熊本県で分譲住宅(建売)を中心に展開している九健ホームさんの条件付き売地を購入された方の体験談です。
熊本エリアで探している方は下記のCMをご覧になったことがあるかもしれませんね。
ところで、条件付き売地にどんなイメージをもっていますか?
注文住宅と一緒みたいなものでしょ!って思っている人はちょっとマズイです。
注文住宅と同じイメージで取り組むと、余計なオプション費用・自由に制限があるため、「こんなはずじゃなかった」って後悔する可能性があるので要注意です。
今回は九健ホームで家を建てられた方の体験談をご紹介させて頂くと同時に、元建売屋にいた私が条件付き売地ならではの2点の注意点をご紹介させて頂きます。
Contents
購入した住宅・ハウスメーカー(分譲会社)・購入エリア(都道府県だけで結構です。)あなたのご家族構成を教えてください。
購入した住宅会社は「九健ホーム」熊本県の企業で、木造住宅です。
モデルハウス以外の購入は、建築士さんと一から間取りを決めていくことが基本になっています。
購入エリアは熊本県、実家の近くという条件で探していました。
見つけた土地は実家から車で5分という好立地で、条件付き売地(九健ホームでの新築)でした。
家族構成は夫婦2人と1歳の赤ちゃんです(購入当時は生まれていなかった)
戸建て購入の希望していた条件及び資金計画・住宅ローンの利用について教えてください。
希望していた条件で第1優先事項は、実家の近くということでした。1歳の子がおり、夫婦共働きのため実家のサポートが必須です。
次に土地の広さです。庭が作れて駐車場が2台確保できることが希望でした。
資金計画は共働きの前提で、総予算3,500万以内で探していました。実際は予算内で購入時に頭金を200万程度支払っています。
住宅ローンは35年のペアローンで約月10万、ボーナスでの返済はありません。団信が使用できることと住宅ローン減税が10年間あるので、繰上げ返済は自分たちの定年を目処に(30年後)進めたいと思っています。
物件を探すのに苦労しましたか?使用した媒体を教えてください
SUUMOや他のサイト(具体名を忘れました)を利用し、探していました。
売地を探すため、夫婦で夜に希望のエリアを散歩しながら探していました。最終的には口コミで土地が見つかりました。
戸建購入をして良かった点とは?購入したハウスメーカーの良い点も教えてください。
九健ホームの良い点は、間取りを自分たちで全て決められることです。
我が家のこだわりは1階は全て1間のリビングにしてウッドデッキを6畳にしていること、リビング内階段にしていることですが、それを実現できたのが嬉しかったです。
あと標準でついている設備のグレードが良かったです。電動シャッターや オール電化設備、対面型キッチンと作り付けの食器棚、照明まで含まれていて満足しています。
あと戸建て購入をして良かった点は、何と言っても自分たちのペースでゆったりと過ごせることです。
ちょうど娘が生まれるタイミングだったため、アパートと違って泣き声など周囲へ気にしなくで良いのが快適です。
間取りを自分たちで設計しているので、家で理想の過ごし方ができます。
我が家の場合は庭と庭に面したウッドデッキがお気に入りの場所です。
春先など自然の風を感じながらお茶を飲んだり、ハーブや野菜を植えて収穫を楽しんだり、最近では1歳の娘を庭で遊ばせるのも楽しみです。
あとはやはり、設備が良いこと。お風呂が広くて、寒くないので、赤ちゃんの沐浴なども安心してできました。
キッチンや浴室、トイレの間取りも標準で広くとってあり、自宅に遊びに来た人には驚かれます。
注文住宅を建てる際には、間取りに制限があるパターンも存在します。
三井ホームのシュシュの評判はどう?口コミ・体験談まとめと半企画住宅の注意点もぜひご覧ください。
戸建住宅購入時の思わぬ失敗点・後悔したポイントを教えてください。
後悔している点は、資金計画の甘さです。
出産後に転職し、妻の収入が減りました。
そのためなんとか支払っていますが、当初の計画より、月々のローンが負担となっています。35年間は何としても支払わないといけないので、プレッシャーになっています。
あとは間取りについて、1階を全て1間のリビングにしていますが、お客さんが来た時やプライベート空間を作りたいとき(着替えなど)子どもを昼寝させる時など、仕切りの和室を作れば良かったかな?と思うこともあります。
→迷いに迷って和室リビング続き間取りにせずに後悔したマイホーム体験談
設計段階では建築士さんからはあまり意見がなかったので、いろいろな場面を想定して助言が欲しかったと思いました。
他に細かいところで言えば、エアコンの電源を1階リビングで3箇所設置しているのですが、結局1箇所しか使っていません。
というのも2箇所は電源はあるものの、スペース上エアコンの設置が難しい位置にあり、意味がなかったと思います。これは設計のミスではないか?と思います。
あと階段下を納戸にしていますが、そこを照らす照明のスイッチが玄関にしかなく、遠いです。
納戸で荷物を探すことが結構あるのですが、毎回玄関までスイッチを入れに行くのも面倒で暗い中探さないといけないのが不便。
条件付き売地でコンセントの増設・移設はかなり難しく、建売業者によっては電気配線図すら渡してくれません。
間取り変更時のコンセント増設の際の注意点はコンセント増設は新築に必要?オプション費用の相場と4つの注意点でまとめております。
これから戸建を購入する方へアドバイスをお願いいたします。
