積水ハウスをはじめ、ミサワホームはセキスイハイムなどの大手ハウスメーカーでは、中古戸建てを流通を高めるスムストック住宅の認定を行ったり、国の方では安心R住宅や、一般媒介契約書のインスペクションを行う有無の記載の義務付けなど、中古戸建ての購入に注目が集まっております。
よくわからない会社の新築戸建てを購入するよりも、保証がしっかりしている大手ハウスメーカーの中古住宅を購入する方が良い場合と答える人もおります。
今回はランサーズにて積水ハウスの中古戸建てを購入した体験談を頂きましたので、ご紹介させていただきます。
結論からいうと体験談でも失敗点が挙げられておりますが、積水ハウスの中古戸建てを購入する3つのメリットは「積水ハウスでしかできないリフォームがある」「保証期間」「保証内容」の3つです。
今回は体験談のご紹介及び、上記の3つのポイントについて詳しく解説させていただきます。
積水ハウスの中古戸建てを購入した体験談
購入した住宅・ハウスメーカー(分譲会社)・購入エリア(都道府県だけで結構です。)あなたのご家族構成を教えてください。
兵庫県の中部で戸建を購入しました。積水ハウスの住宅で、購入当時築10年の中古物件でした。
震災後の棟上げだったので、震災の影響は受けていない住宅です。購入当時の家族構成は、主人と、長男を妊娠中の私でした。すぐ近く、味噌汁の冷めないところに主人の両親の家があります。
URの開発地域で、整備された美しい街なみの中にある家です。
戸建て購入の希望していた条件及び資金計画・住宅ローンの利用について教えてください。
戸建を購入するにあたり、両親の近くに住みたいというのが一番の希望でした。子どものため、幼稚園、小学校、中学校までは近隣でまかなえる地域であることも条件でした。
震災のことを思うと、地盤の強固な地域であること、また交通の便がよいことも重要でした。
資金は頭金が500万円、あとは35年いっぱいいっぱいのローンを組みました。当時はボーナスがあったので、途中までボーナス払いも入れていましたが、リーマンショック以来情勢が悪くなり、借り換えした時に月払いのみに変更しました。
繰り上げ返済もできる予定にしていたものの、結局両親の援助で一度100万円を入れただけです。
積水ハウスの物件を購入して良かった点は?購入したハウスメーカーの良い点も教えてください。
我が家は騒音家族です。主人は大型バイクを所有していますし、私は音大出身なのでピアノの音を出さない生活はあり得ません。
当時は生まれていなかった長男も音楽をやるようになり、マンションでは迷惑極まりない一家ということになります。
幸い購入した戸建は庭があり、ご近所との騒音トラブルは今のところありません。戸建ならではの利点です。
庭は四季折々、窓からの景色を楽しませてくれます。ひな壇地域のため隣家とは窓の位置が違い、プライバシーも守られます。
掃除機や洗濯機も、あまり時間を気にせず使用することができます。
子どもが騒いでも、周りにはほとんど聞こえないようで、静かにしなさい、足音に気をつけなさいと言わなくて良いのは嬉しいです。
積水ハウスは、中古で買ったにもかかわらず、無料で白アリの点検に来て下さいました。
同時に、床下の湿気もチェックしていただき、とても助かりました。余計な営業トークもなく、あっさりとして付き合いやすい印象です。
我が家のように築年数がかさんでくると、あちこち直さざるを得なくなってきます。そんな時、積水ハウスからリフォーム展の案内をいただいたりすると、行って話を聞いてみようかという気持ちになります。
積水ハウスのアフターサービスが評判いいのは本当?プレハブ住宅購入体験談
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点・後悔したポイントを教えてください。
広い庭は、本当に素晴らしく、四季を感じるのには十二分なスペースです。が、前の住人があれこれと植え過ぎていて、管理にとても手間がかかるのが盲点でした。
庭師さんにお願いすると、とんでもない費用がかかります。
かれこれ十年以上、自分で庭木の手入れをしてきましたが、いまでは庭師並みの腕前になりました。
庭木の状態や管理の仕方を頭に入れていなかったのは失敗でした。
春に庭木がにょきにょき茂って初めて、管理の大変さに気が付いたのです。庭師が高額なことも知りませんでした。
あと、本当に驚いたのは雨どいの破損です。
雨が降ると、三か所くらい滝のように雨が落ちてくる雨どいがあり、専門業者さんに診てもらったところ、最初の雨どい設置にゆがみがあって、それが年数とともにどんどん歪んでついに割れてしまっているとのことでした。
私は雨どいなんて気にしたこともなかったのですが、太陽光パネルを設置する際に職人さんが雨どいの破損を見つけて下さって、それで修理ということになりました。
購入前に気が付いていれば、修理代払わなくて済んだかもと思うと、ちょっともったいない気がします。
トイレも古いタイプで、水流が弱かったです。リフォーム渡しにしてもらえばよかったと後悔しています。
これから戸建を購入する方へアドバイスをお願いいたします。
戸建購入は、一生のうちでも大きなイベントです。住環境はとても大切なので、住宅そのものもそうですが、住環境を必ずご自身の目で確かめることをお勧めします。
近くに危ない場所はないか、害虫が発生しないか、日当たりや地盤の具合も確認して下さい。
