住宅ローンの本審査は多くの方にとって初めての事なのでドキドキだと思います。
私のお客様でも審査結果が出ずに、夜が不安で眠れないという方もおりました。(属性が非常に良い方だったので、私は一切心配してませんでしたが(笑))
住宅ローンの事前審査の早くて即日、多くの銀行は2日~3日で審査がでます。
では、事前審査後の住宅ローンの本審査の結果通知は、一般的な回答期限はどれくらいなのでしょうか?
今回は元住宅営業マンの私が住宅ローンの本審査の結果通知の回答期限及び、回答がなかなかでない原因5選をご紹介させていただきます。
Contents
都市銀行・地銀の本審査の住宅ローン本審査の結果通知は1週間~2週間以内
都市銀行や地銀の仮審査を行って、本審査を行う場合は審査開始から1週間~2週間で通ります。
仮審査の時点で、あなたの年収・勤続先・個人信用情報の確認(CICのみ)を行っておりますので、事前審査承認後以降に新たな借り入れなどをしていなければ、本審査に落ちることは基本ありません。
本審査時に行う審査項目は「健康上の審査」「CIC以外の個人信用情報のチェック」「税金の支払いの有無」「会社の在籍確認」が主な審査項目です。
これらの項目は審査依頼から1週間程度で終わっていたのですが、2018年3月以降から、暴対法の関係で警察の審査が入るようになってから本審査の審査期間が1週間程度が伸びているケースがあります。
遅くとも審査開始から2週間以内にローン本審査の結果通知はもらえるでしょう。
フラット35の場合は、1ヶ月掛かる場合があるので気をつけてください。
→優良住宅ローンのフラット35手数料最安値はいくら?事前審査攻略法を解説
ネット銀行の住宅ローン本審査から結果通知まで1週間~2週間。ただし書類のやり取りに時間がかかる。
ネット銀行も原則都市銀行と同様の審査内容です。
ただし不動産会社が関連できないので、すべて自分で行う必要があります。
不足書類などがあった際、自分で取得しなければなりませんので、再度書類の郵送でのやり取りに時間がかかります。
本審査自体は2週間以内に結果通知を得られますが、書類のやり取りを含めると、3週間~1か月程度審査が必要でしょう。
フラット35の本審査結果通知は最短で2週間!通常は3週間ぐらい
フラット35の本審査は全国各地で行われますので、そもそも担当者は大忙しです。
申込者が都市銀行よりも多いため、通常の銀行よりも審査期間が多く要します。
またフラット35だけは要注意。
はっきり言って事前審査の結果は全く持って当てになりません。
なぜなら審査する機関が事前審査と本審査では全く違うから
審査が0からスタートだと思ってください。
ココがポイント
☑年収・借り入れの返済比率の計算
☑税金関係の審査
☑担保評価の審査
☑個人情報のチェック(CIC・JICC・KSC)
返済比率がぎりぎりだと、携帯代を含めた審査があったり、フラット35の銀行窓口と同様に住宅支援機構でもCIC・JICC・KSCのチェックします。
フラット35を使用する方は、自営業者や歩合給の方が多いので確定申告書3期分必要になるのはもちろんのこと、納税証明書(その2)が3期分求められるケースがほとんどです。
必要書類の中に入っていなくても、担当者に渡しておいたほうが良いでしょう。
さらに詳しく
納税証明書その2とは?
