2階建てを購入・注文住宅を建てるときに、1階LDKの家に対して、お風呂の位置を2階にある家などがあることから、お風呂位置を2階にしようかなってことを考えたことがあると思います。
事実1階LDKの家でも2階にお風呂を持ってくると、それ相応のメリットがあります。
その1つとしてバルコニーと風呂場が近いことから、洗濯物をもって階段を上らずに洗濯物を干せるというメリットがあります。
洗濯は毎日の事なので奥様からしてみればありがたいメリットではないのでしょうか?
ただ同時にデメリットもあります。そして2階にお風呂を持ってくるのであれば、これからご紹介する3つの失敗パターンを理解してから設計すると後悔することは少なくなります。
今回は、2階お風呂&洗面所のメリット・デメリットをはじめ、2階お風呂&洗面所の失敗する3つの失敗パターンをご紹介させていただきます。
間取りに必ずメリット・デメリットの両方が存在しますが、お風呂&洗面所を2階に持ってくる際には失敗パターンを理解し、対策しないとデメリットでしかありませんので注意して下さい。
Contents
2階お風呂&洗面所のメリット
2階バルコニーから一直線。階段を使わなくても洗濯ができる
2階風呂場&洗面所にすることで、2階にあるバルコニーまで階段を使わずに一直線に洗濯物を干すことができます。
これが1階に風呂場&洗面所があったら、重い洗濯物を階段上って干さないといけません。
特に子供が中学生・高校などの部活で一気に洗いものが増えたときに、洗濯する回数が1日に1回ではなく2回、3回と続くわけです。
そのたびに階段の登り下りをしていたら大変。
毎日の事ですから、できるだけ洗濯の負担を減らしたいものです。2階お風呂&洗面所であればその願いもかなえてくれます。
更に子供が小さいうちに粗相をしてしまっても寝室が2階なので、一直線に洗濯することが可能!
2階お風呂&洗面所は小さい子供~中学生向きの間取りとも言えるでしょう。
参照:間取りによって家族間の距離が広がる?子供のコミュニケーション重視の3つの間取りとは
1階のLDKが広くとれる。20帖以上のLDKも夢じゃない。
2階にお風呂&洗面所を持っていくと、1階に約4帖分のスペースを空くのでその分LDKの広さとして設計することも可能です。
仮に1階水回りで16帖のLDKの家の場合は、水回り(お風呂&洗面所)を2階に持っていけば、16帖+4帖で20帖以上のLDKが可能です。
リビング20畳以上の家を建てるなら何坪必要?土地選びのポイント3選でご紹介している土地が見つからなかったとしても、2階お風呂&洗面所を持っていけば20帖以上のLDKに住めるのです。
2階だけでプライベートフロア(1階はお客が来てもok)と完全に分けることができる。
家にお客様が多く来る家の場合は、2階にお風呂&洗面所をお勧めします。
LDKにお客様を呼んだとした場合、洗面所が1階にあれば、洗面所にある洗濯物が見えてしまうかもしれません。生活感丸出しです。(家だから仕方ないのかもだけど)
2階に水回り・寝室があれば、2階に洗濯物があるので、1階は完全に客間として使用することができますね。
お隣のLDKと被らないので、窓が開けやすくなる。
お風呂の窓って隣の窓とは被らないように設計されているとはいえ、お隣さんも1階LDKにいる時間が長いので、お風呂の窓を開けるってあまり良い気がしないですよね。
更に1階にお風呂で窓を開けっぱなしにしていると防犯上も良くありません。
しかし2階にお風呂であれば、1階に比べてお隣さんがいる時間も少なければ、防犯上も窓を開けてても侵入されるリスクが減ります。
1階のお風呂の窓には目隠しルーバーがついていますが、そのせいでお風呂が暗かったりしますよね?
