地鎮祭が終わったら基礎着工を行い、基礎ができたら上棟の土台作りにはいるのですが、土台完成後、上棟(一番上の木材が入ること)までたったの1日で工事が終わってしまいます。
その期間わずか1ヵ月程度ですから、正式的な上棟式を行うのであれば、地鎮祭が終わってすぐにでも準備をしなければ間に合わないこともあります。
準備時間に余裕がないことから最近では、ハウスメーカーでも簡易上棟式を勧めていたりしております。
建売住宅の場合は、99%上棟式を行うことはありません。
しかし簡易上棟式だったら受け付けてくれることもあるでしょう。
私も個人的には神主を呼んでまで上棟式をやる必要はないのではと思っております。
上棟式というのは、あくまでも上棟させてくれた棟梁をはじめとする職人さんへの労い及び、大工さんとの初顔合わせを目的としているからです。
だからわざわざ神様が・・・っていう話でもないわけですね。
今回は簡易上棟式の流れをはじめ、簡易上棟式のメリット・注意点をご紹介させていただきます。
Contents
簡易上棟式に必要なもの
簡易上棟式で必要なものはコチラです。
簡易上棟式で必要
☑ご祝儀(3,000円~5,000円)×大工さん・棟梁の人数分
☑塩・洗米・日本酒
☑お弁当・飲み物(お茶・スポーツドリンク)
☑幣束(へいそく)用意してもらえるかも
ご祝儀については、ハウスメーカーが指定する場合もあります。(1人当たり3,000円~5,000円)
建売住宅なの場合は、そもそも上棟式を一切行わないので、ご祝儀は購入者の気持ち次第の部分があります。
払わない人も普通に下りましたが全く問題ありません。
塩、米、日本酒は上棟式の四方払いの際に使用します。
これから住む家の上棟式した姿だけ見るだけで、四方払いまでやらなくていいって方は必要ありません。
幣束(へいそく)というのは上棟式の際に使用するもので、棟木(一番上の木)に取り付けて祝うものです。この姿はぜひ写真で納めておきたいでしょう!
幣束はハウスメーカーであれば用意してくれるところがほとんどですが、建売業者の場合は残念ながら幣束を用意することはありませんので、自分たちで幣束を用意することになります。
こちらの商品であれば、組み立てる手間もなくすぐに使える幣束ですので、上棟式に必須商品といえるでしょう。
簡易上棟式の流れ
棟木に幣束を建てる(立ててもらって記念撮影)
上棟が行われるのは決まって上棟予定日の10時~11時までに骨組みを完成し上棟させます。
よって現場には10時前にはいるようにしてください。
上棟したら用意している幣束を取り付けるのですが、施主(購入者)が足場を使って上まで行くのはNGとされておりますので、大工さんに依頼して幣束を棟木に付けてもらいましょう。
幣束が終わったらメインの写真撮影です。上棟した瞬間はこの時だけなので、カメラで上棟した姿と家族写真を撮ることをお勧めします。
極端な話ですが、簡易上棟式で必須なのはこれだけなので、後に紹介するものは必要に応じて行えばOKです。
四方払い(塩・米少々・酒をまく)
地鎮祭でも行うのですが、土地の角になるほど塩・米(洗米)・酒をまいて土地を清めます。
塩や酒はまいても特に問題はないのですが、米を撒くとそこにやってくる猫などによる糞を犬走のところにされてしまうので、隅に食料になる米などは撒かないほうが方が良いと思ってます。
正式的にやるなら、米1合分の150g分を4等分にして撒くのが良いでしょう。
大工さん・棟梁に挨拶
上棟日は上棟までの骨組みを建ててくれた棟梁と、これから内装工事を行う大工さんとの初顔合わせの時でもあります。
よって家を建てる木工事の職人全員が集まるのは上棟式の日しかありません。
これから家を建ててもらう職人さんなのですから、コミュニケーションをしっかりとっておきたい所。
コミュニケーションを取っておくことで、家の完成度を途中で見たいとなった時にもスムーズにいくので、上棟式を行うのであれば挨拶はしておいたほうが良いでしょう。
職人さんも人間ですから、愛想が良い施主と無愛想な施主だったら、どっちの家を丁寧に作ろうとするかって話です。
もちろん無愛想だからといって欠陥住宅を作るわけではありませんが、最低ラインの品質の住宅になるでしょう。
一方で愛想の良い家の場合は最低ライン+αのα部分は完全気持ちで動かされた部分でしょうから、良い家に住むのであれば家を作ってくれる大工さんに敬意をもって接するべきでしょう。
お弁当を一緒に食べる。
上棟式では大工・棟梁にお弁当をふるまうのが一般的ですが、コミュニケーションをとりたいのであれば一緒にお弁当を食べるのも良いでしょう。
用意するお弁当はほっともっとなどの簡易的なものではなく、最低でも1,000円以上するものにしてください。
ご祝儀を渡す。大工・棟梁だけでOK(監督は必要なし)
ここは工務店・ハウスメーカーによってはご祝儀を渡す必要もないといわれておりますが、ご祝儀が必要であればお弁当をふるまった後にしましょう。
ご祝儀を渡す相手は大工や棟梁だけで十分です。現場監督はハウスメーカーと契約しているので必要ありませんね。
簡易上棟式のメリットと注意点
建売業者でも簡易上棟式であれば、受付が可能になる
建売住宅の場合は完成してから売っていくスタンスなので、上棟時に売却先が決まっていることが少なく、契約が終わっていない物件の施主はわざわざ時間をかけて上棟式を行うことはありません。1日でも早く完成させなければならないのです。
もし土地の状態で購入(青田買い)をしても、上棟式をスケジュールの関係上断られるでしょう。(私の勤めていた会社でも断っていました。)
建売住宅購入者の3割が選ぶハウスメーカーのランキングトップ物件の5つの特徴で紹介している業者は1日で100棟以上完成させているので、上棟式を行うスケジュールは一切取っていないのです。
テント建てて、現場監督すべての人の1日のスケジュールを上棟式に充ててしまうわけですから難しいわけです。
しかし、簡易上棟式の1時間~2時間程度のものであれば、受け付けてもらえるようになります。
実際大工さんにおこなってもらうことは幣束を付けてもらうぐらいですから。そういう点でも簡易上棟式が良いとされている理由です。
余計な費用・準備をしなくて済む。
本気で上棟式を行うのであれば、地鎮祭同様に神主の手配やお供え物の準備を行わなくてはいけません。
しかし、費用的には簡易上棟式にプラス5万~10万円が必要があります。
地鎮祭に関しては土地の氏神様にお祈りをする儀なので、神主を呼ぶ必要はありましたが、上棟式の場合は棟梁さんに労いをするのが主なため、わざわざ神主を呼ぶまでもないかと・・
現実的な話として、浮いた10万でオプションのカーテンレールを取り付けるのが有効的なお金の使い方だと進言します。
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酒はコンプライアンスで厳禁になっているところも多いので注意
上棟式といえば、日本酒やビールを飲んで祝うのがメインイベントといわれておりましたが、近年酒を飲みながら仕事すると職人さんのケガや飲酒運転につながるってことから、酒を禁止する会社が増えております。(私の勤めて居た会社も酒はNGでした。)
ちょっとぐらいと思うかもしれませんが、もし渡した酒が原因で、建築中の家で職人さんが事故で亡くなったした瞬間に事故物件扱いです。
そんな家に住みたいですか?
職人さんの事故を防ぐという意味でも、仮にハウスメーカーでOKしたとしても、酒は持ってこないほうが無難です。
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