今回は秋田県に住む20代で住宅を購入した方の体験談をご紹介させて頂きます。
20代の全国平均年収は343万円(20代の平均年収を詳しく解説します。日本最大級の年収ポータルサイト「平均年収.jp」調べ)なので、高い家を買うのはもちろん、家のローンすら通らないケースもあります。
年収300万円台でも満足した家を購入することができるのでしょうか?
今回は購入体験談及び、20代で賢く家を買うコツについてご紹介させて頂きます。
秋田県に20代で家を購入した方の体験談
購入した住宅・ハウスメーカー(分譲会社)・購入エリア(都道府県だけで結構です。)あなたのご家族構成を教えてください。
住宅メーカーは、「マスターピース不動産」にて購入。フィアスホームとも言うらしいですが、どちらが正式名称かは分かりません。
購入エリアは、秋田県の中心部から少し逸れた郊外となります。(中心部までは10分圏内)
当方の家族構成は、購入当初は私と妻の二人家族で、今は子供が一人です。二人ともに、20代での購入となりました。
戸建て購入の希望していた条件及び資金計画・住宅ローンの利用について教えてください。
購入するにあたり、私も妻も何も準備をしていなく、購入のための貯金というものはありませんでした。
資金に対しても、特別に計画していたわけではありませんでした。…悪く言えば無計画ですね。
上記のために、住宅ローンの利用は「必須」な条件でした。
また、計画していた訳ではなかったため、そのための貯金というのも無く、かかった費用全額が住宅ローンとなりました。
そのために、住宅ローンの条件に関しては無知ながらにも色々と考えました。
でも、今にして思えばハウスメーカーの想定通りに住宅ローンを組まされたのかなと思います。
貯金なしでもマイホームを購入したい!購入後に破産しないための3つのルール
戸建購入をして良かった点とは?購入したハウスメーカーの良い点も教えてください。
戸建て住宅にして良かった点は、周りへの気遣いがいらない点が非常に大きいです。
私はアパート等で暮らした経験がないため、元々気遣う事もなかったために自分では気付けない事が沢山あるのだと思います。(夜の騒音?等)
また、安い家だったために本当に家の中には何もありませんが(収納等も悪い意味で最低レベル)
自分で色々と勉強して、アレコレ取り付けて、というのは賃貸ではできない事だと思います。
最近はDIYで賃貸でも色々できますが、直接加工ができるのはやはり戸建購入した最大の利点だと思います。(失敗したらおしまいですが…)
また、自分で色々と手を加えていくうちに、他の方はどのようにしているのだろう?と気になるようになり、情報を集めたり、他のお宅にお邪魔させていただいた時には参考にしたりと、視野が広がりました。
購入したハウスメーカーさんは、総評から言えば普通だと思います。
個人的な感想ですが、自分が買った家が安い方だったために何もなかったりと不満があったりしていますが、グレードの上の住宅だったらどうだったのか?と考えると普通なのかな?と思います。(逆にそう願います)
ただ、アフターに関しては悪くはないと感じています。むしろ、そっちが重要ですかね。
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点・後悔したポイントを教えてください。
ただ実家住まいをしていただけで、アレコレ欲しいとかを考えた事もなかった「無知」が最大の失敗です。
家の様々な事を決める際に、ハウスメーカーさんからは「どのようにしたいですか?」と、聞かれたりしたのですが、どのようにしたいかという希望の前にどのような物があり、どのようになっているか、すら分からずドア等のデザイン、色を決める以外はハウスメーカーさんの標準仕様のまま決まりました。
これが、後からはどうしようもない最大の失敗でした。
実際に自分で住んでみて、色々と使ってみて気付く不便な点、ここがこうだったら…という点、本当に家中のいたるところから出てきます。
後から付けれる物ならば後から付ければいいだけなのですが、根本的な構造が関わる事だったりすると、何年たった今でも、あの時もっと知っていれば…と思います。
やはり、自分の力で暮らしてみて、こうであってほしいなどの要望が明確な状態で住宅購入に踏み切るのがいいと思います。
私の失敗は、購入した家のアレコレだけに留まらず、そもそも購入するにはあまりにも何も知らなさすぎた点です。
ハウスメーカーの方も、ここまで希望もなく購入する人に対して不思議に思わなかったのかと思うくらいです。
これから戸建を購入する方へアドバイスをお願いいたします。
これから購入する方へのアドバイスは、私の住宅購入の経験から言える事は、とにかく無知なのであればきちんと自宅でも構わないのでしっかりと見て、使う事を想定して、隅々まで見てからにした方がいいと思います。
住宅の失敗というのは、取り戻すのが非常に困難だと思うので…。
個人の感想ですが、安いメーカーさんの家だとよりそう思う可能性が高いと思います。
有名メーカーさんの住宅を見ると、こんなにも色々と装備がととのっているのか…とか、こんな物があるのか、と色々と気付かされるほどに何もついていません。
全ては、資金計画等含めて、しっかりと計画をもって購入に踏み切ればいいのではないかと思います。
20代で家を賢く購入するコツ
年収343万であれば、2,000万円以内で探す必要がある。
20代の平均年収が343万円と言うことで、月々にすると28.5万円(税込)です。この中から税金と住宅ローン・生活費を払わないといけませんから、できるだけ住宅ローンの月々の支払い額を抑える必要があります。
28.5万であれば、銀行の審査上では月々給料の30%までであれば、住宅ローンとして使用することができますが、実際30%の8.5万円も住宅ローンに支払いをしていたら破産してしまいます。
343万円の都市銀行での厳しい審査金利上で計算すれば、1930万円まで借り入れすることができます。
35年の変動金利年0.6%の金利だった場合は、月々50,957円になるため、月々の給料の20%以下の支払い額で済みます。コレがベストです。本当は。
しかし、現実2,000万円で希望条件の土地・建物付きの注文住宅が経つか?建売が買えるかというと微妙なところ。
その場合は借入額を増やす必要がありますが、借入額を簡単に増やす方法は2つです。
借入額を簡単に増やす方法
☑フラット35を利用する。
☑奥さんが働いていれば(パートでも可)収入合算をする。
フラット35を利用すれば、同じ収入でも2,800万円まで借入れすることができます。コレは当然机上の計算なので、物件の担保評価が取れることを前提とした計算です。
もう一つは奥さんに収入があれば、収入合算して審査を行う方法があります。
収入合算にも連帯債務型と連帯保証人型の2種類あります。詳しくはコチラの記事をご覧ください。
住宅ローンの収入合算は妻も審査対象?収入合算時の3つのデメリット
頭金は一切使用しない。諸経費分だけで良い。
頭金を多めに出した方が良いと思っている人が居ると思いますが、頭金を多めに出して借りるというのは20年前のバブル時代の理論です。
現在の住宅ローンは低金利なので、現金を使わずに借りた方が良いのです。
その証拠に、頭金多めに出して購入する人と、頭金を一切出さずに、十年後に繰上げ返済した場合だと、同じお金の使い方なのに対して、住宅ローンの総額は頭金を出さない人の方が安くなるってご存じでしたでしょうか?
