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土地購入のポイント

新築前の電柱が邪魔!電柱移設を近隣トラブルを避けて行う4つの方法

投稿日:2018年9月17日 更新日:

土地無し客の方で、せっかく良いなと思った土地の目の前に電柱があり、しかもプラン上で車の出し入れの邪魔になる位置だったら、邪魔な電柱を撤去か移設できないかなと思われるでしょう。

建売物件であれば売主業者が電柱移設を行ってくれますが、土地無し客及び土地を購入してしまった人は、自分たちで電柱移設を行わないといけません。

ただ、電柱は撤去はできないものの移設は比較的に簡単に行う事ができます。

簡単に行えるのですが、電柱を移設する位置によっては近隣トラブルになる可能性も否定できません。

今回の記事では、自分たちで土地を購入した・する予定の方向けに電柱移設の流れ及び近隣トラブルを避ける4つの方法をご紹介させて頂きます。

この記事をご覧頂くだけで、簡単に電柱移設を行う事ができるようになります。

しかし簡単故に、配置によってはトラブルになる可能性もあるので、不動産営業マンだったときの実務経験を例に挙げてご紹介していきますね。

 

電柱移設を申請するの意外と簡単?電柱移設までの流れ

1.移設したい電柱番号及び、NTTの電柱か東電の電柱かを確認

 

まずは電柱移設をしたい電柱を電柱の所有者に正確に伝えるためには、電柱に振り分けられた電柱番号をメモしておく必要があります。

電柱番号は下記の画像の通りになります。この画像ではNTTが電柱を所有しているって事が分かります。

出典:日本サーチウォーク

この電柱番号を写メで押さえておき、電柱の所有者であるNTTに連絡することになります。

もし本当に画像の電柱番号が記されている電柱が邪魔だった場合は、電柱番号に書いてある全ての数字を言うことで、NTTが電柱の位置を把握できます。

電柱番号を電力会社・通信会社に伝えられたら、現場にて一緒に移設位置の打ち合わせを行う立ち会い日を決める流れを決め、多くの会社では受付で、電柱のエリアによって担当部署が異なりますから、後日に現地にて打ち合わせ日を決める流れとなります。

 

2.現地にて調査員と立ち会いの下、電柱移設位置を打ち合わせする

 

電柱移設を依頼したからと言って全てあなたの意見が通るとは限りません。

移設位置が電線の張力のバランス的にNGの場合や、物理的に移設が不可能な場合もあるので、それらの説明を受けながら移設の打ち合わせを行う流れが一般的です。

このときに電力会社によっては、電柱を移設する近隣挨拶を行う場合があります。

 

移設位置が下記でご紹介するポイント通りであれば、基本的に近隣住民から反対が来ない可能性が大。

近隣住民の反応に特に問題が無ければ、移設後の電柱の設計(倒壊しないかの構造計算)と、移設にかかる見積もり準備に入ります。

あくまでも調査員段階では正式に移設ができるわけではないというのが注意点です。(電柱の設計・構造計算をしていないため)

電柱移設はどこでも可能?電柱移設ができない6つのパターン【まとめ】

 

3.電柱移設の設計・見積書が届く・お金を払えば手続き開始

 

電柱の設計・構造計算などで移設後電柱が倒壊しないと判断されれば、調査員が見積書を作って、申請者に郵送で見積書が届きます。

公道にある電柱を公道に移設する場合の相場は15万~20万程度です。

(昔は10万程度で済んだんですが、業者側が一切負担しなくなりました。・NTTは東電よりも高いです。)

 

値引き交渉もできないわけではありませんが、残念ながら私も数回やって失敗しております。

電柱所有者からして見れば別にやらなくてもいい工事ですから、強い立場なんですよね。よって値引き交渉が難しいでしょう。

お金を払わなければ、電柱移設の手続きを行いませんから、電柱が邪魔であれば素直にお金を払った方が良さそうです。

 

4.電柱移設までは3ヶ月~4ヶ月かかる。

お金を払えばすぐに電柱移設が行えると思われる方も居るかもしれませんが、残念ながら移設までに3ヶ月~4ヶ月はかかると思っていてください。

電柱移設にはそれ相応の許可が必要なんですね。

ココがポイント

☑役所の道路課に電柱を移設する許可を取得する(コレに時間がかかっているっぽい)

☑移設予定(撤去する電柱)に乗っかっているケーブルボックス(JCOM・au・ete・・)などに移設する手続きをとる

電柱の設計上問題が無くても、移設する道路を管理している役所の許可が必要になります。ここにおそらく時間がかかっていると思われます。

あとは、移設したい電柱の上にはケーブルボックスなどが乗っかっております。

 