住宅を購入する方は、せっかく人生で1度の買い物だと思いますので「何となく決めない」ことをお勧めします。
自宅で過ごす時間は、生活の中心になると思います。
どんな風に暮らしたいか、どんな空間にいたいか、家族も含めて何をして過ごしたいか、しっかりと考えこだわりを持って住宅を選んでほしいと思います。
それがないと住宅会社の勧められるままに、決まってしまうからです。
特に高価な設備など選ぶ必要はないと思いますが、自分たちらしいこだわりが詰まった家になれば、過ごすのも楽しいと思います。
もしイメージがわかない場合は雑誌や展示場、家具屋さんなど色々と見ている内に、自然と自分たちの好みや基準が見えてくるでしょう。
ここでは、「基準がないと住宅会社の薦められるままに決められる」という非常に大切なことをお伝えしております。
これはおっしゃる通りでございまして、不動産屋もお客様の事を考えてはおりますが、どちらかというと、数字を負うために自分たちの業務が楽になるように誘導する傾向にありますので、購入前に自分たちの住宅探しの軸を見つけることを強くお薦めします。
住宅探しの軸を最速で見つける方法はコチラの記事をご覧ください。
注文住宅とはまったくもって別物!条件付き売地の2つの注意点
☑条件付き売地の物件は自由設計!注文住宅みたいな完全フリーではない。
☑条件付き売地はあくまでも建売がメイン!設計士が具体的なアドバイスはあまり期待できない。(経験上の話)
1つずつ解説していきます。
条件付き売地の物件は自由設計!注文住宅みたいな完全フリーではない。
条件付き売地は土地を取得しながら、間取り変更ができるので注文住宅だと思われがちですが、注文住宅と条件付き売地はまったくもって別物!
条件付き売地=自由設計です。
自由設計は間取りは変更できる(パターン化された中から選ぶのがほとんど)だけであり、設備・仕様・構造は一切変更することは出来ません。
建売仕様と全く同じ。お金を払っても何も変更することは出来ません。
間取りが変更できるからと言って、ロフトや吹き抜けを作る場合は別です。
ロフトや吹き抜けは元々の標準仕様とされていない為、オプション工事扱いになるケースがほとんどです。
仮に吹き抜けをつけたい場合は、別途50万~60万円程度の設計費を請求されます。気を付けてください。
一方で注文住宅は設備・仕様・構造(パッケージ商品)もお金さえ払えれば変更することが可能ですし、注文住宅の商品パッケージの中にロフトなどの費用が入っている場合もあります。
建物の仕様が変更できない自由設計ですが、メリットして建築資材の大量発注によってコストダウンをしておりますので、注文住宅で間取り・仕様変更するよりもはるかに安い金額で間取り変更ができる事です。
自由設計の代表的な注意点はご紹介させて頂きましたが、細かい注意点については自由設計はどこまで?デメリットを知らずに注文するなら建売を買うべきって話をご覧ください。
条件付き売地はあくまでも建売がメイン!設計士が具体的なアドバイスはあまり期待できない。(経験上の話)
体験談の中にも「設計段階では建築士さんからはあまり意見がなかったので、いろいろな場面を想定して助言が欲しかったと思いました。」とありますが、経験上、設計士から条件付き売地で沢山アドバイスされる事はかなり希だと思ってください。
なぜなら、設計士が提案すればするほど、無駄な仕事(責任)が増えるのに、お金が貰えない仕組みになっているからです。(歩合がない)
極端な話、建売住宅の建築確認を申請したプランをベースにプランを変更して欲しいって思っているのが設計士の本音です。(頑張ってもお金は貰えない)
条件付き売地は、建売住宅が販売できない期間に行う「法の抜け道」として販売しているに過ぎず、建築確認が下りたら、建売として販売されます。
設計士からして見れば、一度設計した建売住宅で販売したいのが本音なわけです。(2度手間になる)
私も建売屋にいたときは、設計士に言われました。
「あんまり変更させないでくれと!仕事増えるだろと」
これが現実です。
特に年間何百棟・何千棟と建てる建売業者であればなおさらです。
逆にハウスメーカーの注文住宅しか販売していない工務店・ハウスメーカーは設計が1度で住みますし、ハウスメーカーによっては設計士にも歩合もあったりするので、設計士から提案が受けやすい傾向にあります。
よって、条件付き売地で間取りを変更する場合は、設計士から提案が沢山受けられる前提では無く、
逆に担当の設計士に「この条件で建てられる?」と逆に提案できるぐらい家造りの知識武装をする事です。
提案の内容で家が建てられるor建てられない・不便と判断するのは設計士なので、その際の回答のアドバイス・提案を参考に間取りを設計してみることをお薦めします。
要は、設計士から積極的な提案が来るものだと受け身にならずに、沢山質問できるぐらいの知識武装をして能動的に間取りを設計しましょうって話です。
条件付き売地の立地は気に入っているけど、建築会社の条件を外したい方は、建築条件付売地の条件を外していた私が教える3つのポイントと費用の相場とは?を合せてご覧ください。
注文住宅の失敗者がなぜ後を絶えない?失敗者と成功者の家探しの行動の差とは
すべてのハウスメーカーの広告・住宅展示場で良いことばかり謳っているの、こんなはずじゃ無かった!と失敗者が後を絶ちません。
注文住宅を建てる人の全てが家造りで成功したいはず。
注文住宅で成功するためには、住宅展示場に行く前のあるたった1つの行動が重要になってきます。