家を買うのに頭金1,000万円以上は必要なのでしょうか?また1,000万円を貯めてから購入すべきなのでしょうか?
答えはNOになります。
もし今あなたが住宅購入時の自己資金分を持っていれば、住宅購入を検討する事をおすすめします。
なぜなら1,000万円貯めている間の家賃を、住宅ローンに回して、早く返済にしたほうが、得になるからです。
これから頭金を貯めるよ!って方は下記の記事の内容が非常に参考になると思いますので、チェックしてみてくださいね。
とはいえ、頭金を1,000万円以上すでに持っている方で、住宅購入で使う計画の方もいると思います。
今回は頭金1,000万円以上ある方向けに、頭金3,000万円で戸建てを購入した体験談から、効率の良い頭金の使い方をご紹介させていただきます。
購入体験談ではなく、頭金の使い方を知りたい場合は目次の【結論:頭金3,000万円を一括で使うのは勿体ない!効率の良い頭金の2つの使い方】をクリックしてくださいませ。
Contents
頭金3000万円をつかって購入したマイホーム購入体験談
購入した住宅、あなたのご家族構成、資金計画を教えてください
私は40歳で主人と二人の子供がいます。購入した住宅は、元々あった土地に住宅として建てました。
そのため、住宅資金だけ用意することになったのです。住宅資金は、3000万円です。
現金一括購入です。
その住宅資金については、ずっと計画をしていたことなので、かなり貯金をすることができたのです。
結婚をした時から、自分の家を持ちたいと言う、そんな気持ちを持っていたのです。
そしてそのためには、資金がいると思って自分たちの貯金をとりあえず増やすことが大切と思うようになりました。
戸建購入時に決めていた条件とは?
住宅として、決めていたのはもともとの土地があったことで、とても助かりました。
土地を探すことをしなくてもいいからです。
しかしその分、自分たちが納得出来る住宅を建てたいと思うようになったのです。
住宅展示場もたくさん見ていたので、自分たちの建てたい住宅がほぼ決まってきたのです。
それは、二階建てであること、各自の部屋を作ること、動線が動きやすいこと等です。
それら全ても網羅させることは無理と思っても、できるだけしたいと言う希望を持ちました。
戸建購入をして良かった点とは?
戸建購入をして良かった点は、なんといってものびのび暮らすことができるということですね。
今までは、騒音に対してマンションのほかの人たちにかなり気を使っていたのです。また、住んでいる人により、ストレスを感じることがあります。
人がたくさんいると、その人たちとの人間関係もありますね。そんなことから、開放されることができます。
また、自分のプライベート空間として確保できることもとても嬉しかったです。
ひとりひとりの部屋があるので。一人になる時間が作れるのは本当に幸せです。
以前のマンションでは、そんな時間を取ることができませんでした。
私たち夫婦はいいとしても、子供たちはこれからますますその時間を持ちたいことでしょう。
そのことを思うと、早めに家をたててその空間を作ってあげることは、とても大切なことと思うようになっています。
そして、自分の城としてその後にいろいろとアレンジさせることが自由に出来るのは幸せですね。
自分の気分を変えたい、古くなったのでなんとかしたいと思った箇所について誰の遠慮もしなくても自分で思った通りに変えることが出来るのです。
そんなことも、自分の家ならではと思っています。
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点を教えてください。
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点は、壁紙を白くした事です。
白いほうが開放感があるし、そのことが当たり前と言う先入観がありました。
ところが、やっぱり白いと汚れやすいのです。そのことから、もっと汚れが見えにくい壁紙にしたかったと思っています。
そして汚れが取りやすい壁紙も大事ですね。つい子供たちが汚してしまうことがあるので思いました。
また、バリアフリーについて全てのところに実施したらよかったと思う事があります。
それは、ちょっとした段差でも躓いてしまうことがあるからです。
これから先のことを思うとそのようにしたほうが安全ですね。
しかも今でも躓くことが多いので、もしもそんなことが多くなったら早速安全な住宅としてリフォームしたいと思っています。
[voice icon="https://xn--m9jq034wlmltzdpwf98c3t1dybzb.com/wp-content/uploads/2018/04/akidaisama.jpg" name="元住宅営業マンの秋月" type="l"]
アクセントクロスなど、オシャレなクロスを利用する場合、1部を汚してしまうと全て張り替える必要が出てきます。
建売住宅におしゃれを求めるべき?デザイナーズ住宅に潜む4つのデメリット
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これから戸建を購入する方へアドバイスするなら?
