電柱は邪魔な場所にはないけど、電柱を支える黄色い棒と線が邪魔って思ったことはありませんか?
この黄色い棒の事を支線といい、電線をつないでいる電柱が倒壊しないように、補強的な意味合いで支線を付けてます。
電線ケーブルの端末となる電柱やカーブ区間の電柱には電柱が電線ケーブル張力で倒れないように、支線(力のかかる方向の反対側の地面にアンカーと呼ばれる金具を埋め、そこから斜めあるいはアームを介して垂直にワイヤで引っ張る)又は支柱(力のかかる方向に斜めに柱を入れて支える)が設置されている。
また、支線や支柱が設置しにくい場合は支線柱(力のかかる方向の反対側の土地にアンカーの代わりに柱を立てて、その柱の中ほどからワイヤで引っ張る)が設置されている。
出典:Wikipedia
新築物件の土地を購入する場合や、建売住宅でもたまにありますが、支線だけが邪魔というケースもなくもありません。
支線だけ撤去することは可能なのか?
結論から言うと、支線だけ撤去は可能です。この場合電柱移設は必要ないので費用も電柱移設よりは安くなります。
しかし、支線は電柱を支えるためのものであり、電柱が電線の張力に耐えられるほどの構造があることを確認できなければ、支線を取り外すことができないので要注意です。
よって電柱移設より、若干難易度が上がります。
今回は電柱の支線撤去の相場及び支線が撤去できない2つのパターンについて解説させていただきます。
Contents
電柱支線の撤去の相場はいくら?
電柱の支線撤去の相場は10万~15万円程度です。
私が不動産営業マン時代は10万前後で行っていたいましたので、15万以上かかる場合は相当な理由があるかと・・理由を確認したほうが良いでしょう。(NTTは高め)
支線撤去の場合も、新築前の電柱が邪魔!電柱移設を近隣トラブルを避けて行う4つの方法でご紹介している方法同様に、まずは支線が付いている電柱番号及び電柱の所有している会社を確認するところから始めます。
出典:日本サーチウォーク
電柱番号には電柱を所有している会社名も記載されております。
NTTの電柱ならNTTに、東電の電柱であれば東電に電話をして、電柱番号を伝えることで、現地にて支線が撤去できるかを調査員と一緒に打ち合わせを行うことになります。
無事に撤去ができるとなった場合は、電柱移設の場合は3ヵ月~4ヵ月かかりましたが、電柱の支線の場合は1ヵ月程度で工事が終わります。
支線撤去なので、改めて役所に許可を求めたりする必要もないので、見積のお金を払い次第、工事の日程調整がつき次第工事するという流れになります。
支線撤去ができない2つのパターン
周りに電柱がない末端柱の場合、支線を撤去できない
位置指定道路の一番奥や、たまたま電柱がなく、物件の目の前の電柱が電柱の最後(末端柱)になっている場合は、支線を撤去することができません(原則)
ここの点が電柱移設よりも難しいとされており、一筋縄ではいかないポイントです。
末端柱はほかの電柱に比べて電線の張力の負担も大きい為、支線が必要だといいます。(1方向しか引っ張られていないので、バランスも悪いというのもあるらしい)
過去にこの手の物件で、かなり交渉しましたが、結局のところ電力会社からは支線を外せないと言われたケースもあります。
隅切り部分・電線の屈折点にある電柱の支線は撤去が難しい
このパターンは張力のバランスが悪いという理由で、支線がつけられたケースです。
このパターンでは支線を外すのは難しいといわれておりますが、電柱を太くするなどの対応をすることで、支線撤去ができる場合もあります。
しかし電柱を太くするには新設費がプラスされるので、20万~25万ぐらいの費用になる可能性が大。
支線を移動できる範囲は電柱から2m以上離れたところまで、2m未満まで縮めるのは設計上不可
末端柱で支線が撤去できない場合は、支線を移設させるという方法がありますが、支線の移動できる範囲は、電柱から2m離れた場所までと電力会社のほうで決められております。
2m以下にしてもらおうと1度交渉したことがあるのですが、2m以下だと支線として支える意味がなくなるということで却下されました。
電柱から2m離れたところに車庫さえなければ、2mまでずらすことで、車の出入りはやり易くなります。
しかし現実は境界線ギリギリに車庫を作り、電柱も境界ギリギリに立っているので、上記の画像のようになって困っている人も多いはず。
そんな方は次。
電柱を土地の末端の境界線内側に電柱を建てることで支線撤去ができる可能性がある。
ほかのサイトで末端柱でも支線が取れたケースがあったらしいので紹介いたします。
私が末端柱の電柱の支線を撤去した扇がコレです。
「電柱をもう一本新規に追加」するです。土地の間口の両側の境界線内側に1本ずつに電柱を建ててやりました。(笑)
これを行うこと得、末端柱ともう一本の電柱までの距離が土地の間口分しかありません。
(5m~10m程度)にすると末端柱にかかる張力が減るらしく、電柱をもう1本建てるという方法で支線を取ってもらいました。
この方法で、うまく言ったケースがあるらしいです。
ただ電柱を1本建てるということは、支線撤去にかかる(10万~15万)にプラスして、電柱新設代である15万~20万プラスになるので要注意です。
まとめ
[box class="glay_box" title="電柱の支線だけ撤去は可能?支線撤去の相場と撤去できない2パターン まとめ"]
☑電柱支線だけを撤去するのは可能!支線だけ撤去する場合は10万~15万が費用相場。NTTは若干高め。
☑支線撤去ができないパターンは「周りに電柱が全くない末端柱」「カーブなどで電線が屈折する中心点である電柱」の2つ。これらの電柱の支線を取るのは難しい。
☑支線が撤去できないときは、もう一本電柱を建てて、末端柱にかかる張力の負担を減らせば、支線を取り外すことが可能になるケースもある。
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[voice icon="https://xn--m9jq034wlmltzdpwf98c3t1dybzb.com/wp-content/uploads/2018/04/akidaisama.jpg" name="元住宅営業マンの秋月" type="l"]
電柱支線は電柱撤去に比べて若干難しい気がします。
もし支線が撤去できない土地であれば、プランを変更するか、また条件に合う土地を探しなおすかのどちらかになるでしょう。
支線撤去の参考になればうれしいです。
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