電柱移設とは、邪魔な電柱を移設位置に持って行くのではなく、移設したい位置に新しい電柱を新設し、新しい電柱に既存電柱同様に設置してから、既存電柱を撤去することになります。

既存電柱をそのまま移動してしまうと、移動している間電線を支える物がなくなり、周りの家が電気を使えなくなってしまいます。

よって一時的に電柱を2本建てて、移設予定の電柱を撤去するのです。

では次は近隣トラブルにならない為の移設ポイントをご紹介させて頂きます。

 

電柱移設を近隣住民とトラブルにならずに行う4つのポイント

1.電柱移設が行える範囲は自分の敷地前の道路のみとする。

1番は当たり前と言えば当たり前ですが、自分が邪魔だと思っている物を、隣地の家の前の道路に移設しようとしてもトラブルになるだけです。

一般常識がある方であれば分かると思うのですが、常に自分が自分がと思っている人だと、平気で他人の家の前に電柱移設をしようとする人も中には居ました。

引っ越しをする事を考えると、多少電柱が邪魔でも近隣トラブルは避けておきたい事。

 

電柱移設のベストポイントは、境界杭・境界の矢印の先端(境界ポイント)の敷地側に電柱を移設するのが良いでしょう。

 

2.正面向かいの車庫前に電柱を移設は道路が狭いとトラブルになる場合がある。

敷地の目の前のなら、容易に電柱移設ができますが、自分の敷地の目の前でも近隣トラブルになるケースがあります。

そのうちの1つ目が正面向かいの車庫の目の前に電柱を移設することです。

道が広ければ問題はありませんが、4m道路もしくは4m以下の道路の場合は、自分の目の前に電柱がなくても、車庫の前の道路に電柱があると、車の出し入れが難しくなります。

私も電柱移設を100回は行いましたが、3回ほどこの近隣住民からクレームが来たりします。

東京電力などの担当者によっては対面の人にこのリスクを説明する人もいるぐらいです。(余計なことをいうなって思いましたが・・)

 

3.電柱に街路灯が付いていたら要注意。隣地の窓に光が当たらないように配慮

電柱に街路灯が付いていると電柱移設をより注意深く行わないといけません。

街路灯が近隣住民の窓に近い場合、「夜に街路灯の白熱電球の光が入ってきて寝れない!」っていうクレームがあったりするからです。

そういう人に限って街路灯を外すって言うと、そんな事したら夜道が危ない!とかキレたりするんです。

なんなんでしょうね。あれは・・

 

この場合は、街路灯を管理している役所に相談することになります。

一番効果的なのは、街路灯の白熱級をLEDにしたり、近隣住民の窓に街路灯の光が入らないように街路灯も周りに遮光板をつけるなどの工事が効果的です。

ただし、費用が10万程度取られてしまうのが癪ですが・・

トラブルを避けるかつ、邪魔な電柱を移設するという一番の目的を果たす為には仕方ないのかもしれません。

 

4.敷地内に電柱を移設する。

1番で紹介した「電柱移設のベストポイントは、境界杭・境界の矢印の先端(境界ポイント)の敷地側に電柱を移設」で、なぜかだだをこねる近隣住民が希にいます。

もちろん近隣住民には拒否する権利はありませんよ。

更にある条件では、電柱移設自体境界付近に移設できない場合もあるで、このような場合は、公道にある電柱を自分の敷地内(境界の内側ギリギリ)の移設をする方法があります。

 

敷地内に電柱を入れると言うとマイナスなイメージしか無いと思われますが、近隣住民も当然、敷地内に電柱を入れるのですから文句も言えない(むしろ感謝して欲しい)上、東京電力の電柱の場合になりますが、電柱移設費の15万~20万円が無料になるというメリットもあるのです。

肉を切らせて骨を断つじゃないですが、敷地内に電柱を入れるという名の犠牲を払いながらも、最もやらなくてはいけない目的の邪魔な電柱移設を近隣トラブル無しで行うという目的を達成する最終手段です。

どうしようもないときに検討してみてください。

敷地内に電柱がある新築は毎年お金が貰える?貰える金額とデメリット3選

 

まとめ

ココがポイント

☑電柱移設は比較的に簡単に行える。電柱番号を把握して連絡してから3ヶ月~4ヶ月には移設できる。

☑電柱移設を近隣トラブルを避けて行う方法が「自分の敷地内の前の道路」「対面の車庫の目の前に移設しない」「街路灯の光が近隣住民の窓に入らないようにする」「電柱を移設する」の4つ

ぜひ参考にして貰えればうれしいです。下記の記事もオススメです。

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