建売住宅や土地を探していると、物件の近くに嫌悪施設として変電所がある物件があったりしますが、変電所のデメリットは電磁波リスクですよね。
電磁波を浴びすぎて健康上に被害があるのかという不安から変電所の物件をパスされる方がおります。
しかし、変電所の近くの物件でもメリットがありますし、電磁波リスクを購入する前にチェックする方法だってあります。
今回は変電所の近くの物件を購入するメリット・電磁波のリスク・対策についてお話させていただきます。
建売業者の分譲で、意外と変電所の近くの物件が多いです。
東京電力が資産整理の際に社宅や駐車場を売却しているので、今後も変電所の物件が出てくると予想します。
最初っから変電所はNGと決めつけるのではなく、電磁波のことを理解して選択肢の1つに入れて貰えればと思います。
Contents
変電所の近くに住むメリット
土地価格が相場の1割~2割安い
変電所の物件に住む一番のメリットは価格です!
整形地・南道路でも変電所の近くだったりすると、通常の北道路の物件よりも安く購入できたりもします。大体相場でいうと1割~2割ほど安いですね。
立地良し・間取りも良し・金額も良し・日当たりも良しという物件はほぼ出ません。
しかし変電所の近くだったりするとこういう物件もぽっと出するんですよ。
お墓はダメだけど、変電所だったらOKと言う方であれば、後述記載する電磁波を計測してから購入するのも良いでしょう。
[aside type="warning"]注意
変電所の物件は安く購入できますが、売却時にはマイナス点に見られるためかなり安く買い叩かれます。
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南側に変電所だったら日当たり良好
変電所のある位置が物件の南側だったら大チャンス!
変電所は潰れることはないので(潰れたら電気の供給ができない)、南側に高い建物や新たな建築物が建つことはありません。
南側に空間があれば日当たりを確保することができます。
しかも北道路の物件だったら物件価格もめちゃくちゃ安い上、日当たり良好って最高じゃないですか!
過去に南側変電所の物件を販売したことが、そりゃあもう日当たり良好でしたよ。変電所が嫌でなければ個人的にはオススメしたいです。
予算がないけど、立地・日当たり・家の広さを求めるなら、嫌悪施設を1つでも受け入れるしかありません。
もしそれも嫌であれば、予算をあげるか、土地の所有権を諦めて借地権を探しましょう。全部は無理です。
それに変電所は嫌悪施設の中でもまだ良い方の嫌悪施設です。(科学工場・火葬場・飲食店・カラオケとかは最悪)
次は変電所の物件のデメリット(リスクを見ていきましょう。)
変電所の電磁波はどれだけ危険?
電磁波による白血病のリスク
小さいお子様がいる家庭だと、電磁波による白血病のリスクに嫌がるかもしれません。
2005年のWHO(世界保健機関)の発表によると、電磁波と白血病のリスクは科学的な根拠はいえないという事で、白血病のリスクが通常と変わらないと言われておりました。
多くの電力会社の説明では、このWHOの発表を使用して説明されております。
しかし、最近になってWHOの医学的調査の結果、0.4マイクロテラス以上の電磁波を受ける環境で生活している子供と、電磁波を殆ど受けない子供と比べて、白血病の発症率が2倍高かったという結果が出たという発表がありました。
参考:http://mag.gto.ac.jp/cat8/cat10/post-45.html
何が何でも電磁波が怖いって思っている人は買わない方が良いかもしれません。
病気で住宅ローンが払えない!家を購入後の健康リスクと6つの対策法
電磁過敏症によりめまいや動悸が生じる場合も
電磁過敏症は変電所の電磁波が原因とは断定できないものの電磁波を受けすぎると、頭が痛いのがずっと続いたり、急なめまいや動悸が生じたりします。
頭が痛いだけではなく、集中力低下やヒリヒリしたりするので、ヨーロッパ諸国では電磁波に関する法律が厳しく設定されております。
しかし、日本は電気消費率がアメリカ・中国に次ぐ3位の国なのに、特に電磁波についての厳しい法律がないのが現状です。
変電所の近くの物件を購入するとなると、電磁過敏症になる可能性も0じゃないって思っておいた方が良いでしょう。
変電所の電磁波の対策はあるの?
