建売住宅におしゃれを求めるべき?デザイナーズ住宅に潜む4つのデメリット

最近おしゃれな建売住宅も増えてきており、私もよくお客様をご案内して感動してもらっていたものです。

デザイナーズ住宅っていうのは・・・

 

とにかく建売がおしゃれ。

 

(唯一のメリットかもしれない)

従来の建売住宅みたいに分譲地内の建物すべて一緒っていうのはありません。

でもデザイナーズ住宅って良いイメージ戦略だとは思うのですが、デザイナーズ住宅ゆえに、普通の建売住宅とは違うデメリットがあります。

今回はデザイナーズ住宅を購入する人向けに、デザイナーズ住宅の4つのデメリットをご紹介させていただきます。

 

元住宅営業マンの秋月
デザイナーズ住宅のおしゃれさに惑わされないためにもデザイナーズ住宅のデメリットも把握しておきましょう。

 

デザイナーズ住宅に潜む4つのデメリット

デザイナーズ住宅が登場した2007年から雨漏り事故が増加傾向

 

建物にデザイン性を出そうとして、従来の四角い掃き出し窓から、急に丸窓を使用したり、バルコニーを通常よりも広く設計するなど構造上の部分で無理をする傾向にあります。

(屋根が急な角度に取り付けられていたりなど・・・)

 

建築に無理を生じた結果によって起こりうる不具合が雨漏りなんです。

雨漏りといえば、屋根から起こるイメージがあるかと思います。

しかし、現在では屋根からの雨漏りの報告はほとんどなく、外壁・バルコニー、窓などの開口部からの雨漏りが全体の90%以上を占めております。

 

近年の戸建住宅は、デザイン性を重視した建物が多く見受けられます。住宅保証機構がまとめた保証事故の統計から、これまでの雨漏りの件数を拾い出して雨水の侵入個所を「屋根」と外壁や開口部といった「外壁側面」と分けて整理した結果、2007年以降は、屋根からの雨漏りよりも、外壁側面からの雨漏りの方が5倍近く増えていることが確認されています。

外壁からの雨漏りの主な原因としては、外壁のひび割れ、開口部、配管や配線などの貫通部分、バルコニーなどが漏水原因となります。

要するに、デザイン性の高い住宅は複雑な構成の屋根や下屋を設ける一方で、軒や庇を十分に確保しない住宅が雨漏りトラブルに関係してくるということです。

出典:http://www.q-amamori.com/mainpage/rekka/amamori_832/

 

建物の構造の素人からしてみれば、おしゃれな住宅で住んでみたいと思うのでしょうけども、住宅購入で一番大切なのは安全面と機能性です。

安全面・機能性とデザイン性は、背反するものです。

デザインを良くしたいという建築士が自分思うおしゃれを追及しすぎると、構造上に無理が生じて、雨漏りなどの不具合がおこるのです。

逆にデザイン性がお世辞でもおしゃれとは言えないパワービルダー系の建物は、雨漏りなどの10年保障に該当する不具合に関してはかなり敏感です。

 

雨漏り等の構造に関する不具合が起きないように、デザイン性よりも安全面と機能性を重視しているのです。

デザイン性と安全面・機能面のバランスを兼ね備えた住宅を購入するのが大切です。

 

デザイナーズ住宅によく用いられる1箇所だけアクセントクロスはクロスが汚れることを一切考えていない。

 

デザイナーズ住宅をご案内すると、使用率100%なのが、アクセントクロスになります。

通常の建売住宅は白色のクロスで統一しているのですが、デザイナーズ住宅は一か所だけ色を加えることで、よりおしゃれに見せているわけです。

 

大人だけで住むのであれば問題ないですね。

しかし建売住宅を購入する方のほとんどが小さいお子様がいるような家庭が対象です。

もし子供がアクセントクロスを汚してしまったことを考えているのでしょうか?

