今回は新築戸建ての建物自体は良かった物の、近隣トラブルで売るに売れず引っ越しができない失敗をされた方の体験談です。
一戸建て購入するなら都心か郊外のどっちを買う?メリット・デメリット比較でお伝えしておりますが、とにかく郊外の物件は今後ますます売れなくなってきます。
近隣トラブルにならないような立地はあるのでしょうか?
結論から言うと近隣住民トラブルにならないような土地はありません。しかし、既得権益を振りかざして物を言ってくるやっかいな近隣住民トラブルは避けられます。
郊外の物件は安くて、土地も広く購入できるので希望する建物を建てやすいというメリットがありますが、売却がかなり難しい物件なので買ったら最後。片道切符になりやすい物件です。
郊外の物件を購入するときは、近隣住民がどんな人か、10年後売却したらいくらで売れそうか?をあらかじめ調査してから購入すれば、このような体験談の人にならずに済んだと思います。
今回はこの悲惨な購入体験談を踏まえて、大月の見解をご紹介させて頂きます。
近隣トラブルで売るに売れない体験談
購入した住宅・ハウスメーカー(分譲会社)・購入エリア(都道府県だけで結構です。)あなたのご家族構成を教えてください。
購入した住宅は土地付き一戸建てで、庭と駐車場2台分と庭周りのフェンスとポスト、インターフォンがセットで付いていました。
ハウスメーカーは地方の工務店で、あまり大きな会社ではありませんが、家のデザインが気に入ったのと、工務店の人の情熱に惹かれてました。
購入エリアは茨城県の田舎です。家族構成は、私と主人と子ども一人の3人です。
戸建て購入の希望していた条件及び資金計画・住宅ローンの利用について教えてください。
私の希望する条件としては、庭と駐車場が付いていて、トイレにゆったり過ごせるスペースがある事と、キッチンのシンクがアルミタイプではない事、2階に3部屋以上ある事、キッチンとリビングが一体となっている事、お風呂に浴室乾燥が付いている事、1階のリビングは18畳以上ある事、2階の一部屋が8畳以上ある事、などを考えていて、当てはまる数が多いほどいいなと考えていました。
資金計画は、住宅ローンを借りる前提で、30年か35年で支払うとして、月々6万以下になるような金額の家を購入できればと考えていました。
住宅ローンはなるべく金利が安く、自分たちにとって特権が多いものを選びました。
戸建購入をして良かった点とは?購入したハウスメーカーの良い点も教えてください。
戸建購入をしたことで、小さな子どもがいても泣き声や生活音を気にせずに済むようになった事が、一番良かった点だと思います。
あとは、広々と家を使えるのでのびのびと生活出来る事、子どもの活動スペースが室内だけでなく庭にもあるという事、壁に子どものものや写真などを自由に貼り付けられる事、ピアノやギターなどの音楽をまわりを気にせず楽しめる事、庭で洗車出来る事、家庭菜園を楽しめる事、あまっている部屋を夢だった図書部屋に出来た事、動物を飼えるようになった事などがあります。
購入したハウスメーカーは地方の小さな工務店ですが、地域密着型でとても人情にあふれていて、どんな小さな困りごとにもすぐ対応してくれる点がとてもいいです。
私の手の届かないところのネジが少しだけゆるんでいるように見えたので聞いてみると、すぐに来てくれ対応してくれたり、カードキーの設定がわからないときも、すぐに来てやり方を教えてくれ、とてもありがたかったです。
ここはどんな風に使ったらいいか、これは何に使うかなど、どんなことでも相談にのってくれます。
家の事だけではなく、家を購入して初めの年に行う確定申告の仕方を教えてくれたり、ときどき来ては家の点検をしてくれたり、自社製品をくれたりと、とにかく対応がとても良かったです。
そういう方だから、私たちもここで買いたいと思えました。
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点・後悔したポイントを教えてください。
現在隣の家の犬の鳴き声がうるさくて揉めております。
朝の7時から9時まで吠え続け、夜になると犬が寝るまで鳴き声が聞こえてきます。
隣の人に注意したら、後から来たんだから、それを知っていて買ったんでしょって言われました。こんな常識の無い人が住んでいるとは思いもしませんでした。
戸建住宅を購入してしまうと、もう簡単には引っ越せないので、こういう面があった事に気付いたときは、ここの戸建住宅を購入してしまったことをとても後悔しました。
また、螺旋階段がとても素敵だなと思い、これが決め手になって購入を決めたのですが、いざ住んでみると螺旋階段はとても登り降りしづらい上、小さな子どもにはとても危険なものだなと気づき後悔しました。
あとは、駐車場が2台分だと、私と夫が車を停めてしまうと、お客さんが来た時に停められないので、もう一台分欲しかった事。
広い庭が素敵でしたが、芝を敷いたり、草を抜いたり、花の手入れをしたりと維持が大変だったので、もっと狭くてよかった事。
2階に洗面台がないので、2階で雑巾をかけたり、手を洗うときに困る事。
水道代が他の地域よりとても高かった事。
自治会が草刈りやゴミ拾い、ゴミ捨て場掃除、会合、役員や班長になると係の仕事など、やる事が多い地域な上、自治会費も他に比べて異様に高く、自治会への入会もほぼほぼ強制であった事。
近所に面倒くさいタイプの人が住んでいて、ピンポンを何回も鳴らされたり、いろんな人の悪口を言ってきたりと、人間関係に困った事。
これから戸建を購入する方へアドバイスをお願いいたします。
一生ものの買い物なので、よく調べて、よく考えて、後悔のないようにしてほしいです。
家だけにとらわれず、出来ることならば、家の周りの人たちがどんな人なのか、自治会はどんな感じなのか、水道代はどのくらいなのか、こういう面も調べられたら調べたほうが安心です。
財産として購入したいのならば、場所が大事です。人気のない土地は売ってもお金にならないので、これから発展しそうな土地、これからも栄えているであろう土地をオススメします。
購入時は高いかもしれませんが、もし途中で売りたくなっても、いい場所の土地ならそんなに損しないかもしれません。将来的には財産になります。
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せっかく購入した工務店の人が良くても、近隣住民がちょっとおかしい人だったりすると困ります。
都内の物件であれば、すぐに売却して引っ越しすることができるのですが、地方の物件では上手くいきません。
購入する段階でちゃんと見定めておく必要があります。
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近隣トラブルで一番気をつけなければいけないのは既得権益を振りかざす奴から離れること。
近隣トラブルで一番最悪なパターンは既得権を振りかざして迷惑行為を故意で行っている人たちです。
この体験談の人も「知っていて買ったんでしょ」と言われたそうですが、これは決して珍しいことではなく、良くある話です。
私道の水道管の引き込みに150万!私道トラブルを実例を交えて解説でもあったように、私道の物件は特に既得権を振りかざす人が多いですので要注意。
前から住んでいたからという事で、建築基準法にも反していないのに文句を言われたり、騒音で迷惑を掛けているのにかかわらず、知っていて買ったんでしょうとか言う人たち。
何なんでしょうね?
