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資金計画・住宅ローン・税金

火災保険の10年一括払いと1年払いの割引率でいくら安くなるか解説

投稿日:2018年8月18日 更新日:

新築住宅購入時に必要になる火災保険ですが、火災保険は加入する年数によって、支払い方法・支払金額が変わります。

火災保険は最大で10年分を一括で加入することができ、10年分の保険料を一括払いすることで、保険料の割引が適用されてお得になる場合が殆どです。

 

では長期一括払いの割引率はいくらなのか?

さらに長期一括払いは全員かならず行った方が良いのでしょうか?

答えは所有している自己資金によります。

自己資金を持っていれば10年の長期一括払いの方が良いです。

今回は火災保険の10年払いと1年払いの割引率と、節約金額がいくらになるのかを計算してみたいと思います。

元不動産屋:秋 だい

火災保険は長期で加入することをお勧めしておりますが、資金状況によっては長期加入を行ってしまうと損する場合があるので要注意です。

 

火災保険の10年一括払いのメリット・デメリット何?

火災保険の10年一括払いのメリットはとにかく安くなる上、上昇傾向の火災保険料を安い金額で加入することができる。

 

10年分を一括払いする最大のメリットは、保険料が1年分を10回更新するよりも、割引率が適用され総額が安いと言うことが挙げられます。

イメージでいうと、買い物などのスーパーでまとめ買いの方が1つ当たりの単価が安くなってお得というような感じです。

更に細かく言うと、火災保険は毎年保険料が変わります。

火災保険料を決める利率は、損害保険料率算出機構の参考純率の改定よって行われるのですが、毎年上昇傾向にあります。

損害保険料利率算出機構によると、日本全国平均の2018年の火災保険料は、2017年の火災保険料に比べて5.5%も引き上げられております。

 

特に東京では木造住宅が毎年のように5%以上上がっており、前回の大地震があった熊本に関しては25.9%も跳ね上がってしまっております。

異常気象や、地震などの怪奇現象によっていつ損害が起きるか分からないので、全国各地、常に保険料が上がっているのです。

10年で一括加入ができれば、翌年約5%上がっている時に比べてかなり安い金額でおまとめ加入ができるわけです。

 

デメリットは自己資金が多めに必要なる上、住宅ローンが10年組まないと使えない。

 

火災保険の長期加入は利率が上昇している段階で、今最も安い利率で長期加入でき、更に割引率が適用が適用されて安くなると言うメリットがありますが、デメリット無いわけではありません。

まず1つ目のデメリットは火災保険は住宅ローンに連動しているので、10年の火災保険に加入する場合は10年の住宅ローンを借り入れしなければなりません。

自己資金で一括購入したいっていう人には使いづらい商品です。👈住宅ローン控除もあるから10年は借り入れした方が絶対お得。

 

火災保険の長期加入の最大のデメリットは、自己資金がない人には使えないって事。

最近多いのが頭金0円+自己資金が50万ぐらいしかない人や、自己資金も0って人も多い。私が販売していたときでも割合は3割は超えていた。この手の場合は諸経費をいかに安くするかが勝負なので、長期加入はNG

1年の家財無しで、火災保険料を3万円程度に抑えましょう。加入しているスタンスだけ取る形になります。

なぜそこまでするかというと、住宅ローンの優遇金利が減らされてしまう可能性が非常に高いからです。

 

フルローン(物件価格)で組む分には、現在では銀行が最大で提供できる優遇金利をもらうことができますが、諸経費もプラスして借り入れしたいとなると話は別です。

物件価格+諸経費分の借入額に対して、購入物件の担保評価がとれないので、諸経費分を銀行がリスクを負うことになります。

その結果、保証会社の審査が厳しくなったり、保証料・優遇金利が減らされるという住宅ローンの面で不利に働きます。

だから諸経費分も借りる場合はその金額を1円でも少なくしなければなりません。

銀行によっては諸経費分の明細すべて出せっていう銀行だってあるぐらい何です。

 

