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資金計画・住宅ローン・税金

新築戸建ては火災保険の選び方で10万は変わる?保険料を安くする6つの方法

投稿日:2018年9月20日 更新日:

物件購入後のローン契約後から引き渡しを受ける2週間~1カ月の間で火災保険を選ぶ必要がありますが、どのような基準で選ぶべきなのか?

新築戸建ての火災保険の相場がいくらぐらいなのかを知らない中たった2週間前後で決めないといけないのはなかなか酷です。

その為多くの方が、不動産屋の言いなりに火災保険を決めている人が多く、私も多くの方の火災保険の見積もり等を行ってきました。

皆さん忙しいですから・・

しかし・・・これはもったいないです。

 

実はこれからお話する保険料を安くする6つのポイントを理解したうえで、自分で火災保険を選ぶだけで10年で総額10万は安くできるからです。

火災保険の相場は価格.comによると、木造で278,000円(特約一切なし)が相場ですが、実際には家財・特約・保険会の選び方によっては40万~50万以上になることも珍しくありません。

それを自分で火災保険を見つけることで30万円台・もしかすると20万台にすることも可能なのです。

10万円安くなるなら、やってみても見る価値は十分ありますよ。少なくともカーテン取付代を賄えますから・・

では、保険を安くする6つのポイントについて解説していきます。

元不動産屋:秋 だい

火災保険を見つけるっていうと難しいイメージですが、この記事を最後まで読んでいただければ、たった3分で条件に最もあう安い火災保険を見つけることができるようになってますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

火災保険料を安くできるポイント6選とは

ポイント1:建物の構造(H構造・T構造・M構造)

火災保険を決める上で、最も重要なのが建物の構造です。保険を掛ける建物の構造によって保険金が大きくいっても過言ではありません。

構造には3種類あります。

ほとんどの戸建てはH構造に該当します。(建築基準法22条通りに建てられた家)

多くの住宅街・土地の多くのは、建築基準法で求められている最低限の基準(30分まで燃えず耐えられる)に基づいて建てられている為、建物を建築する費用は安いですが、逆に火災保険が高くなります。

戸建てで一番安い建物の構造は真ん中のT構造になります。(準防火地域内で建てられた家)

準防火地域に指定されている多くは、駅の近くの物件に定められていることが多く、建物の費用はH構造よりも高いです。その代わり火災保険はH構造に比べて安い上、45分以上燃えずに耐えられるように設計されております。

具体的には5万~10万円ほど安くなります。

自分の家がT構造(準耐火建築物)に該当しているかを確認する方法として、建築確認済書の4面を見ることで一発でわかります。(保険会社に求められる資料です)

耐火のところをみて何も書いていなければH構造

耐火のところにイー2と書いてあればT構造と判断できます。

 

省令準耐火物件は火災保険が安くなる。ツーバイフォーは特に売主に確認を!

 

不動産屋からも建築確認4面をみても何も書いていない場合、火災保険が高いH構造決定か・・・と思うのはまだ早いです。

何も書いていなくても、物件によっては省令準耐火として、T構造と同様に扱う制度があります。=火災保険が安くなります。

「省令準耐火建物」とは?

準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅。
「外部からの延焼防止」、「各室防火」、「他室への延焼遅延」が特徴として挙げられます。

出典:ダイレクト火災保険

 

購入した売主・ハウスメーカーから証明書を取得しなければならないものの、省令準耐火と売主が証明すれば、H構造と見積もりを取られていた時に比べて10年の総額として、5万~10万の火災保険料を安くすることができます。

特にツーバイフォーのファイターストップ構造は、住宅支援機構が省令準耐火にしている条件を多く満たしている為、ツーバイフォー=省令準耐火という可能性非常に高く、省令準耐火として扱われます。

逆に在来工法で建築確認4面に何も記載がなければ、H構造確定でしょうね。

ツーバイフォー住宅を購入したのであれば、省令準耐火として1度確認することを強く勧めます。

 

ポイント2:火災保険の長期加入による割引がつかえるか?(1年~10年)

火災保険は最長で10年まで加入することができますが、最短で1年契約から行うことが可能です。ですが、火災保険を安くしたいのであれば、10年一択を強くオススメします。

火災保険の10年払いは1年払いよりいくら安い?割引率で計算した結果で長期加入の割引を計算したところ、新火災では、10年間加入することで、割引率がなんと1.8年分も安くなるのです。当然1年契約には割引制度はありません。

 

仮に火災保険料が30万だった場合は、1.8年だと54,000円も安くなる計算です。

加入年数による割引率は、保険会社で異なり、加入年数の割引率を表す係数のことを長期係数といいます。

各会社の長期係数を比較することで、長期加入の割引率が一番良い保険会社を見つけることができるようになります。

あと、10年の火災保険料の総額が毎年5%程度上昇している事が調べた結果わかりました。よって長期加入の方が絶対にいいです。

 

ポイント3:水災特約・盗難など不要な場所なのに特約をつけていないか?