これから戸建を購入する方へアドバイスは、自分たちの住宅設計は早めに開始することをおすすめします。
それは、自分がこんなにしたいと言う、具体的なことをきっちりと行うことができるからです。焦って作ることになると、後から後悔することも多いです。
情報を集めて、早めに住宅計画をしするとそのためにお金も貯金することができますね。
自分の夢を叶えるためには、大きな買い物として後悔をしたくないですね。
できるだけ、自分が住みたいと思う、そんな家を建てるためにそこに集中して貯金を増やしましょう。
すると、納得出来る住宅つくりをすることができます。一生で一番大切な買い物なので、そこは慎重にしましょう。
普通なら無駄遣いして貯金が貯められない方が多い中、ずっと戸建てがほしいと思って、3,000万円も貯金するところに、意思の強さが感じます。
素敵な体験談ありがとうございます。
結論:頭金3,000万円を一括で使うのは勿体ない!効率の良い頭金の2つの使い方
上記の体験談は土地をすでに持っており、更には頭金3,000万円もあったことから、建物を現金一括購入をしてしまいました。
じつはコレ非常に勿体ないことで、効率の良い頭金の使い方は、10年間住宅ローンを組み、その後3000万円を繰上げ返済をするが正解になります。
頭金で全額支払いができるのに、10年間も住宅ローンを組むのには2つのメリットが受けられるからです。
→繰り上げ返済と頭金多めはどっちが得?住宅ローンの総額を安くする方法
住宅ローン控除をフル活用する。
1つ目のメリットは「住宅ローン控除をフルに使えるから」です。
住宅ローン控除とは、あなたが税金で支払っている所得税と住民税が、住宅ローンの残高1%分還付されるのです。
つまり3,000万円のローンを10年間組んでいれば、単純計算で300万円分税金が返ってくることになります。
(実際には支払いにより残高は減るので、還付額は250万円程度になるでしょう。)
住宅ローン控除を10年間フル活用してから、頭金の3,000万円で、ローンを返済期限残り1カ月分まで返済するのが効率の良い頭金の使い方になります。
ココに注意
住宅ローンを一括返済してしまうと、完済手数料が1万~5万程度取られてしまいます。
手数料を取られない為に、残りの1カ月分の返済額を残して、次の月の自動引き落としで完済すれば、完済手数料がとられずに済みます。
*年収3,000万円以上ある方は住宅ローン控除は使えません。
住宅ローンを生命保険の代わりに利用する。
2つ目のメリットは、住宅ローンを生命保険として使用する方法です。
ローンの債務者が事故などで無くなった場合は、団体信用生命保険により、ローン残高が0円になります。
つまり住宅ローンを組むことは、住宅ローン残高分の生命保険に加入したということと同じことを意味します。
団体信用生命保険は、ローンの残債を0円にするだけの保険ですの、保険金受取時の譲渡所得税・相続税がかからないのも魅力的です。
一方で、住宅ローンを組むことで、現金一括購入にはない金利負担をしなければならないのも事実です。
3,000万円を35年の0.6%の変動金利で借り入れした際の金利は、月々15,000円です。(3,000万×0.6%÷12=15,000)
15,000円の金利を10年間支払いすると、180万円になります。
しかし住宅ローン控除で250万円程度の税金が還付されるので、金利負担したとしても70万円程度の利益が出ます。
更に利益が出るのにも関わらず、3,000万円分の生命保険にまで入れるとなれば、現金一括購入は実にもったいない選択肢だったかということがわかるでしょう。
これを利用しないで現金一括購入購入は非常にもったいないです。下記で超具体的に頭金を使うデメリットを解説してます。
→住宅ローンを使わず新築を現金一括購入は愚行でしかないデメリット5選
頭金を使いすぎないように注意しよう。
頭金を使いすぎて、生活費に余裕がない状態を新築貧乏と言います。
この体験談の方は、おそらくそんなことはないとは思いますが、貯金はサラリーマンの方であれば最低4カ月分・自営業の方であれば最低6カ月分の貯蓄が必要です。
住宅購入で妥協したくない気持ちもわかりますが、くれぐれも貯金額を0円にしてまで購入するのは、やめておきましょう!
まとめ:年収3000万以下なら、マイホームに1000万以上使うのは基本的にNGであり、10年後に繰り上げ返済をしよう。
今回は3,000万円の頭金を持っている方のマイホーム体験談をご紹介させていただきました。
頭金をたくさん持っている人ほど、住宅ローンを組むことはいけないことと思いがちの人が多くいる印象。
住宅ローンはいくら金利が安いからといっても、借りる金額が大きい為、利息額は大きいです。
利息を払うなら、現金一括購入の方が良いのではと思いがちですが、住宅ローンは金利の中に保険料が含まれている・減税措置があるという優秀な金融商品
この金融商品は住宅購入者しか使えない立派な権利になりますので、住宅ローン控除が使えるのであれば、現金一括購入ではなく、住宅ローンで借り入れをする事を強くオススメします!
正直頭金は物件価格の2割を超えたら、3割出そうと評価は同じです。
頭金を出せば出すほど金利負担が減り、支払いが楽になるのも事実です。ですが10年間は頭金を利用しないことを強くお薦めします。
注文住宅の失敗者がなぜ後を絶えない?失敗者と成功者の家探しの行動の差とは
すべてのハウスメーカーの広告・住宅展示場で良いことばかり謳っているの、こんなはずじゃ無かった!と失敗者が後を絶ちません。
注文住宅を建てる人の全てが家造りで成功したいはず。
注文住宅で成功するためには、住宅展示場に行く前のあるたった1つの行動が重要になってきます。