2階の場合は隣の家に窓がなければルーバーを付けずに窓を開けられますので、明かりも取れるうえ空気の循環も良くなります。
この4つが2階お風呂&洗面所のメリットです。
次はデメリットをご紹介します。
2階お風呂&洗面所のデメリット
施工費が高くなる。(オプション工事になる場合も)
2階お風呂にすると、2階のユニットバスの重みに耐えられるような構造計算をしなければならず、お風呂場の床材も太くしなければならないので材料費及び施工費がUPします。
水の重さなどもありますから、通常の設計で床が抜けてしまったら大変です。
更に言えば漏水防止のための防水シートによる防水工事も行うので1階お風呂&洗面所に比べて工程が多いのです。
オプション費は数十万程度~50万程度は見ておいたほうが良いでしょう。
自由設計はどこまで?デメリットを知らずに注文するなら建売を買うべきって話
お風呂の真下の部屋・LDKの天井が低くなる
上記にあるように、ユニットバス+水の重みに耐えられる構造計算を行っているため、使用する木材が太くなります。
その影響で支える床材に高さが必要になってきますので、結果1階の天井高が低くなります。
20㎝~30㎝は低くなりますので、LDKの上にお風呂を作ると、LDKの一部の2帖分だけ天井が低いってことになります。
LDKの天井高を気にしている人は、1階にお風呂を持ってきたほうが良いでしょう。
下の階に水漏れする(不具合がわかりやすいというメリットもある)
2階のお風呂の配管に不具合があった場合は、1階の天井から水が垂れてきますので、お風呂だけではなく1階の水浸しになっているという最悪な事態になります。
1階にお風呂があれば、下は基礎なので、水が下の階で濡れるということはありません。
特に給水管とユニットバスの連結ミスだったらもう最悪です。
水浸しって可愛いものではなく、木材の大半が濡れてしまい、木が反ってしまったり、最悪は腐ってしまいます。
ただ1階が濡れているという事実がわかるため、水漏れしていることにすぐに気が付くというメリットもあります。
気が付かず放置してたら最悪ですからね・・・
2階が狭くなる。
メリットである1階が4帖分広くなるというのは、2階が4帖分狭くなるということ。
部屋の広さを最低1部屋6帖以上などルールを決めていた場合は、2階にお風呂・洗面所を持ってくることで、5帖の部屋ができてしまうかもしれません。
(子供部屋は5帖で十分だけどな。)
家事がすべて1箇所で行えない(1階~2階へ上がる必要がある)
洗面は2階で洗濯し、2階のバルコニーに一直線ですが、料理を作ったり、洗い物をするのはキッチンのある1階で行わなければなりません。
1箇所で家事完結しないのが2階風呂&洗面所が敬遠されている理由です。
また1階に洗面所がないので、手洗いスペースを作らないとキッチンで手を洗うことになります。
口に入れる料理を作る場所でうがいとかされたらちょっと気分良くないですね。1階に手洗いスペースがない不便さが発生します。
次に紹介するのは2階に風呂&洗面所を持ってくるなら必ずチェックしないと失敗するパターンをご紹介します。
2階お風呂&洗面所の3つの失敗パターン
必ず水道管は20mm以上!13mmだと水圧が足りずシャワーが弱い
1階に水を運ぶのと、2階に水を運ぶのには、2階のほうが強い水圧がないと、シャワーの出が悪いなど不都合なことが発生します。
水圧の強さを判断するには、前面道路から宅内に引き込む水道管の口径が超重要です。
20mmの水道管であれば合格ですが、13mmの戸建ての場合は要注意!20mmに変更すべき。
ひと昔前の家は13mmでもよかったのですが、水回りの設備の性能が向上した為、今では20mmを使用するのが一般的なのです。
特にトイレをtotoのネオレストにした場合は、13mmだと水の量が足りず、汚物が流れないというトラブルにもなります。
シャワーヘッドで水圧を強くする(使用する水の量を減らす)方法もありますが、20mm以下の場合は1階にお風呂&洗面所か、水道管のやりかえをお勧めします。
水道管を変更する相場は、水道管の引き込み工事の費用はいくら?工事費が高い土地の4つの特徴をご覧ください。
エコキュートや給湯器を変更しなければ水圧が弱い。
水道管の口径が20mmと合格ラインでも利用する給湯器やエコキュートが対応していなければ、シャワーの水圧は弱いままです。
給湯器は最低でも24号以上利用するようにしましょう。
給湯器メーカーのRinnaiによると、冬場にシャワー40℃で1分間で12L使い、同時に洗い物で40℃のお湯を5L使った場合、20号だと容量オーバーの為、水圧が弱くなってしまいますが、24号ならギリギリ耐えることができます。
多くのハウスメーカーの標準は20号を使用しているので、水圧で不具合を起こしたくないのであれば、給湯器は24号から使用することをお勧めします。
2階水回りの2階建ては売るにも売れない。住み替えができないパターン
2階建ての2階お風呂&洗面所というのは、家事導線が悪いという理由から人気がない間取りです。
これは私も建売を売ってきた経験からも2階お風呂&洗面所がだいたい最後まで売れ残っておりました。
売れにくいということは、売るためには安くしないと売れません。
もし売却時にローンの残債>売却価格の場合。
自己資金を投下しなければ売るのも許されません。
子供たちが巣立ち、階段の上り下りが大変で1フロアで住めるマンションに引っ越そうとしても、安くしないと売れず引っ越しもできない状況になりやすいです。
1階水回りよりもね。
2階お風呂&洗面所にするのであれば、売りずらいことを理解し、永住をする前提で購入すべきでしょう。
2階水回りの2階建てプランはプロでも家事動線で失敗する?2階水回りの間取りで失敗しない為には!