 

不要な特約もぜひ外しておきたいものです。

例えばよくある話としてあげられるのが水災特約。

ここ最近豪雨が激しく、どこも水災特約を付けたほうが良いとされておりますが、仮にマンション10階に住んでいて水災特約がいるかって聞かれるとどうでしょうか?

 

10階まで浸水するってありえないですよね・・・この場合水災特約を外しておいた方が無難です。

ちなみに水災を外すと5万程度安くなるといわれてます。

また戸建てでも全く川がなく、土砂崩れの心配がなさそうな立地であれば、あえて水災特約に加入する必要はないといえます。

盗難も火災保険料が大きくUPするものではありませんが、必要ないといえばない保険です。

ここでお伝えしたいのは、保険会社に勧められた特約すべてに加入するのではなく、本当に必要な特約を最適化して見積もりを取ることが大切なわけです。

 

ポイント4:オール電化住宅か?(オール電化割引が利用できるか?)

オール電化の人は朗報です。

オール電化にはオール電化割引というのが存在します。(不動産屋のほとんどが知らないんじゃないかな?)

オール電化割引は2010年4月1日に施工された「保険法」によって、多くの保険会社にて廃止されてしまいました。

ですが、火災保険のオール電化割引が廃止って本当?割引がまだある会社を徹底調査で紹介しているAIGとセコムの2社だけはオール電化割引が2019年現在でも使えるんです!

これを利用しない手はありません。

 

割引率も非常に高く、AIGではなんと最大で22.5%もの割引が存在します。

オール電化はガスを利用する家庭と比べて火災発生率が低い為、このような大幅割引ができるのです。

オール電化の人はこの2社の見積もりを忘れずに!

 

ポイント5:建物評価額を高く設定しすぎていないか?

 

保険料を決める上で大きなウェイトを占めるのが、建物評価額の設定方法です。

つまり最大で受け取れる保険金の額で火災保険料が決まります。

新築戸建ての建物評価額設定で火災保険が安くなるたった1つの裏技で詳しく解説しておりますが、売買価格の建物金額には業者の利益・販売手数料が乗っかている・仕様の違いから、売買価格の建物金額を基準に建物評価額を30%を上下させることができます。

つまり売買価格の建物価格分も保険金をかけなくても、類似仕様で再度同様のボリュームの家を建築できるということになります。

 

保険金を最大限受け取れる上、保険料を安くする最大の秘訣は、建物評価額を80%までの下げることです。

80%という数字は、実損払いのボーダーラインです。(実損払いというのは、起きた損害に対して保険金を上限に払うこと)

これを70%までに下げてしまうと・・・比例払いになってしまい、実際に起きた損害に対して、本来の建物価格に対して指定した70%までしか受け取ることが出来なくなってしまいます。(3割は自己負担)

実損払いと比例払いとは?

・実損払い・・・損害に対して、保険金額及び損額費用を上限に、保険金が支払われること。

・比例払い・・・損害に対して、保険金を上限に起きた損害額に対して比例した金額を支払うこと。

1,000万の建物に対して700万円(70%)の保険を掛けた場合、500万円の損害が起きた場合の計算式は500万×70%=350万までしかもらえない。

150万は自己負担になる為、一部保険とも言われている。

よって80%以上にするのは死守しなければなりません。

逆に100%で契約する必要もないので、80%まで建物評価額を下げた見積もりと100%時の見積もりを比較してみることをおすすめします。

総額3万はかわる。

 

ポイント6:物件により変わる保険会社に独自の火災発生率・保険請求率が低い会社を選ぶ。

意外と知られていないのが、各保険会社が独自で定めている火災保険料が決まるといわれる火災発生率と保険請求率の2つです。

簡単に例えると火事が多く、火災保険を多く払っているエリアの保険料は高く、火事が少なく保険料を払っていないエリアは保険料を安くするよっていう制度。

つまり、同じプラン・同じ建物評価額で計算しても、物件のエリアが異なれば金額が異なるってことです。

ご存知でしょうか?私は不動産営業マン時代は知らなかったです・・・FPを取って初めて知りました。

 

だからこそ、不動産会社1社のお得意さん会社の保険会社に任せていると、物件のエリアによってはすごく高い保険金にもなるし、ほかの会社と同様の見積もりをとったら、別の会社の方が割引が多く使えて10万円安くなる事例も別に珍しくないわけです。

では、最後に不動産会社に任せず、自分で簡単に安い保険会社を見つける方法をご紹介させていただきます。

 

総額10万安くする火災保険を選ぶなら、複数の会社にネット一括問い合わせがオススメ!