住宅そのものについては、新築ならしっかりと細部まで設計や費用に目を配っていただきたいです。
職人さん任せにしていると、約束したはずのことがおろそかにされていたりすることもあります。
我が家は台所のリフォームを職人さん任せにした結果、ガスの元栓の場所がおかしなことになった上、キッチンの右端の処理がいいかげんで、未だにそれを隠す合板を貼っています。
ご自身の目で、何事も、しっかりと見届けるのが一番です。
購入する中古住宅によっては、物件価格が安くても修繕費をはじめ、植栽などの管理・伐採費用などの思ってもみなかった費用が発生します。だから難しいですよね。不動産屋思わぬ造成費が発生して失敗します。
中古住宅の売買は場合は、売主が個人の方の為、現況渡しになってしまいますが、瑕疵担保責任免責ではなく、3カ月をつけてもらうことをおすすめします。
積水ハウスの中古物件を購入する3つのメリット
積水ハウスは中古であろうと、築30年まで保証が付いてくる。
積水ハウスの強みはグループ全体での保証制度にあります。
多くの会社では新築購入のその購入者のみに対しての保証に対して、積水ハウスの場合は、新築時に購入した売主から、中古時に購入した購入者に登録変更することで、従来の保証(30年保証)を受けることができます。
築30年後の無料点検時を行った際の修繕箇所の工事を行うことで、10年ごとの保証を引き続き受けることが可能です。
一般的な中古住宅を個人から購入すると、売主からの瑕疵担保責任期間内でしか保証が受けられないという中古住宅特有の懸念事項がありますが、積水ハウスの場合はそういった心配も無用になります。
ココに注意
住宅瑕疵担保保険の場合は、転売特約が付随していない場合利用できないのでご注意ください。
といっても積水が潰れることはないか・・
無料点検実施も当たり前に行ってくれる。
保証だけかと思いきや、築30年まで5年ごとの無料点検も行ってくれます。
無料点検の内容は、床下・床上のシロアリ検査をはじめ、屋根部分の雨どいや、屋根部分の破損をチェックしてくれます。
通常シロアリの検査は5年で終わるので、保証体制がしっかりしていない築10年の物件を購入するよりも、積水ハウスの築20年の物件を購入したほうが、シロアリの検査を最低3回は受けている分被害が少ない可能性が高いです。
積水ハウスしかできないリフォームがあるメリット。逆を言えば他社がつかえないので要注意!
メリットでもあり、注意点でもありますが、積水ハウスの中古物件を購入することで、積和不動産(積水ハウスのグループ会社)からリフォームの提案を無料で受けることができます。☜リンクは積和不動産の問い合わせページになります。
積水ハウス以外のリフォーム会社を使いたいと思う方もいると思いますが、積水ハウス以外のリフォーム会社を使うデメリットは2つあります。
ココがダメ
☑施工した箇所は積水ハウスの保証対象外になってしまう。
☑積水ハウスでしか手に入らない商品もあり、そもそも普通のリフォームができない工事がある。
違うリフォーム会社を利用したことで、リフォームにて施工した不具合が生じた場合、当然ながら積水ハウス責任ではなく、その業者の責任になります。
当たり前ですが次が問題。
本来保証対象部分になっていたのに、違う会社のリフォームによって、保証対象外になってしまうというケース。
例えば、屋根に太陽光をつける場合、屋根の保証は積水ハウスから受けられたはずなのに、太陽光をつけた業者が積水でなかった為、屋根の雨漏りが保証対象外になるってことは十分にあり得ます。
私は過去に積水ハウスのアフターサービス担当の方とお話する機会があったのですが、(クレームの件でね。)太陽光をつける場合は、屋根にかかる重さなども構造計算を再度行ってから、施工の判定するそうです。
それを見ず知らずの業者が勝手につけたら、それは保証対象外になるのも当たり前でしょう。
そしてもう一つが積水ハウスでしかリフォームができないということ。
これは具体的に言うと外壁ですね。以下引用します。
私が所属するリフォーム部は、ハウスメーカー住宅にお住まいの方からのリフォーム依頼もたくさんあります。
その中で、出来ないリフォームがいくつかあります。
その一つが、積水ハウスとセキスイハイムの外壁サイディングの目地交換です。
上記2社の多くの外壁サイディングは、乾式目地とかガスケットとか呼ばれてますが、パッキン状の目地です。縦筋として見える部分の大半に使われてます。しかし、この部材は一般には入手できません。出典:知恵袋
築年数によって使用している商品も異なる上、その会社のみが製造する商品もあるので、大手ハウスメーカーであればあるほどにリフォームが難しいといわれております。
以上の2点をもって、多少高くてもほかの会社にリフォームを依頼するよりも、安心料として積水ハウスにリフォームを依頼したほうが良いでしょう。
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注文住宅の失敗者がなぜ後を絶えない?失敗者と成功者の家探しの行動の差とは
すべてのハウスメーカーの広告・住宅展示場で良いことばかり謳っているの、こんなはずじゃ無かった!と失敗者が後を絶ちません。
注文住宅を建てる人の全てが家造りで成功したいはず。
注文住宅で成功するためには、住宅展示場に行く前のあるたった1つの行動が重要になってきます。