消費者金融で簡単にお金が借りられるなど・頭金無しでも家が買えるなどのCMなどのせいか、
ここ最近の住宅購入者の中で頭金どころから、自己資金が0円でも住宅を購入しようとする方が増えております。
個人的には、自己資金0円の人は大歓迎なんです。
どうにかして家を買わせてあげたいって必死にやってました。
実際に、自己資金0円でも家は購入もできます。ただし現金を1円も持っていない人には1つ最大の問題があります。
年収が高くローンが組めても、契約時に売主に売買代金の1部として支払う手付金は、現金で用意する必要があります。
自己資金を持っていない人は当然、手付金の何十万~何百万円の金額を払うことができるわけがありません。
ただ手付金は無いけど、新築物件は買える裏技とかあったりするのでしょうか?
今回は自己資金0円で住宅購入を検討している人向けに、手付金が払えない場合の3つの対応策と、絶対にやってはいけない2つの事を解説させて頂きます。
Contents
結論:貯金0で手付金が払えなければ、新築物件を購入することはできません。
手付金を売主の指定した額を払えなければ、新築物件を購入することができません。
手付金の相場は売買価格の5%が相場です。
手付金10%以上は業者間のやりとりですね。一般の人は5%って見ておけばOK。
この場合、まず最初に行うのは、売主への手付金の額の減額交渉です。
例えば、3,000万円の建売を購入する場合の手付金は150万円になりますが、手付金を50万円ぐらいまで値引き交渉すると上手くいく場合があります。
手付金の値引きは、人気の無い物件ほど価格交渉に成功しやすいです。
手付金の額を値引いても最終的に貰える金額は一緒な訳で、手付金の額を値引かないせいで、買主を逃がしてしまうほど愚かなことはありません。
業者も商売です。
最後まで契約ができそうな方であれば、手付金の減額交渉に応じてくれます。
逆に人気の物件の場合は、ほかにも購入者がいるので、別に手付金の減額交渉に応じなくても、ほかの購入者が買ってくれますから、手付金の交渉は無理と判断した方が良いでしょう。
もし、手付金が減額交渉できた!って方は次の3つの内、できそうな方法で金策をします。
ココに注意
手付金の性質上、契約した物件を自分都合で解約する際のペナルティーとして設定する金額です。
解約時に手付金を支払う事で、契約解除ができるのですが、手付金を0円にしてしまうと、いつでも解約できてしまう契約の重みの無い売買契約になってしまうのでNGです。
※但し、売買価格よりも根抵当権の設定額が大きければ手付金0円で契約します。(基本業者向けよ。)
手付金が払えない!一時凌ぎで手付金を集める3つの方法
手付金が払えない!一時凌ぎで手付金を集める3つの方法
☑親からお金を借りる。
☑足跡の付かない方法でお金を借りる。(質屋を使う。)
☑リサイクルショップなどで物を売る。契約から2週間以上時間があるならメルカリで売却。
1つずつ解説してきます。
親からお金を借りる。
まずはこれ・・・・肉親から手付金を一時的に借りる方法です。
利息も掛からない上、個人信用情報にお金を借りたという情報が残らないからです。
まず最初に交渉する方法でしょう。
返済はどうすれば良いの?って思うかもしれませんが、返済するタイミングは引き渡しが終わった残金決済時に行えばOK。
物件価格分のフルローンを組み、親から50万円借りた場合の例で返済方法を解説します。
手付金を借りた親への返済方法
1:売買契約時に、親から借りた手付金50万円を支払います。この50万円は売買価格の一部に充当します。
2:全てが無事に終わり、住宅ローンが物件価格分を融資されると、既に支払った50万円を引いた残代金分を売主に振り込みます。
3:銀行ローンで利用した口座に、親から借りた50万円が残っているので、親の口座に振り込みで返済するか、現金で返済するかのどちらかになる。
こんな形で返済することになります。
これが一番平和的に解決できる方法。
やっぱり普段親と仲良くしておくもんですよ(笑)
次からは手付金の額を集める再現性が低くなりますが、手付金を集めるための金策なので一応ご紹介。
足跡の付かない方法でお金を借りる。(質屋を使う。)
親がお金を貸してくれない。親が現金を一銭も持っていないって家庭も珍しくありません。
接客していても何名の方と遭遇しました。
親がお金を貸してくれないのであれば、お金を借りる場所を変更します。
このときに一番要注意なのが、お金を借りた足跡(個人信用情報)に掲載されない方法で借りるって事です。
その方法で一番オススメなのが質屋で借りるって事です。
質屋(しちや)もしくは質店(しちてん)、質舗(しちほ)は、何らかの物品[1]を質(質草、担保)に取り、流質期限までに弁済を受けないときは当該質物をもってその弁済に充てる条件で金銭を貸し付ける(融資)事業を行う事業者あるいは店舗を指す。物品を質草にして金銭を借り入れることを質入(しちいれ)という。俗称として一六銀行(いちろくぎんこう)の名称を掲げている質屋もある[2]
