建売・注文住宅それぞれ購入する多くの方が、一度はフロアコーティングを検討したことがあると思います。
結構この問題で悩まれるお客様は多いです。
おそらく今このページを見てくれているあなたも「フロアコーティング 必要性」と検索してくれているはずです。
この質問は私も建売住宅を購入されたお客様(仲介会社のお客様も含む)方から、「フロアコーティングを行った方が良いのでしょうか?」と良くいただいておりました。
そして私の回答は決まって・・・
基本的にはフロアコーティングは必要ありません。
最近の床はワックスフリーで傷がつきにくい材質の上、フロアコーティングは全部屋行うと高いので、フロアコーティングをやるとしてもLDKだけですね。
と回答しておりました。
この意見は元住宅営業マンとなってしまった今でも変わりはありません。
なんなら、フロアコーティングを行うなら、「バルコニーに、物干し付き屋根を付けたほうがいいですよ」まで丁寧に回答していたほどです。
ここまでフロアコーティングを行う必要性がないと思っているのには、これから紹介する4つの理由が関係しております。
もちろん感情的な理由ではないので、フロアコーティングを行う計画がある方でもぜひ参考にしてフロアコーティング業者を選んでもらえればと思います。
フロアコーティングの必要性が感じられない4つの理由
ココがダメ
☑最近の建売住宅の床材は、ワックスフリータイプが主流なのでフロアコーティングのメリットは光沢しかない。
☑フロアコーティングが一番きれいな時は施行したその瞬間が一番輝く。傷がついてくると光沢が無くなっていく。
☑フロアーコーティングの保証内容は業者によってまちまち、経年劣化によるものは保証してくれない上、売主の保証はなくなる。
☑金額の高さからオススメができない。
1つずつ解説していきます。
フロアコーティングを行う最大のメリットは、半年に1度のワックスがけがいらない。しかし最近の建売住宅の床材は、ワックスフリータイプが主流なのでフロアコーティングのメリットは光沢しかない。
フロアコーティングを行うことで、家具の引きずりや、子供が床にものを落としても、床に傷がつかなくなります。
さらにフロアコーティングを行う前と、フロアコーティング施工後だと光沢が出るので、住宅に高級感が増します。
画像をみてわかる通り、フロアコーティング施行前と施工後では、床の輝きが違うのがわかると思います。
また、わざわざ高いフロアコーティングではなく、ワックスをかけることでフロアコーティングと同様に光沢を出して、床が傷を防ぐ方法もありますが、フロアコーティングとワックスがけの違いは、耐久力と手間です。
ワックスはフロアコーティングと比べて、耐久力がない為、半年に1度程度のワックスの塗りなおしをしなければなりません。
仮にフロアコーティングの耐久年数が20年だった場合、単純計算すると40倍の手間がかかります。
更にワックス掛けを繰り返しているうちに、床が黒ずんできます。
塗り直し前のワックスの膜の上にあるゴミと、新しくワックスの膜がサンドイッチされた状態になり、数回ワックスをかけると床が黒ずんでくる場所が出てきます。
黒ずみを取るためには、一度塗ったワックスを床から剥離させる必要があるのですが、ワックス掛けの恐ろしいところは、使用する剥離剤のアルカリ性が強すぎたりすると、フローリング事態に傷が付いたり、表面が剥がれ落ちてしまう事があることです。
塗り直しが多いワックスに起こるデメリットです。
一方で、フローリングは一度かけてしまえば、耐久力は最低でも10年以上ありますので、フロアコーティングの保証年数が切れたとして、再度フロアコーティングの上から塗りなおしてしまえばOKです。
しかし、最近の建売住宅の床材は、ワックスフリー(ワックス掛けがいらない)タイプが主流になってきております。
ワックスフリーの床材が出たおかげで、フロアコーティングのメリットは光沢を得られるぐらいしか思いつきません。
ワックスフリーと聞いて、ワックスをかけないと傷がつくのではと思ってワックスをかけてしまう方がいますが、かえって逆効果なのでやめてください。
