これから住宅ローンを組んで、火災保険・地震保険に加入する人に是非知ってもらいたいのが、火災保険・地震保険の開始する時間についてです。
引き渡しを受けて、鍵をもらって早く新居に行こう!って思って居た矢先に、運が悪く、隣の家から火事だったり、地震が起きて家が住める状況じゃなくなった場合、火災保険や・地震保険の保険は適用されるのでしょうか?
結論から言うと、時間帯によっては保険対象外になり、残念ながら保険金が下りることは一切ありません。
万が一の火災保険・地震保険にも加入したのに、保険金が貰えないというような悪夢を見ないためにも、今回は火災保険・地震保険などの損害保険の責任開始日の時間と注意点を解説していきます。
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火災保険の責任開始時間は16時からって本当?
初めて住宅を購入される方は、正直火災保険などの責任開始時間などを特に気にしておらず、所有権移転日になったら勝手に火災保険の対象になると思っている方が殆どでは無いのでしょうか?
実は・・・違うんです。
火災保険や地震保険は引き渡し日の16時(午後4時)からでないと責任開始とはなりません!
よって16時前に起きた地震・火災については火災保険・地震保険などは保険金支払いの対象外になります!
私も気になって、当時の火災保険担当の代理店の人に聞いてみたんですけど、16時から責任開始になっているのは、保険業界の古い習慣みたいなもの。
多くの契約は引き渡し日の午後4時~次回更新日の午後4時までって形になってます。
16時~保険の責任開始なのは分かりましたが、多くの不動産屋が物件の銀行で引き渡しを行うのは午前中です。
仮に11時に決済が終わった場合、午後4時までの5時間分が保険に加入していない空白期間が発生します。
地震とか火災とかいつ何時起きるか分からないので、何千万円もする財産に対して、保険の空白期間があるのはよろしくありません。
よってこれから火災保険・地震保険に加入する人達がやらなくてはいけないのは次の事です。
引き渡し日の時間と責任開始時間を合わせるようにしよう。
火災保険や地震保険の契約時に何もしなければ、午後4時からスタートになってしまいますが、契約時に引き渡しの時間と同じに設定することで、引き渡しと午後4時までの空白期間は無くなります。
時間変更については簡単なのですが、責任開始日の時間が16時って事を知らない人が殆どだと思うので、ここを知るか知らないかがポイントになるかと。
たった数時間・・・何も起こらなければ良いんですよ
しかしね。実際に悲劇が起こった事例があるので、火災保険・地震保険の時間設定はちゃんとやっておきましょう。
悲劇の事例は次。
被害額は何十億!?火災保険の責任開始時間の空白期間を襲った悲惨な事例は【東日本大震災】
当日に加入した火災保険・地震保険が降りなかった悲劇とは、まだ記憶に新しい東日本大震災です。
東日本大震災は2011年3月11日の14時46分に起こりましたが、悲劇というのは3月11日に新築の決済を行った人は、責任開始時間の変更をしていなければ16時以前の東日本大震災は、保険支払いの責任対象外だったことです。
この事実を、私が当時仲良かった火災保険の担当者から聞きました。
実際にお金は払われなかったようで・・・家が倒壊してしまっていたら今頃住宅ローンを抱えたままって、夢の新築が不良債権になってしまう訳です。
この話を聞いた私は、私経由で入ってもらう方の火災保険を引き渡し日の午前10時に変えてもらってました。
責任開始日時間の間に事故があって、火災保険が使えなかったって話になったら私が恨まれますから・・・
隣の人が火事の原因でも失火責任法で損害賠償もできなければ、東日本大震災のようにいつ大きい地震がくるか分かりません。
引き渡しから責任開始日の16時(午後4時)までのたった数時間かもしれませんが、実際に被害を遭われている方も居るので、引き渡し日と火災保険の責任開始日の時間調整をやっておくのがベストです。
とりあえず設定時間を10時にしておくのが無難でしょう。
まとめ
ココがポイント
☑地震保険・火災保険などの損害保険は、保険会社の風習により責任開始日の16時~でないと、保険対象外になる。
☑引き渡しの時間と16時の責任開示時間に空間時間ができないように、火災保険の責任開示時間の設定は契約時に行える。何もしなければ16時のまま
☑責任開始時間と引き渡し時間の空白期間に起きた悲惨の出来事は、14時46分に起きた東日本大震災!保険担当者によると、保険対象外になるので、家が倒壊すればダブルローンを組むか、家の借金を払い続けなければならない。新築=不良債権でしか無い。
たった数時間でしょ!って思うならそれまでですが、
そのたった数時間で、何千万円の財産を失った人が居るって事を知って貰えれば幸いです。(火災も十分ありえますから)
火災保険をたった1分で10万円安くするのであれば、新築戸建ては火災保険の選び方で10万は変わる?保険料を安くする6つの方法がお薦めです。
同じ保証額で総額10万安くする火災保険のカラクリとは?
火災保険は保険金・プランがすべて同じなら保険料がどこも一緒だと思って居ませんか?
もし同じだと思って居るのであれば、あなたの保険料は更に安くなる可能性が非常に高いです。
火災保険の仕組み上、同じ保険会社で同じ保証料・同じプランで申込をしても、申込する物件のエリアで保険料が変わるってご存じでしたでしょうか?
もし不動産会社経由で見積もりを取っていたり、火災保険を調べる時間がないって思って居る人は、知らない間に高い火災保険で契約させられるってことも・・
なぜなら火災保険の金額を決める6つの要素の内、3つは各保険会社システムの強み・弱みによって、保険料が大きく変わるのですが、不動産会社などの見積もりではそこまで深く関与して見積もりを取ることはないからです。
あなたの物件のエリア・物件の特徴を生かした割引を使用すれば、同じ保証でも総額が10万円変わる事も珍しくありません。
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