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資金計画・住宅ローン・税金

住宅ローンのボーナス払いだけはNG!誰もが無条件で損する理由4選

投稿日:2018年7月23日 更新日:

住宅ローンの返済の種類に、ボーナス払いありと無しの2パターンがあります。

ボーナス払い払いをありにすると、毎年7月と1月にボーナス分として一定の金額を請求されますが、その代わり月々の支払額が安くなるというメリットがあります。

仮に3,000万円を35年で年0.6%の金利でボーナス払いは年間約20万払う場合で計算すると、63,366円になります。(ボーナス割合600万で計算した場合)

ボーナス払いなしで計算すると月々79,208円になりますから、その差約1.3万円も安くなるのです。月々の負担が減るというメリットがあります。

ボーナス払いを選ぶメリットが一見ありそうに見えます。

 

しかし!

 

私は住宅ローンのボーナス払いだけは、無条件で損すると考えてます。

後ほどお伝えしますが、ボーナス払いは物件を買いやすく見せかけるための不動産屋と銀行の考えたすばらしいシステムにしか過ぎません。

つまり不動産屋と銀行が得をするので、買主のあなたは損します。

今回は住宅ローンのボーナス払いが無条件で損する4つの理由について解説していきます。

 

住宅ローンのボーナス払いが無条件で損する4つの理由

ココがポイント

☑ボーナス払い無しに比べて総支払額が高くなる。

☑月々の支払い額が安くなるため返済能力以上物件を購入してしまうリスク

☑ボーナスは安定した収入ではない。

☑住宅ローンの支払い回数が420回払いから、490回払いと難易度が上がる。

1つずつ解説していきます。

 

ボーナス払いを使用すると、ボーナス払い無しに比べて総支払額が高くなる。

 

ボーナス払いの最初のデメリットは、ボーナス払いなしと比べて総支払額が高くなると言うところにあります。

なぜボーナス払いの方が総支払額が高くなるかというと、元金(借入額)の減るスピードが、ボーナス払いなしに比べて遅いという事が上げられます。

3,000万円を35年で年0.6%の金利でボーナス払い(ボーナス割合600万)で計算すると、下記の表になりました。

ボーナス払い無ボーナス払い有
(ボーナス枠600万)
月々の返済額79,208円63,366円
内訳(元金分)64,208円51,336
内訳(利息分)15,000円12,000
ボーナス払い0
95,157円
内訳(元金分)0
77,157円
内訳(利息分)018,000円
ローン残高
(1回目のボーナス払いまで)
29,614,267円29,614,259円
総支払額33,267,640円33,275,109円

この表ではボーナス払いの方が、6回目の支払い時点で総額は、ボーナス払い無しに比べて8円多く減っておりますが、最終的の総支払額が約7,500円ほど高くなります。

年間にすればたかが210円程度ですが、同じ条件でローンを組むのにボーナス払い有にするだけで、総額が増えてしまう事実があります。

 

1%以下の変動金利だから、ボーナス併用払いにしても総額7,500円の増額で済んでいます。

コレが1%以上の固定金利を選択すると、総額がボーナス払い無しに比べて数万円高くなりますので要注意。

住宅ローン固定金利の2つメリットと銀行員が教えないデメリット5選

 

ボーナス払いは銀行と不動産屋が作ったシステム!月々の支払い額が安くなるため返済能力以上物件を購入してしまうリスク

 

ボーナス払い有りにすると月々の支払い額が安くなることから、本当は厳しい資金計画なのに、ボーナスで払えば大丈夫といって返済能力以上の物件を検討してしまう方がおります。

返済能力以上の物件は、多くのお客様の希望に近い物件のため、ボーナスで払えば買えるってしまう人っているんですよ。(このパターンは押せば大体決まる(笑))

 

本当、多くの人ってなぜか支払い能力以上の家を買おうとすると、未来の見通しがめちゃくちゃ甘く見てしまいます。(根拠の無い収入upなど)

しかし、いざ払ってみると、ボーナスの殆どが住宅ローンに消えてしまい、支払い能力以上の物件を購入してしまった為、生活が苦しいなるんです。

当たり前の話ですが、身の丈に合った物件を購入しないと、せっかく生活を良くするために購入した物件も負の遺産になってしまいます。

このボーナス払いのシステムで得するのは不動産屋と銀行です。

 

不動産屋と銀行員が作ったといっても過言ではありません。

不動産屋のボーナスのメリットは、家賃よりローンの方を安く見せることで、物件の問い合わせが増えます。

その結果支払い能力以上物件の物件を購入してもらい売り上げupです。

銀行からしてみれば、通常に借りるよりも総支払額が増え、更に能力以上物件を購入してくれることで借入額が増え、利息(収入)が増えます。

そう・・得をするのは不動産屋と銀行であり、損するのは消費者である我々です。

 

私が不動産営業マン時代に広告チラシを作成していたときに、家賃よりローンの方が安いことを見せつけるために、ボーナス払い無しの月々の返済額では無く、ボーナス枠有りの返済額を提示しておりました。

当然小さな文字で年間ボーナス約20万払うと入れておりましたが、でかい文字で家賃9万程度するエリアで6万台で購入できる事がわかったら家を買おっかなと思いませんか?