詳しくは下記の引用文でご説明します。
ワックスフリータイプの床はシートフロアが多いですがこれにワックスを掛けてしまうと、ワックスはある程度期間が経つと定期的な塗り直しが必要です。
その時今までの汚れを一度除去するためにはワックスを剥離をしなければなりません。この時大量の水でワックスを取り除いていくのですが、シートタイプだと水を含んで膨らんでしまうタイプのものがあります。
ある程度乾燥すれば凹むのですがその時皺が出たり歪んでしまったりします。こうなると戻すのは困難でフローリングの部分交換になってしまいます。
つまりワックスをかけて、黒ずみをはがそうとする際に使用する水が、ワックスフリーのシートにダメージを与えてしまうのです。
最初から傷がつきにくい床材を建売住宅レベルでも取り扱うようになりました。
ワックスフリーと比べて、フロアコーティングのメリットは床材が全く傷つかないと、光沢がでるの2点です。
フロアコーティングが一番きれいな時は施行したその瞬間が一番輝く。傷がついてくると光沢が無くなっていく。
フロアコーティングが一番きれいに仕上がるタイミングは、フロアコーティングを施工したその日です。
その日を境に、フロアコーティングは家具の移動や、子供たちが走り回ったりすることで傷がつき、光沢はどんどんなくなっていきます。
当たり前です。
フロアコーティングは有機物なので、床に傷がつかないとしても、フロアコーティングには傷がつきます。
光沢の高級感にあこがれて、フロアコーティングを行うのであれば、保証期間の最後の方には光沢が無くなっていることを前提に施工する必要があります。
フロアーコーティングの保証内容は業者によってまちまち、経年劣化によるものは保証してくれない上、売主の保証はなくなる。
フロアコーティングを行う上で注意しなければならないことは、保証年数と保証範囲・内容をです。
保証範囲は20年~30年程度に設定されている業者が多く、保証年数が長い業者の方が施工費が若干高くなります。
業者によって10年も保証年数が変わってきますので、業者をチェックする際の重要な項目です。
保証内容のチェックよりも、フロアコーティングの剥がれなどの不具合による保証範囲・内容(アフターサービス)をチェックしなければなりません。
なぜなら、フロアコーティングは、自分の家の床に施工する関係上、床に傷をつけるのを防ぐこと前提に施工している為、どうしても故意重過失(所有者の責任)に該当しやすい商品だからです。
実際にたった1回でも子供が物を落として結果、フロアコーティングが剥離してしまった場合のアフターサービスは、保証対象外になってしまいます。
でも・・・フロアコーティングって保証期間20年間以上と聞いて、床に傷が付かないと思って施工したのにも関わらず、たった一回のミスで保証対象外や有償にされてしまったら、何のために高い金額を払って施工したのかわからなくなってしまいます。
アフターサービスの年数は有償保証も含んでいることに注意が必要です。
企業によっては、年1回の訪問点検をしてくれる業者があったりもします。
お客さんの家に施工して、床に傷をつかないようにフロアコーティングをするのに、傷がついても保証は有償ですとか、最悪は受け付けませんって、ちょっと矛盾している気がします。
それでもフロアコーティングを頼むならこんな業者がよいでしょう。
フロアコーティングは高額です。施工終了後に、知らん顔なんかしていたら必要性どころか、する意味はどこにもありません。
それに施工地は、お客様の家です。気をつかうことなく、自由に自分らしく、力を抜いて暮らす場です。
それにもかかわらず、お客様でお付けになった傷は、保証の対象外です・・・。
では、誰が傷をつけるのだっ。お子様も伸び伸びと育てて頂きたい。子供は世界の宝です。
子供をそんな些末なことで叱ることの無いように、当社があるのです。
出典:フロアコーティング森のしずく
また建売住宅の独自のアフターサービスで、床に不具合が生じた場合、2年間が対象になっているケースが多いのですが、フロアコーティングをしまった場合、建売住宅の責任とは言い切れませんので、短期保証が受けられなくなるも忘れてはいけないデメリットです。
