東日本大震災の影響でオール電化住宅の新築物件数はかなり減ってきておりますが、前面道路に都市ガスが通っていない場合や、東京ガス・大東ガスなどが前面道路のガス配管工事を行ってくれない場合は、都市ガスではなく、プロパンガスかオール電化の2択になります。
このようなケースの建売は、プロパンガスではなく、エコキュートによるオール電化住宅で建築するのがほとんどです。
私が勤めていた会社ではこのケースの場合は100%オール電化住宅になりましたね。
一定のオール電化住宅がある中で、都市ガスにはないメリットがあります。それは火災保険がガスに比べて割引があるってこと!
実際にオール電化住宅はガスを利用している住宅に比べて火事が約27%少ないといわれております。
今回はオール電化割引が使えるお得な火災保険について解説させていただきます。
オール電化は災害に弱いイメージがあるかと思いますが、実はそんなことはなく、復旧したライフラインで一番早いのが電力です。
よって水さえあればすぐにお湯を沸かすことができます。
一方の都市ガスでは、ガス管が傷ついてしまえば、復旧するまで一切利用できず、更に配管が地中内になる為、復旧作業にに時間がかかってします。
火災保険のオール電化割引は今でも使える?
オール電化割引は一昔前の2010年まではどこの会社もオール電化であれば、火災保険がかなり安くなっていたんです。
火事リスクが減る上、保険料も安くなる影響もあってか、爆発的にオール電化が流行ったのですが、2010年4月1日に新たにできた「保険法」によってこれら一切の割引制度は廃止されてしまいました。
保険には保険業法と保険法の2つによって定められております。
保険業法は保険を販売する業者に対して条件を付けるものに対して、保険法は契約者と保険会社に対して定めるルールの事です。
2010年4月1日までは保険業法だけだったので、細かい販売方法に関しては規制されてなかったんですよね。
保険法が定められたことによって、たくさんの割引制度を一気に失くして、簡素化しました。
これによって割引が使える人と使えない人の格差を防ぐ狙いがありました。(細かくし過ぎたせいで本来より高い保険料だった会社もある)
現在は保険法のおかげで、保険の素人である我々にでもわかりやすくなったのは事実です。(昔はたばこを吸わないだけで割引があった)
ではオール電化割引は本当に無くなってしまったのでしょうか?
オール電化割引がまだ使える火災保険は2社のみ
結論から言うとオール電化割引が使える会社が2社ありました!
一つはセコム損保のマイホーム保険です。
セコム損保のオール電化割引は火災保険の7%~最大17%も割引されるという商品です。(カタログ調べ)最大の特徴はホームセキュリティーを行っていると最大で37%も安くなるから驚きです。(もともとが高いのかって疑ってしまうかも)
もう一つは旧富士火災であるAIG損保で、オール電化割引は最大で22.5%もあります。(パンフレット調べ)
セコムよりも割引率が多いので、オール電化住宅の場合はAIGで見積もりを取ることをおすすめします。
但しAIGはweb申込で10%安くなるのですが、公式ホームページにはweb申込画面がなく電話問い合わせからweb申込の方になるのでご注意ください。
ココに注意
オール電化住宅に住んでいても、石油ストーブ・ガスヒーターなどを使用する場合は双方の保険会社ともオール電化割引は一切使用することができません。
オプション工事でガス口を設置する人は注意しましょう。
オール割引が使えても一番安い火災保険とは限らない理由
オール電化割引で約2割も安くなる会社ですが、もともとの火災保険料が高ければ割引を使っても他社より高いという可能性が十分にあります。
なぜなら、割引で一番大きいのは長期係数(年割)の指数と、各保険会社の火災発生率・保険金請求率で総額って大きく変わるから。
例えば長期係数は、新日火災では10年間の火災保険を見積もりすると、年割によって8.2年分までの保険料(1.8年分(180%)の保険料が安くなります)
更に火災発生率が高い・保険請求率が高ければ保険会社も倒産しないように保険料を設定するので、上記の2社が火災率が高く保証請求率が高ければ元々の保険金が高くなります。
その結果割引を受けても他社より高いということ可能性も十分にあるってことです。
厄介なのは、見積もりするエリアによって火災発生率が各社で変わるので、一概にいくらですとは言えないのが現状。
そこでオール電化住宅に住んでいる人もオール電化割引が使える火災保険会社だけの見積もりに限らずに他社との見積もりを比較して、割引分安くなっているかを確認する必要があります。
そこでお勧めなのが【無料】火災保険一括見積もりサイトです。
このサイトではソルベンシーマージン率(支払い能力を表す指数・保険会社の格に値する数字)が通常の倍以上ある16社からたった3分で一斉見積もりを行うことができます。
もちろん上記の一括見積サイトには上記で紹介しているセコム損保・AIG損保も一括見積もり含まれております。
オール電化割引を利用することでいくら安くなるかの相見積もりをとることだって可能で、オール電化割引で総額が安ければそこを使えばいいし、オール電化割引を使っても高かったら他社に乗り換えればOKです。
火災発生率・保険請求率によって保険の総額は数十万は変わるので、1円でも節約したいのであれば、火災保険の相見積もりはオススメですよ。
自己資金がない人は相見積もりは絶対です。
まとめ
ココがポイント
☑オール電化割引は2010年4月1日に施工された保険法によって、ほとんどの保険会社では廃止されてしまった。
☑オール電化割引が使用できる会社はセコム損保とAIG損保(旧富士火災)の2社のみ。割引率が20%程度なのでオール電化住宅の人はぜひ見積もりを取るべき。
☑火災保険料を大きく決めるのは年割の長期係数と火災発生率・保険請求率の2つなので、オール電化割引を使っても必ずしも一番安いわけではない!1円でも安くしたいなら必ず相見積もりを
オール電化割引についてはいかがでしょうか?オール電化住宅を購入する人は、ぜひセコム損保とAIG損保の見積もりを取ることをおすすめします。