日当たりよい間取り・風通しが良い間取り・水回りの導線の確保・収納スペースの確保など・・・間取りに関して決めることは山積みです。
しかも全て重要な事で、失敗して後悔しているランキング上位に該当する内容です。
ですが、みんな知っていたのに、沢山の間取りの失敗談をこのブログに掲載しているほど多くの方が失敗しています。
なぜすでに知っている失敗理由なのに間取りの失敗者が続出してしまうのでしょうか?
実は答えは簡単でして・・・・・
「ハウスメーカーが最初に提示したプランだけをベースに間取り変更しているから」
これが答えです。
ハウスメーカーは最初にあなたの希望条件だけを聞いて、ラフ図を作成します。
設計図が出来上がると、そのプラン・提案内容をベースにして変更点(収納追加・部屋を狭くするor広くする・設備追加)など行うのが一般的です。
これは決して悪いことではありません。むしろ普通です。
ですが、書いた間取りがベースになるので、大きく変更して欲しい・違った提案って言うのは出来ないわけです。
※1からプランを設計するのは1回だけです。(複数回やると設計料がかかる)
悪く言えば「設計図を書いた設計士があなたの希望する条件の受け取り方によって、本人と希望する内容にずれが生じやすい」って事。
そして、知識が無く、判断する基準も無いので、住宅営業マン・設計士の言っているメリットが全て正しいと思いがちになってしまうからです。
選ぶ側から見ても情報量が多すぎる上に、メリットだけを開示してるので、間取りを設計する上で必要な短所が分かりづらいと言うのが問題なのです。
わざわざ「○○ハウス」の方が設計力があるとは言いません。自社のメリットだけを開示するにきまっております。
そのことを忘れてはいけません。
つまり依頼する1社で建物の打ち合わせをしていると、ハウスメーカーが最初に提示された建物プランを調整して希望条件にする合わせをするのですが、それでは最初に提示された建物プランありきで検討することになります。
どれも似たような間取りから、素人が間取りを変更しているだけに過ぎませんから、それは失敗する確率が高くなります。
それであればプロが水回り・近隣住民の窓の配置を考えて企画した建売を購入した方が間取りにおいては失敗しません。
せっかく注文住宅を建てるのであれば、複数のハウスメーカーからあなたの希望条件に該当する間取り・提案力を相見積もりすることを強くお薦めします。
勿論ハウスメーカーの間取りの相見積もりは、住宅展示場を回って資料を集めてくる訳ではありません。
それでは時間と手間がかかりすぎます。
お薦めなのは、たった3分で全国600社の中の複数のハウスメーカーから間取りプランを無料で問合せできるがタウンライフ家造りによる間取りプラン一括です。
このサービスのすごいところは、大手ハウスメーカー中には、誰もが聞いたことがあるダイワハウスや三井ホームなどの大手ハウスメーカー28社だけではなく、
地元企業の工務店・ハウスメーカーを入れて600社の中から購入したいエリアと予算をたったの3分で希望エリア・間取り・予算を登録するだけで、各社の間取りプランだけでなく、資金計画・家造り計画書を無料で届けてくれると言うところにあります。
家づくり計画書が届いたら、その各会社のオリジナル計画書から気になるハウスメーカーに問い合わせをすればOK。
各社から貰える家づくり計画書の中には、建物のプラン図やあなたの為の資金計画書を頂くことができます。
ここでポイントなのは、複数社の建物の間取りや設備を比較検討することができるってことです。