更に現金を減らしてしまうと、収入源のある人に病気や退職など収入が0になったとき、住宅ローンが払えなくなってしまえば、いくら頭金を入れたところで、家を取り上げられてしまいます。
払えなくなるって事が一番の罪です。頭金を貯蓄として取っておいた方が良いでしょう。
繰り上げ返済と頭金多めはどっちが得?住宅ローンの総額を安くする方法
住宅ローン控除や住まい給付金を最大限利用する。
住宅ローン控除は毎年ローンの残高の1%(最大40万)までを10年の間、所得税・住民税が還付される素晴らしい制度です。
変動金利で住宅ローンを組んでいると、住宅ローンの金利が0.6%だった場合、住宅ローン控除の金利が1%=残高の0.4%が毎年の利益になるわけです。
実際はその金額から、固定資産税・都市計画税などを払い、お釣りを繰り上げ返済資金に貯めておくのがベストでしょう。
住まい給付金も年収が343万円であれば、無条件で30万円をもらうことができます。
住まい給付金は黙っていたら一切もらえません。自分で申請しに行く必要があります。申請方法は下記の記事を参考にしてください。
住まい給付金の申請期限はいつまで?申請期間を知らないと30万円もらえないって話
必ず住宅ローンは複数の銀行で審査すること!総額100万変わることはザラ
銀行はどこも一緒だって思っていないでしょうか?
コレはそんなことはなく、あなたの勤続先・年収・購入土地をどう判断するかは銀行次第なので、銀行によって判断方法も変われば、金利優遇や、支払総額が全くもって変わります。
20代の無知の方が購入する際に一番気をつけなければいけないのは、「不動産屋に任せっきりの住宅ローンを選ぶことです。」
理由は2つ。
・住宅ローン事務手数料が取られてしまう。仲介手数料とは別に取られてしまう。(郵便屋さんしかしていないのに15万円かかる)
・不動産屋が一番嫌がる一番安いネット銀行が使えない。
この2つです。
特に不動産屋が嫌がるネット銀行が使えないって言うのは非常に死活問題でして・・・ネット銀行の金利の安さと同様に、全疾病保証などの保健面が無料で使えるのに、それを知らずに一般的な銀行で借りてしまったために、保証が手薄い銀行で借りてしまったって事になります。
冗談抜きで、医療保険・生命保険の節約なども踏まえて総額100万円は簡単に変わります。
ただネット銀行は審査が厳しいので、ネット銀行と平行して別の銀行を審査することをオススメします。
審査する方法はコチラで解説してます。
住宅ローンの数社審査で総額が安い?複数比較のメリット8選と注意点
売主直売物件で購入しよう。それだけで60万円以上安くなる。
不動産購入が初めてで無知の方は、知らない間に仲介手数料をスマートにお支払いしている可能性が高いです。
仲介会社を利用することで、様々な物件情報・手続きをやってくれるため、非常に楽なのですが、仲介手数料の3%+6万(税別)という金額を支払わなければなりません。
お金の余裕がない人こそ、仲介手数料を支払わなくても良い「売主直売」物件を購入すべきです。
私からしてみると、同じ物件でも売主から直接買えば手数料が不要なのに、わざわざ知らない間に仲介会社から購入している人を見ると・・・
ああ・・・無知って怖いなって思います。売主業者で購入するメリットとデメリットについては下記記事でご紹介!
売主経由の建売は購入可能?売主物件の探し方とメリット・デメリット6選
注文住宅の失敗者がなぜ後を絶えない?失敗者と成功者の家探しの行動の差とは
すべてのハウスメーカーの広告・住宅展示場で良いことばかり謳っているの、こんなはずじゃ無かった!と失敗者が後を絶ちません。
注文住宅を建てる人の全てが家造りで成功したいはず。
注文住宅で成功するためには、住宅展示場に行く前のあるたった1つの行動が重要になってきます。