最近の新築物件が高い事や、中古住宅の販売促進として安心R住宅制度ができてから、中古住宅の戸建てやマンションを購入する人が増えてきているのですが、気になるのって耐震性じゃないですか?
中古住宅を購入しました⇒地震来ました⇒倒壊してしまいましたじゃ~~困るわけです。
購入する中古住宅の耐震性を購入前に事前に把握しておきたいという気持ちがあると思いますが、構造計算書なんて読めませんので、中古住宅の耐震性が客観的に分かる物が無いわけです。
そこで購入予定の中古住宅に耐震等級の表示があったら、中古住宅の戸建てでも耐震性が高い家だって事がわかり、安心して購入できますが、購入予定の中古住宅が耐震等級を取得しているかを調べる方法を知っていますか?
私も不動産営業マン時代の時は恥ずかしながら知りませんでした(笑)
なぜなら中古住宅を販売する機会が殆ど無かったから。
そこで勉強や実務の経験を踏まえて、中古住宅の耐震等級を調べる方法は3つあると言うことが分かりました。
結論から言うと、住宅性能表示があれば耐震等級を取得していることになります。
そこで今回は購入する中古住宅が耐震等級を取得しているかを調べる3つの方法を詳しく解説させて頂きます。
中古住宅でも耐震等級を取得していると、地震保険の割引が適用されます。耐震等級2であれば30%・耐震等級3であれば50%です。
Contents
耐震等級は建築基準法とは関係ない!耐震等級は品確法の住宅性能表示になる。
まず耐震等級という概念についてですが、建築基準法=耐震等級ではありませんのでご注意ください。
建築基準法と耐震等級は全く関係ありません。審査機関も異なります。よって耐震等級を取得しなくても建築はできます。
耐震等級を取得するためには、住宅性能評価センター(建築基準法とは関係ない)に独自の審査・申請を行うことで、住宅性能表示を取得することができ、初めて耐震等級が認められます。
一般的には耐震等級1が建築基準法の建物とすると、耐震等級2が建築基準法の1.25倍、耐震等級3が建築基準法の1.5倍の耐震性があると言われております。
もし購入する予定の中古住宅が耐震等級1だったら、不安になるかと思いますので、下記の記事を参考に耐震等級1への理解を深めて頂ければと思います。
耐震等級1で大地震が起きても大丈夫?耐震等級3でもNGパターンとは
中古住宅の耐震等級の3つの調べ方
中古住宅の耐震等級の3つの調べ方
☑2,000年以降の建物かどうか?
☑建築確認番号から住宅性能評価センターで調べる!
☑構造計算書を専門家や建築確認を許可した自治体に聞いてみる。
1つずつ解説していきます。
耐震等級の調べ方その1:2,000年以降の建物かどうか?
耐震等級という言葉が生まれたのは、平成12年(2,000年)に住宅性能表示制度による品確法の法律ができてからと言われております。
下記引用。
住宅性能表示制度とは平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」という。)」に基づく制度です。 品確法は「住宅性能表示制度」を含む、以下の3本柱で構成されています。
- 新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」すること
- 様々な住宅の性能をわかりやすく表示する「住宅性能表示制度」を制定すること
- トラブルを迅速に解決するための「指定住宅紛争処理機関」を整備すること
出典:住宅性能評価・表示協会
この制度のおかげで、各工務店・建売業者が基本的構造部分などの10年保証を行うようになったのです。
耐震等級という言葉は住宅性能表示の一部になりますから、2,000年以前の建物は、自動的に耐震等級1=建築基準法(屋根などの規制がない新耐震)って事になります。
築年数は、建物の登記簿謄本の表題部を見れば一発で分かります。
耐震等級の調べ方その2:建築確認番号から住宅性能評価センターで調べる!
住宅性能表示が契約書類の中に入っていれば、耐震等級を取得していることになりますので、耐震等級2は確定です。
もしかすると3の可能性はありますね。
耐震等級を取得しているかを確認する方法として、住宅性能評価・表示協会に登録されているかを確認する方法があります。
その際に住宅性能表示の番号を求められますが、それが分からない為、建築確認番号で調べてもらう方法があります。
建築確認番号を調べる方法が、購入前に渡される書類の「建築確認」があれば一発でわかります。
もし売主が紛失してしまった場合は、役所の建築安全課にて、建築概要書という建物の概要が書いてある書類を600円~1000円払うことで建築確認番号を調べることが可能です。
この辺は、担当する仲介会社に調べてもらった方が良いでしょう。買主がやることではありません。
耐震等級の調べ方その3:構造計算書を専門家や建築確認を許可した自治体に聞いてみる。
これは構造計算書があればの話です。(3階建てが殆ど)
構造計算書があれば、建築確認を許可してくれた自治体の建築安全課に行くことで、構造計算を調べてもらうことができるようです。
(コレはだけは試したことがないのですみません。)
もし調べてもらえるようでしたら、その日には分からない為、少し時間がかかるのが難点ですが、建築基準法の基準通りか、それ以上の建物かを知る上では一番わかりやすい方法だといえます。
購入する中古物件が2階建てだったら、耐震等級を取得していない可能性大!
調べ方3でご紹介した構造計算書を調べてもらう方法ですが、2階建ての物件を購入する人には無意味の可能性が非常に高いです。
なぜなら2階建ての建物の場合、建築基準法の特例(4号建築物)として構造計算を行う事を免除されております。
つまり構造計算書はありません。
構造計算書が無いと言うことは、住宅性能評価の審査書類を満たしておりませんから、耐震等級を取得していない事と同意義になります。
2階建ての物件を購入する場合、大手ハウスメーカー以外の建物は耐震等級1と思ってもらった方が良いでしょうね。
まとめ:中古物件の耐震等級は1が現実です。
現実問題として、中古住宅のほぼすべてが耐震等級1です。
なぜなら、2階建てのほぼすべてが4号建築物であり、構造計算を一切行っていないから。
これにつきます。
もし耐震性に不安があって購入をためらっているようでしたら、中古住宅とそこまで金額が変わらないコチラの新築を購入するのはどうでしょうか?
なんと言っても耐震等級3の上、コスパ最高レベルですよ。
もし耐震等級に加入していれば火災保険も最低でも20%以上安くなるので、要チェック!
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