出典:ウィキペディア
要は物を担保にお金を借りる方法です。
質屋だと大黒屋さんが有名ですね。
質屋のデメリットとしては、消費者金融より金利が10倍ほど高いって事が挙げられますが、メリットとしては、消費者金融のように無担保でお金を貸すわけでは無いので、お金を借りたという個人信用情報に形跡が付かないって事が重要なんです。
破産した人でもお金を貸してくれるのって質屋しか無いんですよ。
もし個人信用情報にお金を借りた形成を残し、契約した場合・・・ローンの本申込で一発NGです。
なぜなら、事前審査と違う内容で申込をしているから。それを判断するのが個人信用情報なのです。
但し、物を担保にお金を貸してくれる訳ですから、高級品が無いと金策は一切できません。
しかも、相場の1/5の内容でしか借りられない・・・50万の物を担保に入れたら10万しか貸してくれないって事です。
参照:カードローン攻略編集部
ココに注意
質屋は3ヶ月までしかお金が借りられないようになっております。
つまり3ヶ月以上決済までの時間が掛かる案件は、1/5で買いたたかれて終了です。
3ヶ月以内に決済ができる建売住宅のみの戦略になりそうです。注文はNG
リサイクルショップなどで物を売る。契約から2週間以上時間があるならメルカリで売却。
お金を借りるだけでは無く、ブックオフなどのリサイクルショップで物を売るって方法もあります。
ただ換金率ははっきり言って良くないです。
ブランド品を売るのであれば、質屋でお金を借りるなり、専門店で売却した方が良いでしょう。
契約まで時間があるのであれば、リサイクルショップより高く売れる、メルカリを使って販売する方法があります。
メルカリを使えばその日に出品して、その日に売却が決まれば、商品発送・到着まで2日~3日。(売り上げ確定)
売り上げ確定から、1週間で入金されます。
契約まで2週間以上時間があるなら、メルカリを使うのもあり。
アマゾンやヤフオクは2週間以上掛かるのでNG
手付金が払えない人が絶対にやってはいけない2選とは。
金融機関・消費者金融で金を借りる。
質屋の例でお話しましたが、絶対にやってはいけないのは消費者金融でお金を借りる事。(カードローンも含む)です。
よく分かっていない人は一時的に借りるからOKだよね!って軽はずみの行動が命取り。
借り入れしたことが、個人信用情報にガッツリ掲載されますから、そのまま本審査をやったらOUT。住宅ローンの本審査が通りません。
運が悪いと、住宅ローンが通らなかったのは(勝手にカードローンを組んだ)故意と見なされ、最悪ローン特約が使えず、手付け没収の解約になってしまう恐れがあります。
あなたに残るのはカードローンの借金だけです。
これだけは絶対に避けなければなりません。
お金を借りるのであれば、個人信用情報に掲載されない、親や質屋を利用するほか無いのです。
手付金を不動産屋から借りる・分割払い・後日払いにして貰う。
不動産屋にお願いして、手付金を借りたり、分割払いにしたり、また後日払うので手付金を待ってくれないか?と依頼する事は宅建業法上NG行為になります。
具体的に言うと「手付貸与の禁止」に違反します。
宅建業者が売主となる場合、信用を供与して契約締結を誘引する行為は、禁止されます。手付金を後日支払うとの取決めは、信用供与による契約締結誘引行為に該当するので、許されません。
出典:全日本不動産協会
仮に手付金を借りて契約をしたとしましょう。
もし、なんだかの事情で物件を解約してしまった場合、手付金は戻ってこなくなるだけでは無く、手付金を借りた不動産屋に借金を残すという最悪ケースになります。
当然不動産屋にお金を借りるときは、無利子な訳がなく、利子が付いているわけですよ。
元々お金が無い人が、どうやってその不動産屋の利子を含めた借金を払えば良いのでしょうか?
物件を解約したのに、借金地獄になる可能性を排除するためにできた法律です。
分割や後払いも一緒。
もし、手付金のお金貸しますから、契約しましょうよっていわれた場合・・・
その不動産屋から速やかに逃げましょう!
まとめ
ココがポイント
☑新築物件は手付金が無いと一切購入ができない。売主に手付金の減額を依頼するところから始めよう。
☑手付金を集める金策は3つ「親に借りる」「質屋に物を担保にしてお金を借りる」「リサイクルショップなどで物を売る」の3つ。お金を借りるときは個人信用情報に記載されない方法で!
☑手付金が払えないからとやってやってはいけないのが、「消費者金融で借りる」「不動産屋から借りる・分割・後払い」の2つ。解約後に借金が残るの方法はNG
最終的に自己資金0円で購入するのはOKですが、一時的に50万円程度の手付金を払えるだけの現金は持っていないと、住宅購入は厳しいです。
質屋を使うっていう方法が意外と知らない人も多いですから、質屋の方の説明を聞いて、資金準備ができれば幸いです。