折角の新築の壁にさっそく穴を開けなければならないのがエアコン工事です。
木造住宅は最初からエアコンのスリープ工事を行わないのが一般的ですから、ちゃんとエアコン屋・電気屋さんが構造を傷つけずに壁に穴をあけてくれるか心配すると思います。
結論から言うと、電気屋さんによってはエアコンの穴開けを失敗するケースは珍しくありません。
よって自分でもあらかじめエアコンの穴開けに対して知識武装をする事が、最大の予防だといえます。
今回はツーバイフォーのエアコンの穴開けの際の3つの注意点についてご紹介させていただきます。
またツーバイフォーは家を買うのに知らないのは恥ずかしい?ツーバイフォー工法のメリット5選でもご紹介してますが、壁全体で建物を支えておりますので、エアコンを取り付ける際に穴をあけても大丈夫なのかなって思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
結論から言うとエアコンぐらいの穴であれば大丈夫です。てかエアコンの穴を開けられない程度の家の構造だったらそんな家には住みたくないですね(笑)
Contents
ツーバイフォーのエアコンを取り付ける際の3つの注意点
電気屋さんは建築のプロではない。下地のスタッドがどこに入っているか分からない。
電気屋さんやエアコン屋がどうして壁に穴をあけるのに、構造を傷つけたり、余計な穴を開けてしまったりする事例が絶えないのでしょうか?
それは電気屋・エアコン屋がエアコンを取り付けるのはプロであっても、家に関する建築に関しては不動産屋よりも素人の人が多いからです。
つまり柱が入っているのに、間違えて開けてしまうっていうケースもあります。
私も引き渡し後にお客様から電話があって、構造部分に傷をつけられたと電話があった経験があります。
結局は現場監督に直してもらうように手配しましたが、見たところ、構造図の筋交いの図面の見かたがわからなかったんだと思われます。
ツーバイフォーの場合、壁の内側にスタッドという柱(下地)が45.5㎝間隔で入っており、エアコンの穴開けを行う場合はスタッドをよけて穴をあける必要があります。
出典:http://www.geocities.jp/idexmen/info/import.htm
スタッドの位置が記されている、構造図が読める電気屋さんなどに施工してもらうのが良いでしょう。
ただ、下地を傷つけられたからと言っても、柱で支えている在来工法よりはダメージが少ないのがツーバイフォーの特徴です。在来工法で筋交いを傷つけられたらすぐに補修工事を入れてもらうようにしましょう。
2階建て以下の物件の場合、構造計算書等がなく柱の配置図などの建築書類がない
では上記のように建物の構造図が手元にあれば、電気屋に見せてエアコンの穴開けをしてくれますが、残念ながらハウスメーカーはともかく、90%以上の建売業者からは構造計算書どころか、建築確認一式書類をもらうことはできません。
渡す義務がないからです。
特に2階建て以下の物件を購入すると、4号建築物として特例があり、構造計算書を提出しなくても建築確認が下りるという特例があります。
その為日本のほとんどの住宅は構造計算を一切していない現実があります。
構造計算を行っていない場合は、電気屋に見せる図面がない為、壁を叩いて柱を見つけるという古典的な方法で穴をあけるしかないのです。
開けた穴はちゃんと見ておこう。エアコンの職人によってはごまかす事もある。
エアコン工事の立ち合いをせずに、エアコン工事を任せっきりにしてしまうと、失敗して穴を多く開けてしまったときにパテで埋め始める職人も中にはいるそうです。
下記blogの日記がありましたのでご紹介します。
https://ameblo.jp/aiai-ponpon/entry-10980264930.html
気持ちはわからなくもありませんが、せっかく何千万円も出した新築を失敗したうえで、謝りもせずにごまかそうとしているのが良くありません。
構造部分に傷がつく可能性が0ではない工事ですので、購入者立ち合いの元、電気屋さんに工事をしてもらうほうが良いでしょう。
少なくとも穴が壁を貫通するまではの間は立ち合いをしたほうが良いでしょう。
感覚で穴を開ける電気屋も少なくない!心配なら下地探しを用意しておこう。
大手のエアコン業者などは、赤外線で下地探し専用の機械を使って下地・柱の有無を確認して、構造部を傷つけないように穴をあけようとするのですが、残念ながらそういった機械を用意せずに長年の経験と感覚で穴をあけようとする業者も一定数います。
そういった業者にお願いするのが正直知識がある私でも怖いので、エアコン工事を依頼する前に電気屋さんに柱を探す方法を詳しく解説してもらってから、施工会社を選ぶようにしましょう。
柱の探し方がいい加減だと感じたらやめといた方がいいです。
ただどうしてもエアコン買った電気屋さんの取り付けサービスを受けるなどの、電気屋さんが変更できないというケースも多いので、構造部が傷つけられるかと不安である方は、カーテンを取り付ける際にも使える下地探しを自分たちで購入しておくことをおすすめします。
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使い方は簡単で壁にあてて中の針がすっと入れば、下地が無し(壁に穴を開けても問題ない)、針が刺さったら下地(柱)があること同様なので、穴はあけてはいけません。
カーテンレールを取り付ける際は逆で、下地がないところにレールをつけてしまうと、カーテンレールを支える下地がない為、ちょっとした衝撃でカーテンレールが取れてしまいます。
結果クロスを傷つけることになりますので、カーテンレールの下地探しをする際のアイテムとして持っておいて損はありません。
まとめ
ココがポイント
☑電気屋さんはエアコンをつけるプロではあるが、建築のプロではない為、家の筋交いの位置が読めない人が一定数いる。建築に詳しい電気屋を選ぶのがオススメ
☑多くの建売などでは、建築一式書類がもらえない為、電気屋に見せられる書類もなく、現場で柱の有無を確認しながら開けなければいけないという現実がある。
☑電気屋さんを選ぶ際に、事前に下地の探し方を聞いてから選ぶのが良い。下地を探す際に専門の機械を使ってくれるならより安心だし、感覚で見つけます(`・ω・´)といわれても困るだけ。もし不安であればカーテンレール取付にも使える下地探しを買っておこう。
ほとんどの建売ではカーテンレールが付いていないので、下地探しがあると便利ですよ。
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