実際私が撒いたチラシの中で一番問い合わせが多かったフォーマットが、ボーナス払い有りを使った月々の返済額を載せたチラシでした。

総支払額が増える・支払いが苦しくなるとも知らず・・・

そうならないように、下記の記事をご覧頂くことをお薦めします。

10倍の年収で住宅ローンが組めると喜ぶな!返済可能額と違うたった1つの理由をFPが解説

 

ボーナスは安定した収入ではない。貯金が無いボーナス併用はローン破綻の第一歩!

 

ボーナス払いが損する最大の理由は、ボーナスは安定した収入ではない「返済できないリスク」が高くなると言うことです。

ボーナス併用を使用する人の多くは、月々の支払い額のコストを安くして日々の生活を楽しようとします。

ボーナスはいつでも貰えると思っており、ボーナスで一気に払えばいいやと甘く見通してしまうのです。

ただボーナスは会社の業績やあなた個人の売り上げによってボーナスは決まります。

 

そのため、会社が傾けば頼りにしていたボーナスが貰えない可能性だってあります

もしボーナスが貰えず、ボーナス月のローンが払えず滞納してしまうと、滞納から3ヶ月で銀行から保証会社に異動してしまいます。

こうなったら最後です。任意売却をするしか残されておりません。

貯金があれば別ですがたった1度ボーナスが会社から出ないだけで、支払いができなくなるのであれば、最初っからボーナスに頼ってはいけないのです。

 

労働基準法ではボーナスに関しての規定はありませんので、ボーナス渡そうが渡さないが会社の自由です。

ボーナスが出ない会社とあなたは一緒に心中するのですか?

違いますよね?

貯金が無いのに、端っからボーナスは必ず貰えると思って資金計画をするとローン破産しますよ。

病気で住宅ローンが払えない!家を購入後の健康リスクと6つの対策法

 

ボーナス払いを利用する事で住宅ローンの支払い回数が420回払いから、490回払いと難易度が上がる。

 

住宅ローンを最も簡単に言えば

「毎月決められた金額を420回(35年)払う物」と思っております。※変動金利の場合は金額が変わりますが・・・・

ただし、ここに年2回のボーナス払いを入れると35年✕2回=70回が追加されてしまうのです。(返済期間が変わらないのに)

1回もミス出来ない420回払うゲームから490回払うゲームとより長期戦になり、当然1回でも払えなければゲームオーバー(任意売却)になってしまいます。

よって、住宅ローンの払う年数が変わらないのに回数を増やすというのは住宅ローンの返済をハードモードにするだけなのでお薦めできないのです。

 

ボーナス払い並みに住宅ローンの支払い額にするなら、繰上げ返済の返済額軽減型を使った方がずっといい。

貯金減る 住宅購入

ボーナス併用の唯一のメリットといえる、ボーナス月以外の毎月のローン支払い額が安くなるというメリットです。

仮に3,000万円を35年で年0.6%の金利でボーナス払いは年間約20万払う場合(ボーナス枠600万)で計算すると、63,366円になります。

ボーナス無しでは79,208円ですから、いまはいいけど将来は住宅ローンの支払い額を抑えたいと思っている方がいるかと思います。

ボーナス払い無しで毎月の支払い額を63,000円台に納めたい場合、繰り上げ返済の返済額軽減型を使用することで利息も減らし、返済額も減らすことができます。

 

具体的な数値を言うと、毎年50万の繰上げ返済を9年間を行う事で、月々の支払い額が63,239円になります。更に利息軽減額799,558円です。

同じボーナスの使い方でも、繰り上げ返済に使用した方がよっぽどお得し、ローン破綻の確率も減ります。

不安定なボーナスという収入に頼るのでは無く、月々の給料内で支払える月々の返済額のローンを組むことが破綻リスクを遠ざける第一歩です。

繰り上げ返済については下記の記事で詳しく解説してます。

 

 

まとめ

 

ココがポイント

☑ボーナス併用はボーナス月以外のローン支払い額が減るだけで、得することは何もない。ボーナス併用は損することしか無いので、利用しない方が良い。

☑ボーナス併用が損する3つの理由は「総支払額が高くなる」「支払い能力以上の借入れをしてしまう」「ボーナスが貰えない時のローン破綻リスクUP」の3つ

ボーナスの有無は労働基準法でも定められていないため、ボーナスを支給しなくても会社側も違反にはならない。

☑ボーナス併用と同じ支払い額にしたいのであれば、ボーナスを利用して繰り上げ返済の返済額軽減型で同じ金額にすることが可能。

不安定なボーナスという収入を繰り上げ返済に使用するのが、ローン破綻を回避する第一歩!

ボーナスという大金の臨時収入を頼りにしてしまうと、未来の見通しが甘くなりついつい支払い能力以上の物件を検討しがちです。

一生に一度の買い物なので、家に予算を上げる気持ちもわかりますが、ボーナス払いが支払えず、ローン破綻をしてしまったら元も項もありません。

ボーナスを頼らない資金計画で月々の支払い額が高ければ、それは支払い能力以上の物件です。

再度資金計画を練り直す必要があるでしょう。(親から贈与してもらうとか)

住宅購入時に親から資金援助をしてもらう2つの注意点と2つのデメリット

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