 

通常のビニールクロスが仮に汚れたとしても、コーキングや、重曹を使用して落とすことはできますが、アクセントクロス汚れると通常のクロスよりも目立つし、コーキング材のような白いボンドでも直せないのでこれはまた厄介・・・

 

クロスって1箇所汚れたからと言ってその箇所だけ補修することはできずに、アクセントクロスすべて張り替えになってしまいます。

また奥様のウケ狙いでしょうが、キッチンだけをブルーのアクセントクロスにしている物件もあります。

あれって油汚れとかのことを考えていないんじゃないかと不思議に思います。

これも機能面よりもデザイン性を重視した結果です。

 

デザイナーズ住宅は天井などの空間が広すぎる。熱効率や断熱性を犠牲にしている

 

デザイナーズ住宅は空間を広く見せるのが得意です。

よくあるのが階段スペースを螺旋階段にして、LDKの天井部分を吹き抜けにするというパターンです。

 

これは一見天井が高く、LDKも広告表記にある帖数よりも広く見えるのですが、その代わり天井等に空間をとりすぎているため、断熱性が落ち、熱効率が悪くなるので、エアコンなどの電気代が高くなる傾向にあります。

 

吹き抜けのデメリットとしては、空調設備費用が高くなる・吹き抜け部分には柱がないので、耐震性にも弱くなるともいわれております。

これも項目もデザイン性と機能性・安全面とのバランスが必要な要素になります。

何事もほどほどにってことです。

 

デザイナーズ住宅は購入時は良いが、売却時は売りづらい。売却面では万人受けする従来の建売のほうが有利

 

デザイナーズ住宅の建物はおしゃれなのですが、万人受けするものではありません。

販売する建売業者もそれをわかっていてデザイナーズ住宅を建築しております。

 

これは売却時ではこの奇抜なデザインが足を引っ張ります。

これから戸建てを購入する人で売却することを考えている人はどれだけいるでしょうか?

おそらく10人に1人いればよい方でしょう。

だからデザイナーズ住宅の奇抜なデザインがおしゃれだと思い、気に入った人にだけ売れていくのです。

 

購入時はこれでいいのですが、売却時が問題です。

売却時は新築というブランドもない中で、できるだけ高く売るためには多くのお客様を検討させる必要があります。

一般の建売はデザインがシンプルなので、立地や築年数に対しての建物の機能性が良ければ購入してくれるのに対して、

デザイナーズ住宅は建築面で無理してデザイン性を追求してきたため、建物の機能性は従来の建売よりも低いです。

 

中古物件を購入する人の属性として、デザインよりも住みやすさを追求している方が多く、中古物件としてデザイナーズ住宅はニーズがある物件ではないということです。

絶対に売れないというわけではありません。売りづらいということです。

 

番外編:奇抜な間取り・・・・こんなデザイナーズ住宅だけは購入しないようにしましょう。

 

画像を見てもらえればわかると思いますが・・・

 

丸い部屋です。

 

丸い部屋のデメリットは角が取れないため、構造上よくない上、生活するための家具が置きづらいというデメリットがあります。

さすがに画像のような丸い物件はなかなかないと思いますが、設計する建築士さんによっては、1部屋だけ丸い部屋を作ろうとしてくる方もいるみたいです。

注文住宅を建築する方は、丸い部屋がおしゃれだとも丸い部屋を作らない方が無難です。

これはトイレ・脱衣所・ユニットバスがすべてつながっております。これもよくわかりません。

これはどっかのアパートの間取りでしょうけども、部屋の真ん中にガラス張りのユニットバスをつけるという、いかにも私を見て状態の間取りです。

これではプライバシーも何もないですよね。

このように設計士が奇抜すぎるデザインを提案してきたら要注意です。

その設計士に仕事を依頼するのはやめた方がいいでしょう。きっと住みづらくて後悔します。

 

まとめ

 

最後にご紹介した3件の間取りは奇抜すぎるデザイナーズ住宅でなかなかないかと思いますが、デザイナーズ住宅は、雨漏りする可能性が非常に高いということだけは特に注意しなければなりません。

これも建築面で無理した代償です。

また構造や形が複雑の為、修繕が難しく通常よりも費用が掛かる点も忘れてはいけません。

機能面・安心面を兼ね備えた「おしゃれな建売住宅」を購入するためにも、デザインと機能性・安全面のバランスが重要ってことです。

元住宅営業マンの秋月

デザイナーズ住宅は一歩間違えれば欠陥住宅にもなりかねます。あまりにも奇抜なデザイナーズ住宅の購入は控えましょう。

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