1社で建物の打ち合わせをしていると、ハウスメーカーが最初に提示された建物プランを調整して希望条件にする合わせをするのですが、それでは最初に提示された建物プランありきで検討することになります。
これでは理想の注文住宅の視野が狭くなってしまいます。
視野が狭くならないためには、複数社のプランや資金計画を比較検討し、その中で気に入ったプランのハウスメーカーと建物の打ち合わせをするのがベストなのです。
タウンライフ家造りも1つだけデメリットはあります。
それは問合せができるハウスメーカー600社もありますが、SUUMO・ホームズに比べて問合せ先が少ないって事。しかし、その代わりカタログだけではなく、資金計画の資料を貰えるのもタウンライフ家造りだけです。
プランだけでは意味がありません。
良いなって思っても予算オーバーのハウスメーカーだったら意味ありませんよね?
たった3分で入手できる複数社の間取りプラン・資金計画を参考に、あなたの理想の建物プランで家を建ててください。
最後にタウンライフ家づくりを利用する前のよくある質問Q&Aをご紹介します。
- タウンライフ家づくりを利用すると契約しないといけないのでしょうか?
- あくまでもタウンライフ家づくりは、ハウスメーカーの一括資料請求サイトに過ぎません。手元に届いた資料の中で気になるハウスメーカーが無ければ契約どころか、住宅展示場に行く必要もございません。
- 問い合わせに手間や時間がかかるんでは無いのか?
- 入力はたった3分程度でできます。
具体的に言えば、予算・所有している土地(購入前であれば希望の土地条件)・間取りの希望条件(4LDK以上!和室とリビングを繋げて欲しいなど・・)を記入しハウスメーカー選ぶだけです。
土地を所有している場合は、間口・字型・土地面積を具体的に書くことで、頂ける間取り図の正確さも増してきます。
- 本当にタダで物件情報をくれるの?本当はお金が掛かるんじゃ・・・
- 本当に無料なのでご安心ください。厳密に言えばハウスメーカーが広告費として負担しております。
1点が注意点として、無料のサービスなので、本人確認が取れなかったり、条件をいい加減に書いたりすると、イタズラと見なされてしまいがカタログ届かない場合もあります。
- 土地情報も貰えるって本当?
- タウンライフではタウンライフ家づくり以外にも不動産会社300社と提携しております。
毎日ように土地の査定依頼・販売依頼を受けている会社様を厳選した提携先なので、場合によっては未公開物件を紹介して貰えることも!
- 正直こういうところを利用するとしつこいんじゃ・・
- 私自身2度利用したことがありますが、本人確認の上、希望連絡をmailにして貰ったところ電話による連絡は無くなりました。
むしろ、ほかの見積もりサイトで利用した不動産屋からの電話が今のところたくさん来ております。
もし、タウンライフ家づくり経由のハウスメーカーがしつこかった場合は、タウンライフの担当者に伝えれば、あなたの代わりに連絡停止を伝えてくれます。
ただ本当に良い情報の場合は、mailの返信する前に決まってしまいますから、電話による連絡もあるかもしれません。
そのときは良い土地情報をくれる人だと思ってお付き合いした方が良いでしょう。
相手はプロですから、短所を上手く長所に変える営業トークも複数持っております。
ただそうは言っても、何千万円もする買い物なので、家族仲良く住む家をの間取りは拘りたいし、まして失敗だけはしたくない。
ならば、たった3分の入力でハウスメーカーのカタログだけじゃ無い、間取り図・資金計画を無料で貰えるタウンライフ家づくりを利用して、住宅展示場に行く前に知識武装をすることがハウスメーカー選び・間取りの失敗を避ける唯一の方法なのです。