年1回のペースで災害が起きていますが、オール電化住宅vs都市ガス(プロパン)はどっちが災害に強い家だと思いますか?
オール電化と言えば、東日本大震災の計画停電で何もできなくなる!・オール電化は危険というニュースで、いつしかオール電化住宅が災害に弱い家というイメージになっていませんか?
その一方で、特にプロパンガスは、復旧が早く、計画停電の際でも火が使えたって事からガスの方が災害に強い家だと思う方も多い。
そんな私も私も昔はオール電化は災害に弱く。ガス最強!っていって就活はプロパンガス屋にわざわざ埼玉の所沢まで面接に行ったこともあるぐらい。(就職しなくて良かったW)
しかし、結論から言うとオール電化住宅が災害で最強の住宅です。ガスは比べものになりません。
オール電化住宅の真のメリットは、光熱費のランニングコストがメリットでは無く、災害に強いことです。
今回は、オール電化が都市ガス(プロパンガス)よりも強い家なのかについて解説させていただきます。
Contents
オール電化がガスに強い3つの理由。
電気はガスよりも復旧速度は格段に速い。蓄電池があれば計画停電でも利用できる。
出典:復興の教科書
上記の画像は、災害直後の発生時間に関して復旧するまでスピードを表した画像になりますが、都市ガスでは配管に破損がある場合ガス漏れの危険があるため、50%の復旧率でも647時間(1ヶ月)程度復旧に時間がかかります。
それに対し、電気はわずか9時間足らずで過半数の世帯の復旧が終えてしまうスピードです。
東日本大震災では1週間で電気が完全復旧したのに対して、ガスは5週間かかっております。
勿論これは都市ガスの話であって、プロパンガスであればガス屋さんが来れば、すぐに復旧作業に取りかかれますから、電気と変わらない時間で復旧できるでしょう。
しかし、都市の場合は復旧に5週間もかかりますから、ガスが利用できない家ではガスコンロでお湯は湧かせても、お風呂を沸かすこともできません。
この点、電気は電気が復旧すればエコキュートで温水に買えてくれますから、すぐにお風呂・お湯が沸かせる事ができるのが重要なポイントです。
勿論、オール電化は電気が無ければ何もできませんが、それは電気を利用しているガスの家も同じ事。
全世帯災害用に数セットのガスボンベは必要でしょう。
次からご紹介する2つの理由が重要です。
ガスは断水されたら厳しいが、オール電化はエコキュートの水が利用できる。
オール電化が災害時最強な理由は普段利用しているエコキュートに貯めてある水を非常時に利用することができるって事!
水道管が地震などで破損してしまった場合、水道の蛇口をひねっても水が出てこない・・断水状態になります。コレが一番きつい・・・
多くの方は2Lのペットボトルを1ケース~2ケースぐらいあるかもしれませんが、水道管の完全復旧には東日本で3週間ほどかかります。
当面の間は不便故、飲み水の確保は最重要課題。役所などにいって水くみをしないとなりませんね。
むしろ断水で一番困るのはトイレの流す水などの生活水が無いって事!
貴重な飲料水を使ってトイレ流すのは勿体ないため、流せないまま放置するしか無いのですが、それだと衛生上よくありません。
都市ガス・プロパンガスは水が断水されたらどうしようもありません。しかしオール電化はエコキュートに貯めている水を使えばトイレを流すことも可能。
またガスコンロでエコキュートに貯めてある水を高温消毒をすれば、飲料水としても飲めます(メーカーではNG。気持ち的にはあまり飲みたくないが、災害時の時は贅沢言えません)
下記の動画がわかりやすかったので、非常時にエコキュートから水を出す方法をご紹介します。
重要!地震などの2次被害の火事がガスを使わないのでもらい火以外ない。
地震での被害よりも大きい被害をもたらすのはよりも、地震による二次災害。
東日本大震災の被害で最も多かったのは津波による被害でしたが、多くの大震災で多い二次災害は地震による火災です。
阪神淡路大震災は、5時台とちょっと早い時間帯ではありますが、世帯によっては朝の朝食の準備で火を使います。
地震の揺れによって火が物に燃え移り火事になるケース。
ガスは火を使いますので、地震による火災は起こりうる可能性は高いですが、調理中でもオール電化は火を使いませんので、地震が来ても自宅から火が燃え上がると言うことはありません。
唯一オール電化住宅で家が燃え上がるとすると、それは隣の家が火事になってしまったときの貰い火の影響だといえるでしょう。
家が二次被害で火事になりにくいと言う点も見過ごしてはいけません。
オール電化は火災発生率がガスに比べて約3割低いため火災保険料が安い会社があるんです。
詳しくは火災保険のオール電化割引が廃止って本当?割引がまだある会社を徹底調査をご覧ください。
まとめ
オール電化よりも都市ガスの方が人気があったのですが、私が聞いてきた中では、オール電化は電気が無くなったら何もできない=災害に弱いってイメージを持っているが圧倒的に多かったです。
勿論料理の火が弱いなどの方もおりましたが、オール電化が災害に弱い家だと思って検討すらしていないのであればちょっと勿体ないです。
今では蓄電池などもあり、停電になった際でも電気が使えるようになってきております。
ガスが復旧していなくても電気だけでお湯を沸かせるオール電化にますます災害に強い家に関しては軍配が上がるでしょう。
[voice icon="https://xn--m9jq034wlmltzdpwf98c3t1dybzb.com/wp-content/uploads/2018/04/家(背景白).jpg" name="元住宅営業マンの大月" type="l"]
地震などの災害によって家が倒壊してしまった場合は、国から災害申請を行うことで、補助金が貰えます。
詳しくは熊本大震災で家が傾き半壊申請して家を建てたマイホーム体験談から学ぶ地盤の強さを調べる方法を参考にリアルな意見を知って貰えれば幸いです。
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