所得金額の証明(個人は申告金額、所得税・復興税)を証明する書類。
書類の不足があったりすると、その書類を用いてまた再度再審査します。
1回の不足書類があった場合は、プラス1週間見ておいたほうがいいでしょう。
私も住宅営業マン時代のころ、1.5か月審査に時間がかかったことがあります。しかもNGというね・・・
NGだったらさっさと結果をよこせよって思ってしまいますが、フラット35の事前審査は必要ない?事前審査が通っても本審査で落とされる3つの理由でお伝えしているとおり、事前審査が当てにならないのがフラットです。
住宅ローン本審査の回答が出ない5つの原因
ココがポイント!住宅ローン本審査の回答が出ない5つの原因
☑収入に増減がある(歩合制)
☑返済比率がぎりぎりの申し込みだと別の審査をしている。
☑仮審査時と本審査時で別の借り入れがあった。
☑税金滞納の有無の調査(特に自営業の方。)納税証明書が追加で必要になるケース
☑警察の審査に時間がかかっている。
1つずつ解説していきます。
収入に増減がある(歩合制)
固定給ではなく収入に増減がある歩合給だったり、自営業者だったりすると、収入に安定性があるかどうかを再度審査する必要があります。
事前審査ではOKでも、再度本審査時もチェックするのです。
確定申告者であれば、確定申告3期分を銀行に提出するのはもちろんのこと、審査を有利に進めるため、節税目的で収入を下げるために使った経費についても収入として見てくれる場合もあります。
さらに青色申告者の場合は65万円を収入にプラスしてくれます。
この辺りの審査がある場合は、経費に関する追加書類が必要になってきます。
都市銀行や地銀でも自営業者や歩合給者は追加書類をお願いされるケースもよくある話で、その際に審査が1週間近く伸びます。
返済比率がぎりぎりの申し込みだと別の審査をしている。
返済比率がぎりぎりだと、今後の年収増加の見込みがあるのかを確認される場合があります。
私の経験談になりますが、私経由で審査したお客様の場合は銀行から私宛に収入の増加はあり得るのか?ということを聞いてくれといわれました。
結果、収入増加のみこみがありましたので、その方は審査承認となりましたが、返済比率がぎりぎり(34%台)だと銀行を保証する保証会社が効いてくる傾向にあります。
また銀行によっては、返済比率がぎりぎりだと、月々の携帯本体を借り入れしているものとみなして審査をしてします。
ここ最近販売されているスマートフォンのほとんどが現金一括購入ではなく、割賦払金として携帯本体台を払っております。
実際には月々の携帯使用料で携帯代が実質タダ!というスタンスで商売しているものの、現実はCICにガッツリ携帯代の割賦払金のことが書いてあります。
ここの月々の支払いを返済比率に入れて計算し始めるのです。返済比率がぎりぎりだとね
その結果、本審査がNGになるケース。
奥さんを連帯保証人にすることを条件で承認になる場合もありました。
こうなると、当然ですが審査結果の通知は遅くなります。クレジットカードのキャッシング枠も返済比率に入るので要注意!
→1度キャッシングしたら最後!完済後でも住宅ローン審査が通らないたった1つの理由
仮審査時と本審査時で別の借り入れがあった。(JICCやKSCを開けたらでてきた)
銀行の事前審査の多くは、クレジットカードの個人信用情報が掲載されているCICを確認しますが、消費者金融の借り入れ情報が掲載されているJICCや、全国銀行協会のKSCの個人情報をチェックは本審査に行うことがあります。
クレジットカードでの借り入れが見つからなかったとしても、消費者金融にお金を借りていたり、銀行から奨学金・融資などを受けていればJICCやKSCをチェックして、事前審査時にわからなかった借り入れが出てくるときだってあるわけです。
その結果、本審査がNGになったことは私の経験ですが過去に1回あります。(銀行関係の借り入れが見つかった)
別の借り入れがあった場合、借り入れを含めてた返済比率の再審査・返済できるかの有無のチェックになります。
携帯本体代の割賦払いもローンに影響があります。
→携帯電話の支払い遅れが命取り?住宅ローンと携帯代の滞納リスクを元プロが解説します。
税金滞納の有無の調査(特に自営業の方。)納税証明書が追加で必要になるケース
納税関係のチェックです。
フラット35の審査で多いのですが、納税証明書を追加書類で必要になるケースがあります。
納税証明書その2とは、税金を支払ったという条件で発行される書類で、あなたが支払った所得税がいくら払ったかによって年収を証明する書類です。
つまり納税証明書を提出することで、税金の未納がないことを確認することができます。
納税証明書がないと、審査が1週間プラス書類取得・郵送時間がかかります。
自営業者の方やフラット35の本審査を行う方は、実務で自営業者のフラット35本審査を通した私が伝えたい5つの方法と最終手段を参考に納税証明書などを用意しておいたほうが良いでしょう。
警察の審査に時間がかかっている。これが異常に長い。
2018年3月ごろから行うようになった警察の審査です。
暴対法の強化により、反社会的勢力に対して資金の流失を防ぐため、申込人の一人一人を警察のほうが反社会的勢力ではないかをチェックすることになります。
おそらくですが、銀行の暴対法のチェックが甘かったのでしょう。
警察が本格的に規制に乗り出してきた形です。
これにより審査が冗談抜きで1週間ぐらい伸びました。
ローン条項の関係もありますので、不動産会社の方によくスケジュール確認をするようにしてください。
まとめ:フラット35以外本審査が遅れていても承認の可能性が高い。(警察の審査がそれほど長引いている。)
都市銀行・地銀・ネット銀行で本審査が必要以上に遅れている場合は、おそらく承認の可能性が非常に高いです。
(申込人が集中して審査回答が遅れているか、保証会社の連絡が遅いかのどっちか)
本審査の結果が出なくて焦っても仕方がありません。いずれは結果が出ます。
ダメだった時のことを考えず、良い方向で考えていきましょう。どうしようもないことを不安になっても仕方ありません。
とはいえ、ローン条項の話が重要になりますので、その時は住宅ローン本審査が長引いてローン条項までに間に合わない時の対処法をご覧ください。
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