0.1%優遇金利が減らされてしまうと、3,000万円借りた場合だとローンの支払総額が50万円も高くなってしまいます。

コレでは割引率以上に総額が高くなってしまいますから、火災保険の諸経費分を少なくして、銀行から最大の優遇金利をもらうことが先決なのです。

銀行の提携している火災保険であれば、諸経費ローンとで10年一括の火災保険に加入できる場合があります。

下記記事で具体的に解説してます。

この仕組みを知らず火災保険加入は損する!不動産屋・銀行・保険代理店のそれぞれのメリットを解説

 

 

新築戸建ての長期契約の割引率はどれくらい?1年加入と10年加入の節約金額を計算した結果

火災保険の10年一括払いの長期加入でいくら安くなるか気になると思います。

ここで見るべきポイントは、各保険会社で定めている長期係数を見ましょう。保険会社によって長期係数が異なるので、割引率も異なります。

例えば日新火災で発表している長期係数はコチラです。

長期係数表
2年 1.85 5年 4.30 8年 6.70
3年 2.70 6年 5.10 9年 7.45
4年 3.50 7年 5.90 10年 8.20

出典:日新火災

 

このグラフの読み方として、2年の長期係数で見てみると、2年分の火災保険料が1.85年分と言う意味で、つまり2年間で15%の割引になるって事です。年単位にすると7.5%なので、年3万円の火災保険であれば、年間2,250円ほど安くなります。

これが10年の場合、8.2年分でなんと約1年9ヶ月分の火災保険料が無料と言うことになります。

10年間で180%安くなるわけですから、年にすると18%約2割安くなるので、年3万の火災保険料であれば、約年間で6,000円安くなるという計算ができるわけです。

 

年間3万円の新築物件の火災保険料であれば、1年で6,000円、10年間で6万安くなることが分かります。

この割引率は各保険会社によって大きく変わる上に、上記の計算は特約委無しの単純な計算なので、更に安くなる事だってあるんです。

火災保険の相見積もりは絶対ですよ。

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ここに登録されている保険会社はソルベンシーマージン比率(保険会社の支払い能力を見る係数)が200%を遙かに上回る保険会社を厳選しているので、ここで相見積もりをしておけば高い保険に入ることはまずありません。

総額10万ぐらい変わりますよ。普通に

3分で10万節約できるならかなりコスパが高いサービスですよ。

オススメなのは、ソルベンシーマージン比率が一番高い上記の日新火災は相見積もりの1つに入れておいた方が良いでしょうね。

なぜならソルベンシーマージン比率が1377%(2018年現在)であるわけで、その辺の大手会社よりも3倍はあります。

大災害が来ても支払えないと倒産する心配は少ないでしょう。

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まとめ

ココがポイント

☑火災保険は10年払いをすると年払いの割引率が使えることで安くなり、更に例年全国平均5%以上上がっている火災保険料に、一番安い時期に10年間固定で入ることができる。

☑火災保険の10年払いのデメリットは、自己資金がない人が無理に10年払いをすることで諸経費がかさみ、諸経費ローンを組むことで銀行の優遇金利が減らされてしまうこと。3,000万円の35年ローンで優遇金利が0.1%減るだけで総額50万円も増えてしまう。

☑年間割引率を見る場合は、各保険会社が定めている長期係数をみると割引率が分かる。日新火災の年間3万円の保険(特約一切無し)だと10年払いにすることで、年6,000円の節約。10年で6万の節約が可能。特約をつけると差額は更に増加する。

火災保険も住宅ローンの金利以上に上昇している商品です。毎年5%以上上がっていれば、10年後には火災保険料が1.5倍にも跳ね上がってしまいます。

自己資金があるのであれば、10年一括払いの長期加入の方が年間の割引率だけではなく、将来の保険料上昇リスクにも備えられますので、是非加入をお勧めします。

あ!加入するときは、相見積もりは絶対ですよ。

もし!保険会社で金額が10万も変わる訳がないって思っている方

火災保険の金額が変わる仕組みを説明している【新築戸建ては火災保険の選び方で10万は変わる?保険料を安くする6つの方法】をご覧ください。

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