フロアコーティングを行う際に、説明無しで施工していることがほとんどです。
事前にアフター関係は確認できるのがベストです。
フロアコーティングの費用の目安はいくら?金額の高さからオススメができない。
私個人的にはフロアコーティングを行う必要性を感じないのですが、費用の目安と耐久力年数だけはお伝えしたいと思います。
フロアコーティングの費用の目安(私が工務店から紹介してもらっていた時の単価)
☑水性(ウレタン)コーティング 耐久力年数3年 ㎡単価5,000円
☑油性(ガラス)コーティング 耐久力年数10年 ㎡単価7,000円
☑UVコーティング 耐久力年数30年 ㎡単価円10,000円
単価だけではわかりずらいので、LDK16帖にガラスコーティングを行った場合の費用を算出します。
LDKを㎡に直すと16帖=8坪=8×3.30578=26.45㎡(四捨五入後)
26.45㎡×7,000=185,150円
約18万円です。
ね!?高いでしょ。
もし全部屋を行うと簡単に50万円以上かかりますので、施工するなら費用負担についてよく考えましょう。
リフォーム会社でフロアコーティングの施工費が数万円は変わる?必ず相見積もりを取るべき。
この建築業界や不動産業界って、施工会社によって施工費用が大きく変わるので必ず相見積もりを取りましょう。
リフォーム会社にも種類が沢山ありまして、すべてのオプション工事が行える会社もあれば、ある商品だけに特化した会社だってあります。
フロアコーティングで例えれば、フロアコーティングだけしか施工できない会社(得意)と、外構工事もすべてできる業者のように会社にも種類があります。
もちろん外構工事を行うのであれば、すべてできる業者に依頼すればいいのですが、フロアコーティングだけってなると話は別です。
フロアコーティングしか施工しない業者は、いわば特化会社です。
コーティング剤の大量発注や施工内容を絞ることによるコストカットで施工費用が大幅ダウンするのです。
その結果、大量購入によってコーティング剤の仕入れ金額が安くなるだけでなく、その道のプロでスペシャリストの担当者が付いたりもするのです。
相見積もりを行えば、それぞれの会社の得意なことや不得意なことがわかります。
不得意なこと工事内容であれば費用が異常に高いです。
(こういう会社は候補から外しましょう。)
多くの場合は、リフォーム会社から更に孫請けのリフォームへと流してフロアコーティングの施工をしている為、中間マージンが追加されているものです。
また施工内容によっては数値を変えてあえて、安く見せようとしている会社もあるので、見積もりを絶対に比較しましょう。
あとから追加費用が出て、これは聞いていないっていうトラブルになります。
どんな会社があるかわからないって方は、累計112万人も利用しているたったの3分で全国300社からリフォームプランの相見見積もりが無料でできるこちらのサイトがオススメ。
フロアコーティングに関する施工プラン・施工費用・施工内容(商品名・数量)をチェックしてから取り付けてみてはいかがでしょうか?
利用することで、フロアコーティングを行うだけでなく別の商品でも失敗する可能性がかなり減りますよ。。
まとめ
フロアコーティングの必要性を簡単にまとめさせていただきます。
ココがポイント
☑傷が尽きずらいワックスフリーの床材が建売住宅でも使用されるようになってきた。
☑フロアコーティングが一番きれいなのは最初だけ、後は劣化していく一方(光沢も失っていく)
☑フロアコーティングの保証期間よりも保証内容に要注意!傷をつけることが前提の商品なのに、保証がないか有償のどちらかしかない。無償のところがあればベスト!
☑全部屋をフロアコーティングを行うと、あっという間に50万円を超えてしまう。コスパが悪い。
上記の4つの理由で、私は新築物件にフロアコーティングを行う必要が感じられません。
ご参考になれば幸いです。
それより床暖房を後付けで付けた方が満足度がたかいかもしれませんね。
下記の記事で後付けしてみてはいかがでしょうか?