マンションと建売住宅で迷われ、建売住宅を購入したのですが、引き渡し後にトラブル続きだった新築失敗体験談です。
建売住宅はリーズナブルな価格の上、土地+広い建物が付くので、非常に魅力的な商品でしょう。
ただ建売住宅はコストダウンばっかりして、手抜き工事が多いというイメージがあるのも事実です。
実際引き渡し後の不具合というのはたくさんあります。私も建売業者時代はたくさん経験しております。
ここが建売住宅を購入する方が一番気になる部分で、引き渡し後の不具合を補修してくれるのかが不安になる部分ですよね。
今回は体験談の内容をもとに、元建売業者であった私が、建売購入後のアフターサービスの3つのポイントをご紹介させていただきます。
Contents
新築戸建て引き渡し後にトラブルに巻き込まれた失敗談
住宅購入時の失敗はチェック不足だったことで、入居してから続々と不具合が露呈し精神的にも肉体的にも困憊します。
ぐたいてきにはサッシの不具合により開かない窓があったりクローゼットの扉も開けるために異音が響いたことです。
更に床も歩く箇所により違和感がありました。
困ったのは給湯器です。
入居してから風呂に入ろうとお湯を入れるものの水しかでません。
そんな不具合は入居前までに潰さなければいけなかったのです。
入居してからの落ち着いた生活は崩れさり楽しいはずの毎日がどんより曇っていたことは言うまでもありません。
何故なら新居には新品の家具や電化製品が既に設置されているのです。
そんなところに遠慮もなく複数の業者がひっきりなしに出入りするため対応に追われてしまうからです。
業者へクレームを入れるものの対応が速い訳ではありません。
妻も泣きながら苦情を言っていたほどです。
それと失敗は外にもありました。購入した物件は私道の奥でしたが私道の入り口近辺に頻繁に車を止めている輩がいるのです。
車の入出庫する度に移動をお願いするのですが。態度もあまりよろしくありません。
危うく喧嘩になりそうになることもあったぐらいです。
新築戸建て引き渡し後にトラブルに巻き込まれた際の反省点
戸建て住宅の購入前にはきちんと水回りや設備、周辺環境をチェックすることが大切です。
新築物件ですと浮かれてしかいついつい目新しいものに目をひかれがちですがチェックを少しでも怠ってしまうと後悔する羽目になります。
保証されれば良いという訳ではありません。
チェックが苦手な場合はチェック専用業者を頼むことも選択肢に入れるべきでしょう。
一級建築士が住宅の内装や設備、構造などをプロの目線でチェックしてくれるサービスです。
特に構造となると素人では手が出せませんしチェックなど出来る訳もないのです。それと外側です。
内覧する場合は休日の日中というケースが大半ですが、平日や夜の雰囲気を掴むことは大切です。
マイホーム体験談のご紹介ありがとうございます。
選ぶ時よりも引き渡し後に失敗が気が付くものですね。
夜も物件を見るべきというのはまさしくその通りです!
建売住宅購入で後悔する5つの理由と失敗しないためのポイントとは?で夜・休日・平日それぞれで物件を見るべき理由を解説してます。
元建売業者が教える新築戸建て引き渡し後のよくあるトラブルを防ぐ3つのポイント
ココがポイント
☑お風呂のお湯が出ないのはガスの開栓をしていないから!引渡し前にライフラインの名義変更を!
☑引渡し前のチェックでは必ず窓・ドアの固い緩いをチェックする事!
☑購入する前に第三者機関のチェックを入れる事!
お風呂のお湯が出ないのはガスの開栓をしていないから!引渡し前にライフラインの名義変更を!
私は建売業者の住宅営業マンだった時の話ですが、引き渡し後のトラブルとして多いのが「お風呂のお湯が出ない」という問い合わせです。
実際生活しているのに、給湯器からお湯が出ないのは困ります。
一見すると給湯器の不具合だと思われるのですが、ほとんどの場合が、購入者がガスの開栓を行っておらず、ガスが使えないのが原因です。
渡しだけでも過去に6件ほど問い合わせいただいたことがありますが、すべてガスの開栓の連絡をガス会社に行っていないのが原因でした。
なぜこんなことが起きるのか?