購入前にチェック!電磁波を計ってもらう磁気測定サービス
変電所の近くの物件を購入する場合は、必ず購入前に電磁波を計測して貰える磁気測定サービスを利用しましょう。
磁気測定サービスは、各電力会社は無料で行っているサービスです。
変電所の近くではどれだけ電磁波が流れているかを確認してから購入すれば良いですよね。
☑変電所のすぐ近くの部屋
☑キッチン周り・家電
変電所のすぐ近くの部屋は必ず確認しましょう。
変電所から一番近い部屋で常に0.4マイクロテラス以上だった場合は、子供の白血病のリスクが高まるため子供部屋にしないか、その物件の購入を諦める必要があります。
ただ私も2度ほど検査に立ち会ったことがありますが、多くの場合は変電所は塀で囲まれており、変圧器よりも5m~10m程度離れているため電磁波無しでした。
電磁波の特性として、距離が近ければ近いほど電磁波を受けやすく、距離が遠ければ遠いほど電磁波を受けないという性質があります。
変電所は囲まれている上、家から変圧器まで遠いので、電磁波が人体まで受けずらいのが現状です。
電磁波を受けやすいのは、変電所よりも次で紹介する家電の方が電磁波を受けやすい事実を知ってください。
ココに注意
変電所の物件を購入する場合は、面倒でも購入前にチェックしておきましょう。
変電所にも種類がありより強い電力を変換する変換器だった場合は、上記のような結果になるとは限りません。
電磁波は距離で決まる。変電所より家電の方が危ないって知ってましたか?
電力設備によって発生される電磁波の周波数が大きく異なります。
鉄塔の近くの場合は6.4マイクロテスラもあるのに対して、電柱は0.5マイクロテスラしかありません。
鉄塔は50万ボルトを送電しているのに対して、電柱は100ボルトから200ボルト程度でしから、マイクロテスラに差が生じても不思議ではありません。
鉄塔の近くや変電所から1m程度の程度の距離で過ごしていると、WHOの白血病のリスクが上がると言われている0.4マイクロテスラを大きく上回るわけです。
ただ実際には、家と電力施設は離れておりますので、上記の画像で生じるマイクロテスラで測定されることがなく、殆ど0に近いレベルで計測されます。
ここで1つだけ注意して欲しいのが、変電所よりも0距離で使用する家電の方が電磁波の影響を受けることを知っておかなければなりません。
出典:http://www.tepco.co.jp/ps-engineering/denjikai/images/panf170316.pdf
鉄塔から1mの位置にいれば、6.4マイクロテスラを受けることになりますが、電気カーペットを使用すると10.4マイクロテスラと、変電所・鉄塔よりも多くの電磁波を受けることになります。
しかも、電化製品は鉄塔・変電所よりも離れている場所ではなく、0距離で使用することになりますからもろに0.4マイクロテスラ以上の電磁波の影響を受けることになるのです。
あとは電磁波を受けない上でやってはいけないのは、電子レンジのすぐ近くにいてはいけなかったり、ブレーカーの下で寝るなど・・・
家電製品の方が、人体との距離が近いため、もろに電磁波の影響を受けることになります。
家電製品を使わない人はいませんから、全く電磁波を受けていない人はおりません。
変電所の近くは嫌だ!と思うかもしれませんが、それだけですべてNGにしてしまうのは勿体ないです。測定してから検討してみてはいかがでしょうか?
ココに注意
変電所の近くであれば、そこまで電磁波に心配しなくても良いでしょう。計測すればOKです。
しかしこれが鉄塔の場合だったら買うのは辞めた方が良いです。
鉄塔の方が変電所よりもボルトが高く、鉄塔の種類によっては人体に大幅に影響をもたらします。
参考までに・・・
まとめ
ココがポイント
☑変電所の近くに住むメリットは「価格が安い」「南側に変電所であれば、建築による日当たりが遮られるリスクがない」の2つ!相場で言うと大体1割~2割安い。
☑変電所の電磁波リスクは「白血病になりやすい」「電磁波を受けすぎることでの頭痛・集中力低下」など神経に影響が出る場合がある。
☑電磁波を発している物から離れれば電磁波の量が減る!変電所よりも家電の方が電磁波を発しているので、購入前に電力会社の磁気測定サービスで確認するのが良い。
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嫌悪施設を妥協する事で、予算を上げずに選択肢が増えますので、物件が見つからないなと思ったら参考にしてみてくださいね。
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