こんな人たちの近くに住むと、せっかく家を購入したのに台無しなわけです。
既得権を振り回す人たちから離れるためには、やっぱり購入前に近隣挨拶をしておくことが一番ベストです。「話す内容などを聞きに行くのです。」
近隣住民内で有名な人は、大体発言力が高く要注意人物です。私も新築工事の挨拶を行う前は必ずだれが発言力あって面倒な近隣住民かを確認してました。
新しい人が、古いコミュニティにトラブル無く入るためには、事前リサーチが重要です。
もし揉めてしまった場合は、民間の弁護士保険(MIKATA)に加入して、最終的には法的措置を取ることを前提にトラブル解消へ行動する必要があるでしょう。
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既得権のやっかいなところは、元から住んでいる近隣住民の発言力が高い為、購入者VS近隣住民(複数世帯)ってなるからやっかいなんです。
1体1であれば、法的措置でなんとかなりますが、既得権を振りかざすような近隣住民が集団になると、コチラが妥協しないと解決ができない事例もあります。(建売業者デベロッパーは、購入者がこうならないように気をつけております。少なくとも私はそうでしたね。)
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地方の物件であれば、住環境が良く、資産価値が落ちにくい大型分譲地の物件がオススメ
既得権を振りかざすような人達から、確実に簡単に離れる方法がたった1つだけあります。
それは「大型分譲地」の物件を購入することです。
多少高くても大型分譲地を本気でオススメします。(むしろ大型分譲地以外、郊外物件を買うメリットがあるのか?)
[aside]大型分譲地を買う2つメリット
☑みんな同時期に購入するので、既得権というのがそもそも存在しない。
☑住環境・雰囲気が良いので資産が落ちにくい。
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大型分譲地では購入時期の多少の前後があるものの、期間は最長で1年ぐらいです。何十年も住んでいて暗黙のルール(既得権益)などは、殆ど無いでしょう。
しかも購入している物件価格が同じぐらいなので、年収も大体同じぐらいの方が集まりやすい。価値観が大体一緒な訳です。(高価格帯の物件を買えばルールを守る人が多いって話)
もし仮に、近隣住民トラブルになっても、既得権が激しい私道の物件などに比べれば、トラブル解決が比較的にしやすいのが特徴です。
そして、大型分譲地は売りやすいって事。住環境が良ければ次の買い手が付きやすいって事も忘れてはいけません。
古いコミュニティのドンヨリした雰囲気の中に立てられている住宅を売却するより、比較的新しい大型分譲地で一つの町並みがあり、雰囲気の良い物件があったら購入者はどっちを買うでしょうか?
おそらく多少高くても大型分譲地内の物件を買います。
また開発した業者のブランド力が上がれば、その分譲地自体に付加価値が生まれるので、資産価値が落ちないと言われます。
これを象徴するように埼玉県を中心としているポラスグループの開発現場はブランド力があるので、相場より1,000万円近く高くても飛ぶように売れます。
当然中古で売り出しするときも高く売れるのです。
工務店で家を建てる弱点は大型分譲地で販売ができないと言うこと。
大型分譲地を仕入れするためには造成費・仕入代を銀行の融資を引っ張り出さないといけないので、地元の工務店では開発行為ができません。
結果、自分たちで土地を探す必要が出てくるのです。
もし茨城県・群馬県・千葉県などで建売や注文住宅を購入するのであれば、大型分譲地しか開発しないグランディハウスがオススメです。
注文住宅の失敗者がなぜ後を絶えない?失敗者と成功者の家探しの行動の差とは
すべてのハウスメーカーの広告・住宅展示場で良いことばかり謳っているの、こんなはずじゃ無かった!と失敗者が後を絶ちません。
注文住宅を建てる人の全てが家造りで成功したいはず。
注文住宅で成功するためには、住宅展示場に行く前のあるたった1つの行動が重要になってきます。