一番条件に合う火災保険を見つけるためには、上記の6つのポイントである「建物構造」「長期加入」「特約の最適化」「オール電化割引の有無」「建物評価額の設定」「火災発生率・保険金請求率が低い」の6つです。

ですが、その中でも特に重要なのが「長期加入の長期係数が良い」「オール電化割引などの物件特有の割引がある」「火災発生率・保険金請求率が低い」3つを満たした火災保険会社を選ぶのが最も重要なのです。

ここの3つが保険料を大きく変える正体だといえます。

上手に利用すれば、保証内容を大きく変えずに総額10万円安い火災保険を選ぶことも可能です。

その為には1社だけの見積もりだけでは足りず、必ず相見積もりを行う必要があります。

 

ただ・・1社1社電話問い合わせをして、火災保険の見積もりを行うのも時間がかかる上、引渡しにも間に合わなくなってしまう危険性がある上、不動産会社に相見積もりを依頼してもそもそも断られたり、ローン事務手数料が上乗せってこともあります。

正直、不動産会社・営業マンにとってもあなたにとって安い保険ではなく、今後付き合いのある保険会社で契約してもらった方が、関係性も深まる上に歩合ももらえたりするので、不動産屋に相見積もりを依頼するのはあきらめましょう。

元不動産屋だったんではっきり言いますが、それだけ不動産屋にとってメリットがないんです。コレ。

相見積もりを自分で行う必要がありますが、そんな時にお勧めしたいのが、累計3万人が利用している【無料】火災保険一括見積もりサイトです。

㈱イッカツは日本経済新聞などにも取り上げられている会社で、住宅ローンを6銀行一括見積もりサイトを運営しており、更にIOS270001という国際機関に認定された情報セキュリティ規格を取得しておりますので、情報漏えいの心配もありません。

ここに登録されている16社は、大手中の大手の会社からCMなどで聞いたことのない保険会社もありますが、共通しているのは、保険金の支払い能力を表すソルベンシーマージン比率が200%をゆうに超える会社ばかりってこと。

ソルベンシーマージン比率とは

ソルベンシーマージン率とは、想定以上の損害に対して、支払い余力がどれだけあるかを表す指標。

200%ないと行政監督上から指導が入る為、ソルベンシーマージン比率は保険会社の格を決める指標ともなる。

1位の日新火災2018年現在では1304%もある会社で、火災保険会社では1位を取得している会社です。

当然大手のSBIなども400%程度ありますから、火事が起きたのに保険金がもらえないってことはありません。

【無料】火災保険一括見積もりサイトの16社のうち、興味のある保険会社の相見積もりを行い、一番安い会社を選べば間違えありません。

 

不動産屋が紹介する火災保険が必ずしもベストではないってことです。

ただ1点だけイッカツによる見積もりのデメリットを上げるとすると、審査時間が2週間程度かかるってこと。

見積もりを取る会社が多ければ多いほど、時間がかかるので、火災保険の見積もりを行うタイミングによっては、引き渡しまでに結果が間に合わないってこともありえます。

ただそれ以外のデメリットというのは特になく、見積もりを取ったらといって契約しなければならないってことはありません。

不動産会社が持ってくる見積もり・一括問い合わせをした見積もりを比較して、一番安く、保証内容の良いコスパの高い火災保険を選べばいいのです。

 

まとめ

ココがポイント

☑新築戸建ての火災保険の値段を決める要素「建物の構造」「長期加入による割引」「特約の有無・最適化」「オール電化割引などの割引制度」「建物評価額の金額」「火災発生率・保険請求金」の計6つ!

☑「長期加入による割引率(長期係数)」「オール電化割引等の有無」「火災発生率・保険請求金」の3つは保険会社によって金額が大きく異なるポイント。

不動産屋が提示する保険会社は一番安い保険会社ではなく、不動産屋がやりやすい保険会社。火災保険の総額を10万円安くする為には、相見積もりが絶対。

保険会社によって提示するプランの中に強みと弱みがあります。

その1つとしてプランによっては特約が全く外せない会社もあります。

本来であれば必要のない特約にも、プラン条件として加入しなければならず本来よりも10万以上高い金額で火災保険に加入しなければならないってなると勿体ない話なので、【無料】火災保険一括見積もりサイトでプランと保険料を比較してみることをオススメします。

 

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筆者も1件未公開物件貰った実績有り。

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