建売住宅を紹介してくれる仲介会社が、お客様にライフラインの名義変更を行う旨を伝えていなかったということが原因です。
ガスはガス会社立ち合いの元でないとガスの開栓ができません。
つまりすぐ電話してガスは使えないのです。
にも拘わらず、名義変更の手続きをお客に伝えなかったので、ガスが開栓されておらず、お湯が出ないという事態が往々にして起こるのです。
ちなみに売主が買主にわざわざそのようなライフラインの名義変更をお客様に伝えるかというと、ほとんどの会社はそんなことはしません。
仲介会社に手数料を払っている手前、お客さんのフォローは売主ではなく仲介会社のお仕事です。
ガス開栓手続きは遅くとも引渡し前の1週間前に連絡するようにしましょう。
ただ給湯器が壊れている可能性も否定できない為、壊れる場合についてお伝えしたいと思います。
給湯器が壊れる時期は冬の寒さによって配管が壊れることがあります。
給湯器は配管の中に水を常に入れておく必要があり、水を入れておくことで、下水管から湧き上がってくる匂いを遮ることができます。
しかし冬の寒さで給湯器の配管中の水が凍ってしまうと、水が凍って配管が破裂し水漏れをしていることがあります。
その場合給湯器から大量の水が漏れている上、お風呂から水すら出ない状態になりますので、電気・ガス・水道の解約はいつまで?引っ越し前のライフライン開始手続きまでを解説をご覧ください。
引渡し前のチェックでは必ず窓・ドアの固い緩いをチェックする事!
引渡し前の傷汚れのチェックを、引渡しを受ける前におこないます。
チェックをする際にチェックする購入者が、チェックする基準が全く持ってわからないことをよく聞きます。
しかしチェックされる側の業者はチェックする基準を教えてしまうと、指摘事項が増えてしまう為、チェックする基準を教えずに、気になる場所をご指摘くださいのスタンスです。
すると面白いことに、ほとんどのお客様が傷しか見ないんですよね。
窓は数枚程度開閉はしますけど、全部は見なんです。
よって多くの方は傷だけのチェックになりがちで、おそらくこの体験談の方も傷だけしか見ていなかったのでしょう。
売主業者が悪いのですが、引渡し前の立ち合いは、傷のチェックだけになっているケースほとんどです。
酷い場合は立ち合い5分で終わってオプションの話をする人もいます。(建売業者からするとめっちゃいいお客さん)
これではだめです。
家を作る職人さんも人間です。建具の取り付けが悪いことは平気であります。(窓が下がらないと)
すべての建具・窓の取り付けをすべてチェックしましょう。
引渡し後の補修は、補修屋さんを呼ぶ手間賃がかかる為、建売業者はこれをすごく嫌います。
無償で行ってくれたとしても対応は遅いです。最悪の場合は引き渡し後の補修は無償での補修対象のところもあります。
購入する前に第三者機関のチェックを入れる事!
効果的なのはコレ!
購入する前に、第三者機関の方に物件を見てもらうという方法があります。
ポイントは契約する前というのがコツ!これみんなやらない。
契約する前に費用は掛かってしまうものの、購入前に問題のある物件を購入しなくてもよいという最大のメリットがあります。
土地の立地上どうしても契約したいのであれば、不具合を直すことを契約書の文言に入れて契約すればOKです。
契約条件といって、不具合を直す旨を契約書の文言に入れないのはダメ
揉めた場合言った言わないの問題になります。
契約後に第三者機関を入れてチェックして不具合があるとわかったとしても、契約してしまえば、契約を解除するのに手付金を支払わなければなりません。
→手付金を払うタイミングはいつ?新築物件の金額の相場と4つの注意点
これが一番残念なパターンです。
また購入前に検査を受けるメリットとして、建売業者か細かいお客だと思われることです。
細かいお客には小手先のテクニックを使うと余計トラブルになるので、めんどくさがりながらも引き渡しまでしっかりやろうとします。
一方で、契約前に第三者機関を入れることで、売主が細かいお客だと判断し契約してくれない可能性もありますが、その程度の業者から買わずに済んだと思えばよい話です。
私が住宅営業マン時代に一番やられて嫌だったのがこの方法です。
本当に大変でしたし、引き渡しまで細かく対応しないといけないお客だと思った方法です。
これは会社を辞めたから言えることです。
新築戸建てで失敗したくないのであれば、購入前にお金をはらってでも第三者機関のチェックをしておきましょう。
まとめ:引き渡し後のトラブルを防ぐためには、チェックポイントを押さえておく。
この体験談の方はせっかくの戸建て購入だったはずなのに、引き渡し後にトラブル続きになると、これからの生活がとても不安になります。
それでは新築戸建てを買って成功したとは言えません。失敗になるでしょう。
この方も引渡し前のチェックを怠ったことが、購入時の失敗点だと言っております。
ぜひこの体験談を参考にし、新築戸建て引渡し前の内覧会でチェックすべき7つのポイントを見て、チェック点を押さえておきましょう。
今回は以上です。
アフターサービス面でしっかりした業者であれば、不具合がつづいてもそこまで不安にならずに済んだんだと思います。
購入前にアフターサービスの対応についても確認しておきたいポイントです。
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